「対岸の家事」子作り圧に悩む”晶子”田辺桃子を“詩穂”多部未華子が救う 第4話ネタバレと第5話予告

4月22日に放送されたTBS火曜ドラマ「対岸の家事~これが、私の生きる道!~」(毎週火曜、22時)第4話では、“悪気のない言葉”に傷つく妊活主婦に詩穂(多部未華子)が解決策を伝授。4月29日放送の第5話では詩穂、礼子(江口のりこ)、中谷(ディーン・フジオカ)の3家族がグランピング体験へ。予告動画は番組公式サイトに掲載されている。
「対岸の家事」とは
誰かがやらなければいけない“お仕事”、それは“家事”。主人公の詩織は過去の出来事から 「家族のために“家事”をすることを“仕事”にしたい」と専業主婦を選んだが、今の時代に専業主婦は珍しく・・・夫が帰ってくる間、長い昼間を2歳になる娘と過ごす中、ひょんなことから、働くママや育休中のエリート官僚パパと出会う。生き方も考え方も正反対な「対岸にいる人たち」とぶつかり合いながら、終わりなき家事というお仕事をテーマにしたヒューマンドラマ。朱野帰子による同名の小説が原作(講談社文庫)。⇒【全話あらすじと見どころ】
第4話ネタバレ
苺が体調を崩してしまい、かかりつけ医である蔦村医院を訪れた詩穂と苺は、受付で若先生(朝井大智)の妻・晶子(田辺桃子)の笑顔で出迎えられる。晶子は結婚を機に保育士を退職。いつも笑顔で気配り上手な彼女は患者たちから愛される存在だ。しかし晶子は、大先生が入院してから、昔からの常連患者たちから「孫ができれば大先生も元気になる」という悪気のない子作りプレッシャーをかけられ、悩んでいた。一方、村上家では、お互いの両親について話す内、詩穂は虎朗(一ノ瀬ワタル)とケンカ。「みんな自分の持っていないものの話になると冷静じゃなくなるんだよ」と虎朗に言われた詩穂は、他界した自分の母親について思い返していた。
また礼子も人間関係で悩んでいた。「この前、子供の病気で大変だったんだって?」と話しかけて来た同僚に、詫びを入れながらも「大変だけど、でもやっぱり子供はかわいいから」「もし生みたいと思っている人がいたら私は応援したい」と答える。その直後、トイレでその女性が他の同僚に本音をぶちまける場面に遭遇。「すいませんね。こっちは出産どころか結婚もしてませんけど」「悪気はないと思うけど、でもちょっと傲慢な感じしない?」「礼子さんみたいな持てる者はさ、私みたいな持たざる者への配慮がなくなるんだよ」と不満を爆発させているのを偶然聞いてしまった礼子は、後輩が心配するほど落ちこんでしまう。
そんな中、詩穂は晶子が不妊治療を受けていることを偶然知る。「黙っていて欲しい」と晶子にお願いされていた詩穂だが、晶子がクリニックに通うところを常連患者に目撃され、晶子が妊活していることが広がる。詩穂が自分の妊活を誰かに話したと勘違いした晶子は詩穂のことを無視。しかし周囲の“悪気ない”言葉はエスカレートしていき、コーヒーを飲まないように、体を冷やさないように、ヒールの靴にも口を出され、連日の余計なアドバイスが晶子を苦しめていく。そんな晶子に詩穂は「ここにいちゃダメ。出よ。今すぐ、ここから」と言って晶子の手を取り駆け出した。
逃げ出したバスの中で、周囲の言葉に思い詰める晶子に、詩穂は「晶子さんは傷ついてるじゃないですか。そういう人からは逃げてもいいんです」と真っ直ぐな思いを伝える。そして、自分も父親の元から逃げ出したことを告白。「今は幸せ」とはっきり答える詩穂に勇気をもらった晶子は、再び医院に戻ることに。野次馬心を煽る週刊誌を病院の待合室から撤去。園芸や釣りなど趣味雑誌を並べ、義母に今は子供を産むことより、医院のために働きたいと本音を伝えた。晶子の生き生きした姿が戻り、安心した詩穂。ギクシャクしていた虎朗とも無事仲直りをして、苺と家族3人、仲良く家路に向かう。
“悪気のない言葉”に田辺桃子が立ち向かう
第4話では、本当の実情を知らず「持てる者・持たざる者」について描かれ、田辺桃子演じる蔦村医院の若先生の妻・晶子に焦点が当てられた。ありがちな義母からのプレッシャーのみならず、常連患者から「孫を早く」とせかされる晶子。相手に悪意が無いだけに、余計に厄介だと考えさせられるシーンが描かれる中、彼女の口から「今は子供を産むことが私の仕事なんです」という言葉が出るほど追い詰められていった。精神をすり減らしていく晶子にとって、詩穂の「逃げる」は救いであったはず。最後は妊活以外に自分が病院の役に立てるポイントをしっかり伝え、“闘うプレインセス”のように生き生きした姿が共感を呼んだ。
織田梨沙が怪しげなシングルマザー役で登場
ケンカしていた詩穂と虎朗が仲直りをし、苺と3人で手を繋いで帰る幸せシーンが描かれたが、その3人の幸せそうな光景をじっと見つめる怪しい人物として登場したのが、シングルマザー・白山はるか役を演じる織田梨沙。織田演じる謎の女性の登場にSNSでは「最後の女性がホラー過ぎて怖かった」「不穏な空気が・・・」と話題に。
女優、モデルと活躍する織田がTBSレギュラー出演するのは今回が初。ドラマでは家事だけではなく、それぞれが様々な問題を抱える人たちが日々の日常を過ごす姿が描かれるが、このシングルマザー白山が詩穂たちとどう絡んでいくのか、今後の話の展開にも注目したい。
■第5話あらすじ
佳恋に習い事をさせようとはりきる中谷に誘われ、詩穂と苺は英会話体験教室へ行く。「日本語もまだ話せないのに早すぎる!」と乗り気でない詩穂だが、中谷は「“体験”は親から子へ贈る武器」だと幼い頃からなるべく多くのことをやらせるべきだと理由を語る。
そんなある日、礼子に誘われ、長野家と村上家でグランピングへ行くことに。さらに帰国中の妻・樹里(島袋寛子)を連れた中谷と佳恋も加わり、図らずも3家族が大集合する。バーベキューをそれぞれが楽しむが、礼子は家では家事を手伝わない夫・量平(川西賢志郎)が外面よくテキパキ働く姿に釈然としない。そして詩穂は、普段なかなか接することのない同年代の子供たちと遊ぶことで、新しい言葉を覚え楽しそうにしている苺を目の当りにし、自分が苺の“体験”の機会を奪ってしまっているのではないかと過去の自分と重ねてしまい・・・。
TBS 2025年4月1日スタート。毎週火曜日22時放送「対岸の家事~これが、わたしの生きる道!~」。出演:多部未華子、江口のりこ、ディーン・フジオカ、一ノ瀬ワタル、島袋寛子、田辺桃子、松本怜生、川西賢志郎、永井花奈、寿昌麿、吉玉帆花、五十嵐美桜、中井友望、萩原護、西野凪沙、緒方直人、田中美佐子 ほか。番組公式X(Twitter)アカウントは「@taigan_tbs」。
◇TBS「対岸の家事~これが、わたしの生きる道!~」番組公式サイト
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