「ポッサム~愛と運命を盗んだ男~」(28話版)第22-24話:チョン・イルの帰宅を涙で迎えるユリ(少女時代)

2023年11月07日09時10分ドラマ
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テレビ東京・韓流プレミアムで地上波放送の「ポッサム~愛と運命を盗んだ男~」(全28話)はチョン・イル×ユリ(少女時代)共演の韓国時代劇。11月8日からの第22話~第24話のあらすじと見どころを紹介、YouTubeにて予告動画が公開中だ。<ネタバレ>

「ポッサム~愛と運命を盗んだ男~」は、男やもめ(チョン・イル)と後家になった王女(クォン・ユリ/少女時代)との人違いから巻き起こるロマンス時代劇。【「ポッサム」を2倍楽しむ】では、ドラマの4つの見どころやキャストの紹介、時代背景、各話のネタバレあらすじと見どころ、豆知識などまとめているので視聴の参考にどうぞ。



■キャストメインキャスト紹介
バウ役:チョン・イル
ファイン翁主スギョン役:クォン・ユリ(少女時代)
イ・デヨプ役:シン・ヒョンス
朝鮮第15代国王・光海君役:キム・テウ
イ・イチョム役:イ・ジェヨン
ほか

■第22話
スギョンを妾扱いするフナムの陰湿ないじめが激しくなる中、夜な夜なバウの無事を願うスギョンと、バウのことなど全く心配しないフナムを比べて頭を抱えるハン氏。

バウとデヨプを捕らえたのは後金(女真族)のアミン将軍の陣営。毛文龍の動向を探っていたところ書信を持ったバウたちを発見し、これが毛文龍に届けば明と朝鮮は手を組むと考え、2人を捕らえたのだった。バウは自分たちが朝鮮の宣伝官というが信じでもらえない。

バウは意識の戻ったデヨプに「決してイ・イチョムの息子と名乗るな」と言い、デヨプは「一人で逃げろ」と互いを気遣う。

※女真族:現在の中華人民共和国、満州に居住していた北方ツングース系の狩猟民族。16世紀末にヌルハチが13部族を統一し、1616年に後金を建国。その後、1636年に第2代のホンタイジが国号を清とした。詳しくは「チャン・ヨンシル」第22話の「豆知識」で詳しく紹介。

朝鮮時代のおまるバウの屋敷。フナムの横暴ぶりは目に余るほどで、チョ尚宮へのあまりにも酷い仕打ちを見かねたスギョンは、毅然とした態度でフナムに意見し、フナムはそんな気品に満ちたスギョンの素性が気になる。

※蓋つきの壺:フナムがチョ尚宮に洗うよう命じた壺は、朝鮮時代の“おまる=요강/ヨガン”。京畿道・水原には韓国や世界のトイレを紹介する「解癒斎博物館」がある。韓国旅行「コネスト」より。

その頃、死を覚悟したデヨプは、左議政イ・イチョムの息子だと名乗ったうえで、「(バウが)キム・デソクなので、私を殺してこの者を解放してくれ」と訴える。これによりバウは釈放される。捕虜として後金にとどまっている都元帥のカン・ホリプから、アミン将軍は朝鮮と明と手を組むのを阻止するためにデヨプを殺すだろうと聞かされたバウは、彼が死ねば朝鮮は明の支援に傾くと説明する。

※都元帥:軍事担当宰相。“都”とは“全”また“総”の意味。
※カン・ホリプ:実在の姜弘立がモデル。14話豆知識「※毛文龍」で紹介。


将軍への弁明の機会をもらったバウは、「椵島に亡命している毛文龍には後金と戦う気も力もない。左議政が内密に書信を送ろうとしたことこそが、朝鮮の王が後金と争う意志がない証拠で、左議政の息子デヨプを殺せば、明と手を組む名分を朝鮮に与えてしまう」と訴える。ヌルハチの甥である将軍を説得すれば後金との戦は避けられると考えたバウは、「毛文龍を引き渡すことは出来ないが、椵島から出られないようにしてみせる」と約束し将軍に協力を頼む。こうしてデヨプも解放され、カン・ホリプに礼を言って2人は漢陽へ。

王に謁見したバウは、朝鮮が中立外交を保ち、戦を避ける作戦として、「後金が椵島を侵攻するかのように偽装⇒王が後金を説得して撤退させる⇒その条件として毛文龍を椵島からでないように約束させる。」を説明する。バウの作戦が気に入りご機嫌の王。遅れて姿を見せたイチョムは、バウとデヨプを毛文龍に送るよう訴えるが、バウはとんでもない書面を王に渡していた。それはアミン将軍に頼んだ後金と左議政イ・イチョムがつながっているという偽の書信だった。

帰宅したイチョムは、またしても裏切ったデヨプに激怒し、書信を渡さなかった理由を問う。「王が正しく、父が誤っているから」と衰退の一途をたどる明にしがみつく父に、「後金と戦うべきではない。バウを殺すことはいつでもできる」ときっぱりと言い切る。

帰宅したバウを喜びの涙で迎えるスギョン。スギョンのおかげで生きて帰ってこられたと優しく抱き締めるバウ。そして元妻フナムを追い出そうとするが、スギョンが王女(翁主)と知ってしまったフナムを不用意に追い出すこともできない。

■見どころ
敵対しながらも事が起こると協力し合うバウとデヨプ。前回から引き続き、お互い命がけで相手を助けようとする友情と呼べない2人の関係が胸を熱くする。最終回に向けて2人の関係がどうなっていくのか?

王とバウが酒を酌み交わす場面。カン・ホリプの忠臣ぶりを語る王に、出世などに興味のないバウは、「自分が守りたいのは愛する人、王位なんてつまらない」と何とも無礼な発言を連発。だが、王はそんなバウが気に入った様子。まるで義父と婿のようで、初めて王の穏やかな表情が見られる。王の前で酔いつぶれるバウの大物ぶりに驚かされるが、内禁衛将ジュンヨンもバウの魅力にハマった一人。ジュンヨンの困り顔もお見逃しなく。



■第23話
バウの母ハン氏はなおも両班の血筋にこだわっている。バウはついに、スギョンが王族だと打ち明ける。驚愕するハン氏は、彼女がイチョムの嫁で、バウがポッサムしたと聞き、危険だからスギョンを追い出せというが、「あの人を心から恋慕しています」というバウの言葉に二の句が継げない。さらに、チュンベとチョ尚宮からスギョンの気の毒な身の上や心根が優しく義理堅い性格を聞き、フナムを追い出すことに同意する。

一方、逃げたバウの元妻が戻ったと聞いたデヨプはスギョンに会いに行く。「私がいることをお忘れなく。いつでも頼ってほしい」と言うが、スギョンは毅然とした態度を崩さず、「平穏に暮らしています」の一点張りでデヨプを追い返す。一方、チョ尚宮とチュンベが大声で喧嘩をはじめ、フナムはついにスギョンの全ての事情を知ってしまう。

フナムの扱いに困ったバウたちは、スギョンの手紙でバウの危機を知り、脱獄を手伝ってくれた和尚に相談し、和尚がフナムを引き取ることになるが、これを盗み聞ぎしたフナムは、屋敷の金目の物を持ち去り、イチョムの屋敷に駆け込み王女の居場所を教えると大金を手にするが…。

部下を引き連れバウの屋敷にやってきたイ・イチョムを出迎えたのはスギョン本人だった。義理の父ではなく左議政として接するスギョンに驚くイチョム。「嫁のファイン翁主はすでに葬儀も済ませています」と堂々と渡り合うスギョンを連れ去ろうとするが、バウと共にやってきた民たちの手前強引な態度に出ることもできずにその場は引き下がる。

王から参内せよという命令が下るが、イチョムは仮病を使って断り、テチュルに今夜中にスギョンの命を狙うよう命じる。

その夜、テチュル率いる私兵にバウたちが襲われるが、またもや覆面の男に救われる。バウはそれがデヨプだと気づく。そこにスギョンを案じて王・光海君が訪ねてきてテチュルたちは退散する。屋敷に戻り、民を集めたのが作戦ではなく、スギョンが以前から民に米を施していたと聞き感心する王。そして、スギョンの命を狙うイチョムに手出しできないのは、戦乱(倭乱)で国力が衰退し、多くの私兵を従えているイチョムに軍事的に太刀打ちできないからだと詫びる。そんな王に、バウとの婚姻を許してほしいと頼むスギョンだが、首を縦に振ってもらえず、バウを恋慕していると涙で訴えるが…。

※倭乱:2度の日本からの侵攻(壬生倭乱・丁酉再乱/文禄・慶長の役)

■見どころ
バウもチャドルの前では父親顔。「両班より父(バウ)と母(スギョン)といつも一緒だった前の貧しい暮らしの方がいい」というチャドルの言葉にメロメロ。今回はイチョムとデヨプの父息子関係にも注目!裏切りはしたが、1本筋の通った息子を頼もしく見つめる父の一瞬の表情もお見逃しなく。

イ・イチョムのことを義父(シアボジ)と呼んでいたスギョンが、ここで初めて“左議政様”と呼んだことで、スギョンの覚悟が見て取れる。一方、バウの母ハン氏はスギョンと仲の良い嫁姑関係を築いている。

部下を引き連れバウの屋敷にやってきたイ・イチョムを出迎えたのはスギョン本人だった。義理の父ではなく左議政として接するスギョンに驚くイチョム。「嫁のファイン翁主はすでに葬儀も済ませています」と堂々と渡り合うスギョンを連れ去ろうとするが、バウと共にやってきた民たちの手前強引な態度に出ることもできずにその場は引き下がる。

イ・イチョムのことを義父(シアボジ)と呼んでいたスギョンが、ここで初めて“左議政様”と呼んだことで、スギョンの覚悟が見て取れる。一方、バウの母ハン氏はスギョンと仲の良い嫁姑関係を築いている。



■第24話
王はその足でイチョムの屋敷を訪ね、スギョンの一件は不問に付すからこれまで通りに王権維持のために協力してほしいと頼む。だが、イチョムを信じていたない王は、デヨプに「スギョンと父のどちらを取るのか」と選択を迫る。イチョムもまた王と共存が出来ないと判断し、予定通りに謀反の計画を進める。

まず、民の不満を煽り、「臨海君や幼い永昌大君を謀殺し、キム尚宮と共謀して先王を毒殺した」という文書を市中に張り巡らせる。その噂は王にも届き、イチョムの仕業と確信する王は、デヨプを呼びつけ、父が無実だというならその物証を持って来いと怒鳴りつける。

その頃、イチョムは、王を排除した後、世子に代わってある人物を推戴する決心をし、大北派の同志を集める。

※謀反と反正:謀反は、臣下が、君主にそむいて兵をおこすことだが、反正は悪い政治を正すという意味を持っている。王から見れば謀反だが、大北派から見れば反正。

キム尚宮はイチョムに会い、先王毒殺はイチョムも共謀したと訴えるが、毒入り薬飯を用意した待令熟手が生きていると聞き驚く。そして、バウの家門の復権を取り消し、スギョンを渡せば待令熟手の口を塞ぐといわれる。焦るキム尚宮は、このことをバウに教え、待令熟手を先に見つけ出し殺すよう命じる。さらに王がイチョムを退陣させた後も、王室の体面を考える王は、スギョンを再婚させる気はなく、尼寺を建ててそこに住まわせる腹積もりだと教える。

※世子侍講院(セジャシガウォン):世子の教育を司る教育機関。イ・イチョムは実在した李爾瞻(生没:1560年-1623年)がモデル。燕山君に仕えた李克墩(イ・グクトン)の五世の孫であった為、逆臣の一族として差別を受けて過ごした。 ※待令熟手(テリョンスクス):宮廷専属の男性調理人。

イチョムは、大北派の同志を集めて謀反の連判状に署名させる。これを知ったデヨプはバウに会いに行き、父イチョムのことは自分が解決するが、王は信用できないので、家門を守るために父を失脚させることは出来ないと告げる。王が信用できないのはバウも同じだった。その夜、デヨプは連判状を盗み出すが、デヨプの行動はイチョムに読まれていた。

※連判状:円の周囲に放射線状に書く連判状(傘連判状、車連判状)書き始めが誰か分からないようにし、首謀者を特定させないための者。韓国では사발통문=セバルトンムン(沙鉢通文)と呼ぶ。詳しくは「秘密の扉」第9話豆知識で

■見どころ
喧嘩中のチュンベとチョ尚宮が、なんと桜の樹の下で結ばれる。感涙必死の仲直りのきっかけは?チュンベ一世一代の求婚をお聞き逃しなく。

ところで、イチョムが王に推戴しようと考えている人物は誰なのか?そしていつもデヨプの味方でいてくれる叔母・海印堂イ氏が、ことスギョンに関してだけは「結ばれてはいけない仲」と反対するのはなぜなのか?

テレビ東京「ポッサム」番組サイト
 2023年10月10日スタート 月~金8:15-9:11
YouTube予告動画

【作品詳細】【「ポッサム‐運命を盗む」を2倍楽しむ】

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