放送終了「交渉の技術」視聴率11.3%で有終の美…全てはイ・ジェフンの作戦、チャン・ヒョンソンの復活エンドに戦慄

チャン・ヒョンソンがサムエルファンド理事として再登場し、衝撃のエンディングを迎えた。【最終回ネタバレ】
13日に放送されたJTBC土日ドラマ「交渉の技術」最終回(第12話)では、ユン・ジュノ(イ・ジェフン)が真実を暴いたことで解雇されたハ・テス(チャン・ヒョンソン)が、最後に顧客として再び現れ視聴者を驚かせた。
ニールセンコリアによると、第12話の視聴率は全国10.3%を記録した。これは前日11話の7.2%より3.1%P高い数字で自己最高の視聴率で有終の美を飾った。⇒首都圏は11.3%まで数字を伸ばした。【韓国TV視聴率TOP10】一覧
「交渉の技術」は、M&A(企業買収・合併)を専門とする伝説の交渉人ユン・ジュノ(イ・ジェフン)と、巨大財閥サンイン・グループを取り巻く権力闘争を描く作品だ。11兆ウォン(約1兆2千億円)もの負債を抱えたサンイン・グループの未来を賭けた交渉戦が、緊迫感あふれる展開を予感させる。【「交渉の技術」を2倍楽しむ】では、各話のあらすじや、制作発表会の様子やドラマの見どころ、関連動画、キャストの紹介などドラマを深掘りしていく。
ドラマ視聴の前に「どこよりも詳しい!キャスト・キャラ徹底紹介」を一読しておくと、より楽しめるはず。
■キャスト⇒【相関図】
ユン・ジュノ役:イ・ジェフン
ソン・ジェシク役:ソン・ドンイル
オ・スニョン役:キム・デミョン
クァク・ミンジョン役:アン・ヒョンホ
チェ・ジンス役:チャ・ガンユン
ハ・テス役;チャン・ヒョンソン
ほか
■第12話(最終回)「作戦」ネタバレあらすじ
懲戒委員会では、3年前の真実が明かされた。コ・ビョンス(パク・ヒョックォン)と株価操作を企てていたハ・テス専務は、ジュノ(イ・ジェフン)から「ジャンボ製薬への投資はやめるべきです。ウルトラフォーカスは自社開発ではなくアメリカから輸入しているようです。本社にはまともな研究所もありませんでした」という報告を受け、騙されていたことに気づいた。
ジュノはすぐに兄ジュソク(ホン・イン)に「ジャンボ製薬の株、売ったよね? 今すぐ売らなきゃ」と急かすと、ジュソクは「売ったさ。もう俺の年収が吹っ飛んだよ」と悔しさをあらわにした。ところが企業融資の相談中、ジャンボ製薬の株価が上がるのを見たジュソクは「せめて元は取ろう」と顧客の融資金を横流しして株を購入した。結果的に、順番を無視して売却したハ・テスの株をジュソクが買った形となり、ハ・テスは「この詐欺野郎ども!」と怒鳴った。
ジュノが懲戒委員会に出席している間、ジュノの協力者チャン・ウォンソク(イ・ソンジェ)はコ・ビョンスの事務所に侵入し、ノートパソコンを持ち出した。ジュノが「株価操作の連中はお互いを信用していないので、やり取りした金額、日付、取引履歴などすべてを記録しています。自分だけ死ぬわけにはいかないからです」と語ると、ハ・テスは「それで? あのファイルに俺の名前でもあったのか?」と嘲笑するが、そこにスニョン(キム・デミョン)が現れ、ジュノに書類を渡した。
内容を確認したジュノは「これはハ常務が内部情報を使ってジャンボの株を売買した記録です。ハ常務が投げ売りした株を、1分後に兄が買いました」とハ・テスの犯行を明らかにした。ハ・テスが「それでお前の兄貴が死んだのは俺のせいだって言いたいのか?」と顔をしかめると、ジュノは「そう思っていません」と淡々と返した。続いて、「僕のせいで兄が…」と、3年前のジュノの自責の姿が回想された。
「この記録によれば、ハ専務は株価操作に関与し、僕の報告を聞いて勢力に知られずに逃げるためにすべての株を売却しました。その株を兄が買ったんです」と語るジュノに、ハ・テスは「俺はちょっと持ってただけだ。儲けた金もない」と言い訳したが、「いくらかは儲けたはずです、計画通りにはいかなくても」と一蹴したジュノは、証拠を処分しようとするハ・テスに「常務、こちらにお越しください。懲戒対象者の席はここです」と告げた。ハ・テスは「ユン・ジュノ、この野郎!」とジュノに掴みかかろうとしてスニョンたちに止められた。
全貌を知ったソン・ジェシク会長(ソン・ドンイル)は、ジュノが兄に情報を漏らしたことを認めつつも「死んだ人間に何を言っても仕方がない」として、ハ・テスだけを解雇した。その後、監査室に自ら内部告発を送り、懲戒委を開かせたのはジュノの作戦だったことが明かされた。
一方、サンインに来年度の事業計画の説明を求めたサムエルの新理事として、ハ・テスが再登場した。説明を始めようとしたジュノに対し、ハ・テスは「一介のチーム長ごときが会社の未来を語るとは?」と高圧的な態度で、ジェシクに直接説明するよう求め、再び傲慢さを見せつけた。
■第12話見どころ、感想など
最終回は、最後まで一瞬たりとも目が離せない展開の連続だった。3年前の株価操作事件の真相がついに暴かれ、イ・ジェフン演じるジュノの“懲戒委員会作戦”が巧みに回収される構成は見事。冷静さと熱さを併せ持つ彼の演技は、視聴者の共感を呼びつつも静かな怒りを内包し、物語を貫く芯となった。
対するチャン・ヒョンソンは、傲慢で身勝手なハ・テスを終始リアルに演じ切り、最終回では再び権力を手にする“パワハラの化身”として登場し、不気味な余韻を残した。この“敗者が消えず、再び牙を剥く”ラストは、完全なカタルシスを与えずに終わらせることで、現実社会の不条理さを見事に映し出したとも言える。
重厚なテーマと人間模様を、繊細な演出と俳優陣の名演で描ききった本作は、“ビジネス・ヒューマンドラマ”の枠を超えた社会派ドラマとして高く評価されるべき一作である。
◇JTBC「협상의 기술」HP
◇YouTube「JTBC Drama」チャンネル<협상의 기술>関連動画
【作品詳細】【「交渉の技術」を2倍楽しむ】