小芝風花「あきない世傳 金と銀2」第3話:新商法“五鈴帯”の成功と流産の悲しみ、支え合う家族の姿に涙【ネタバレあり】

04月20日22時20分ドラマ
画像:NHK「あきない世傳 金と銀2」第3話より

4月20日(日)放送のNHK(BS/BSP4K)時代劇「あきない世傳 金と銀」シーズン2・第3話では、主人公・幸(小芝風花)が発案した新たな帯「五鈴帯」が大成功を収める一方で、流産という悲しい出来事が描かれた。物語の一部は、番組ホームページにて予告動画も公開中だ。



「あきない世傳」は、髙田郁の時代小説のシリーズが原作。江戸中期、兄と父を亡くし大坂天満の呉服商に奉公に出た学者の娘・幸(さち)が商才を発揮し商人へと成長する物語。⇒【全話あらすじ・関連記事】

※シーズン1を視聴されていない方は、こちら「シーズン1」振り返りを参考にどうぞ。

■キャスト
小芝風花(主人公・幸)
松本怜生(五鈴屋六代目店主・智蔵)
泉澤祐希(桔梗屋番頭・周助)※S2より
朝倉あき(五鈴屋元ご寮さん・菊栄)※S2り
いしのようこ(五鈴屋女衆・お竹)
内藤理沙(五鈴屋女衆・お梅)
八嶋智人(五鈴屋本店番頭・鉄助)
舘ひろし(治兵衛・元五鈴屋番頭)

■第3話「鈴とおはじき」ネタバレあらすじ
妹・結(長澤樹)が大阪に来て半年。妊娠中の幸は気遣いを見せるが、結は自らを「はじき飛ばされたおはじき」と表現し、元気がない。ある日、幸と夫・智蔵(松本怜生)は安産祈願の帰り道、舞台で女方が締めていた帯からヒントを得る。幅広帯が京都で流行していると聞き、幸は新たな商機を感じる。

結をモデルに、お竹(いしのようこ)が帯選びをして、番頭の鉄助(八嶋智人)と高島店支配人の周助(泉澤祐希)に見せる。帯だけで着物の印象ががらりと違うことに驚く2人。幸は結とお竹を屋敷売りに同行させて実演販売も行うことに。

しかし、智蔵が「積聚(しゃくじゅ)」という病にかかる。お腹に異変が現れ、命には別条はないが、養生が必要と診断される。

5月半ば、周助京から帯の買い付けに戻りいよいよ前代未聞の着物と帯の「五鈴帯」の実演販売が始まる。実演販売で結も自分の居場所を見つけ、客からも「カワイイ」と評判になる。そんな矢先、今度は幸が倒れる。命は助かったものの流産してしまう。

悲しみに沈む幸だが、奉公人たちが店を守ろうと奮闘する姿に励まされ、再び立ち上がる。だがライバルの真澄屋が「帯の真澄屋」として宣伝攻勢をかけ、「五鈴屋」ははじき出されてしまう。

そんな中、親旦那(山西惇)と治兵衛(舘ひろし)に近況報告をする幸。治兵衛から過去に流行した「くじら帯」の話を聞く。背負い売りから戻った末七(北野秀気)と伝七(虎太郎)から五鈴屋の紋である「鈴」をあしらった風呂敷が評判だと聞いた幸は、裏表で使える「五鈴帯」を考案。裏には魔除けの意味のある「鈴」の文様を入れ、色合わせは客の好みに応じる工夫も。さすがに五鈴屋の紋である「鈴」を真似しづらいだろうろ、この帯で再起を図る。

12月14日、赤穂浪士討ち入りの日、道頓堀にて幸は結と共に「五鈴帯」を締めて登場し、鉄助の掛け声と智蔵の宣言で大々的な宣伝をうつ。芝居帰りの人々の注目を集め、五鈴帯は大ヒット。翌年には売上が前年の倍以上となり、ついに江戸進出が決まる。

支配人の収蔵が下見を申し出るが、幸は季節の変化を知るには2年必要だとし、佐七(葵揚)と幼い豆吉(小谷興会)を派遣。出発の日、結は豆吉を姉のように気遣い、五鈴屋の一員として生き生きと働いていた。

智蔵は幸を夕涼みに誘い、亡くなった娘に「勁(けい)」と名付けたことを語る。その名は織り機の縦糸と力強い腕を意味し、「寿命を全うしたらあの世で育てよう」と話す智蔵に、幸は涙ながらにうなずく。そして江戸に小さな店を出して、二人で子を育てるように育てて行こうと話し、幸は涙で頷く。

江戸に出た佐七たちからは江戸の様子を知らせる文がまめに届いていた。そんなある日、娘の名札とおはじきを入れた智蔵が「お守り」が廊下に落ちていた。

■見どころと次回の展開
第3話では、文禄時代に流行した「くじら帯」からヒントを得た「五鈴帯」や、実演販売・カスタマイズ販売など、幸の発想力が光る新商法が登場。一方で、流産という大きな喪失を通じて、幸の強さと店の結束が試される回でもあった。

次回・第4話「七代目店主」では、店主を失った五鈴屋の跡継ぎ問題が浮上。心を見せずに商いに打ち込む幸に、妹・結が「姉さんには心はないの?」と声を荒げる。周囲の反発を受けながらも、「わてが七代目を継ぎとうおます」と宣言する幸。大坂の伝統に挑む覚悟と、新たな物語が動き出す。

【本放送】2025年4月6日(日)~5月25日(日)
18:45~19:28(毎週(日)43分×全8回)
【再放送】2025年4月10日(金)~30日(金)19:30~20:13
【原作】 髙田郁
【脚本】 山本むつみ

NHK「あきない世傳 金と銀2」HP

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