「しあわせは食べて寝て待て」第5話:宮沢氷魚の過去と加賀まりことの出会いがついに明らかに(ネタバレ)

07時00分ドラマ
画像:NHK「しあわせは食べて寝て待て」HPより

4月29日に放送されたNHK総合「しあわせは食べて寝て待て」(火曜22時)第5話では、さとこ(桜井ユキ)が山に行き、司(宮沢氷魚)の過去が明らかになる中、鈴(加賀まりこ)と司の出会いのシーンが描かれた。番組サイトでは、出演者からのコメントやトーク動画などが公開中だ。



ドラマ「しあわせは食べて寝て待て」は、水凪トリの同名小説が原作。日々の食事と暮らしをテーマにしたハートウォーミングな作品で、心温まるエピソードが展開される。⇒【キャスト・各話あらすじと見どころ】

■キャスト
主人公・麦巻さとこ役:桜井ユキ
鈴の同居人・羽白司役:宮沢氷魚
大家・美山鈴役:加賀まりこ
パート先「唐デザイン」代表・唐圭一郎役:福士誠治
さとこを理解する編集者・青葉乙女役:田畑智子
唐デザインのグラフィックデザイナー・マシコヒロキ役:中山雄斗
 ほか

■第5話ネタバレ
薬の量が増え、レンタルルームの副業をやめたさとこ(桜井ユキ)。司(宮沢氷魚)は時々、ふらっと一人で山登りに行っていた。さとこは鈴(加賀まりこ)の勧めで思い切って休みを取り、山へ行くことを決意する。

さとこは山で司の過去の話を聞くことになる。司は幼い頃から家族の介護を担い、「結婚に向いていない」と感じていた。母の介護中に知り合った女性と結婚の話も出たが、「また自由がなくなる」と感じ、踏み出せなかったとさとこに打ち明けた。

山から帰ってきたさとこと話をする鈴。実は司の独身主義には司の父親の件も関わっていた。鈴はそのことをさとこに話してしまいそうになる。さとこが帰った後、鈴は玄関に置かれた片方の靴を見て、司との出会いを思い出す。

2年半前、鈴は道端で片方だけ落ちていた靴を拾い、近くのテントまで届けに行った。そこで出会ったのが、体調を崩していた司だった。鈴はスープを差し入れし、司がそのお礼に鈴の家を訪ねたことがきっかけで、二人の共同生活が始まった。

司の父親のことが気になるさとこ。部屋で蒸しパンを作っていると、弓(中山ひなの)が訪ねてくる。弓には行きたい関西の大学があり、受験までまた部屋を貸してほしいさとこは頼まれる。悩むさとこだったが、公園のブランコで一人暗く座っている弓の姿を見て、弓の力になれたらと思い、『レンタルルームOK』と連絡を入れる。

さとこは誰かの助けになりたいと思っていた。そこでお金はもらわずに弓に部屋を貸そうとしたが、弓の母親が部屋代の代わりにとお米券を持ってきた。2人のやりとりを見ていた司は、さとこの体調を気づかい干し柿を差し出した。干し柿は体を冷やすからと断るさとこだったが、「肺を潤して消化吸収を促してくれる」という司の言葉に、一つだけ受け取った。二人で干し柿を食べる静かな時間が流れた。

■見どころ
第5話では司の過去が明かされる。司がなぜ独身主義なのか、その背景が丁寧に描かれた。家族への思いと自分の自由の間で揺れる司の心情が印象的だ。実は司の父親は、司がまだ赤ん坊だった時に蒸発した。ラストでは、司が父親のことを思い悩む姿も描かれるが、鈴の「あなたはあなた、気に病むことないわ」という言葉が司の心を救う。

そんな鈴と司の温かい出会い。片方の靴とスープがきっかけで始まった二人の共同生活には、鈴の優しさと司の誠実さが表れている。

今回は、弓のために部屋を貸す決意や、干し柿を通じた司との交流など、さとこの成長と優しさが感じられる回でもあった。

いつかフラッといなくなってしまうかもしれない司。
そんな司がさとこと一緒になってくれたらいいなと密かに願っている鈴。

気になる展開にますます目が離せなくなりそうだ。

次週の放送はGW最終日。どうぞお楽しみに。

■第6話
さとこは唐から地方移住の可能性を問われ、体調によい影響があって、経済的にも助かるならと乗り気になる。団地の住民、反橋(北乃キイ)とスーパーで顔見知りになったさとこ。反橋は弟のために手作りと肉食に固執する母にげんなりしていた。反橋はベジタリアンに憧れていて、ストレス解消に行ったファミレスで、司の友人でニートである八つ頭(西山潤)と知り合う。そのことが、さとこの移住計画に影響を及ぼす出来事につながるのだが――?

ドラマ10 「しあわせは食べて寝て待て」
【放送予定】2025年4月1日(火)スタート〈全9話〉
 総合 毎週火曜 22:00~
[再放送]総合 毎週木曜24:35~(金曜 午前0:35~1:20)
【原作】水凪トリ「しあわせは食べて寝て待て」
【脚本】桑原亮子、ねじめ彩木
【演出】中野亮平、田中健二、内田貴史

NHK「しあわせは食べて寝て待て」サイト

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