NHK、中山卓也がシンガポールからスペイン・ジブラルタルまで25,000キロ鉄道でつなぐ「地球鉄道」

03月31日13時04分暮らしと文化

NHKでは、4月から、鉄道でつなぐ紀行番組「地球鉄道」を中山卓也(俳優)を旅人に、シンガポールから中国・中央アジア・中東を経て、ヨーロッパ西端のスペイン・ジブラルタル海峡まで、25,000キロに及ぶ旅路を辿る番組を、4月1日BSP4K、4月7日BSで放送。



ユーラシア大陸を貫く壮大な鉄路。その東南端・シンガポールから、中国・中央アジア・中東を経て、ヨーロッパ最西端のスペイン・ジブラルタル海峡まで――総距離25,000キロにも及ぶ旅路を辿る紀行番組『地球鉄道』。

俳優・中山卓也が、趣味や仕事で世界の秘境を巡ってきた経験を生かし、この鉄道に沿って旅をする。国境を越えるたびに変化していく民族・文化・グルメ…。グラデーションのように移り変わる世界の風景と、時代とともに変容する国境の“今”を体感する。ナレーションを務めるのは旅好きの俳優・夏帆。彼女の語りが旅の情景をより一層際立たせる。
大陸鉄道旅の醍醐味のひとつは、日本ではなじみの薄い“列車での国境越え”だ。シンガポールとマレーシアの国境は“世界最短の国際列車”でスムーズに通過。マレーシアとタイの国境では、マレー語・タイ語・中国語が飛び交い、わずかに声を張るだけで国境を挟んで会話ができるほどの近さを実感する。

タイとラオスの国境には悠然と流れるメコン川が横たわり、その上を列車が“車道”を走るかのように越えていく。さらに、新たに開通した鉄道が注目を集めるラオスと中国の国境では、驚くべき開発が進んでいた。列車に乗るからこそ見えてくる、国境のリアルな姿を目撃する。

nhk鉄道旅ならではの醍醐味は、風景や人々の所作、食文化が少しずつ変化していく過程を体感できることだ。2021年に開通した中国-ラオス鉄道は、少数民族の郷をつなぐ鉄路となっている。

ラオスの山あいでは、鮮やかな刺繍を施すモン族に出会い、国境を越えた中国・雲南では、お茶の文化を守るプーラン族が暮らす。その先には、赤いコメを主食とするハニ族の営みが広がる。土地ごとに変わる大地の恵みと、それに寄り添う人々の暮らしが、鉄道を通じてつながっていく。この番組では、そんな“変化”の瞬間を追体験する。

【出演者】
旅人:中山卓也(俳優)
1988年生まれ、福井県出身。2005年に映画主演で本格的に俳優デビュー。NHK大河ドラマ『風林火山』『平清盛』、連続テレビ小説『カーネーション』などに出演。世界遺産検定の最上級資格「マイスター」を取得し、世界各地の秘境を巡る番組にも多数出演している。

「鉄道の旅は、世界の広さをダイレクトに感じられる体験でした。列車に揺られながら少しずつ景色が変わっていく、その感覚がたまらない。そして、その先にまだまだ未知の世界が続いていると思うと、ワクワクが止まりません。のんびりとした『地球鉄道』の旅、皆さんもご一緒に出かけましょう!」

語り:夏帆(俳優)
「小さなブースの中で声を吹き込んでいると、まるで自分も世界を旅している気分になります。土地ごとに異なる文化や人々の豊かさに触れ、いつか実際に鉄道の旅をしてみたいという思いが膨らみました。皆さんも『地球鉄道』で、一緒に旅を楽しみましょう!」

『地球鉄道』
【放送予定】
BSP4K 毎週火曜 22:00~22:29【29分版】 ※初回4月1日
BS   毎週月曜 12:00~12:29【29分版】 ※初回4月7日
   毎週木曜 21:45~22:00【15分版】 ※初回5月15日

【出演】 旅人:中山卓也/語り:夏帆
番組HP