NHK大河「べらぼう」新章突入!蔦重(横浜流星)新たな販路を成功に導く 第17話ネタバレ第18話予告

NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(毎週日曜総合20時~、BS、BSP4K18時~)5月4日(日)放送の第17話「乱れ咲き往来の桜」新章突入で蔦重(横浜流星)が抜群のビジネスセンスを見せる。5月18日(日)放送の第18話「歌麿よ、見徳は一炊夢」“喜多川歌麿”染谷将太が登場。予告動画は番組公式ホームページで公開中。
大河ドラマ64作目となる「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」は貸本屋から身を興し、書籍の編集・出版業を開始し、のちに江戸のメディア王として時代の寵児となった“蔦重”こと蔦屋重三郎の波乱万丈の人生を描く。
5月4日放送の第17話では、新章幕開けとして久々に綾瀬はるか演じる九郎助稲荷が再登場。そして一躍時の本屋として成功する蔦重と、次なる一手となる“往来物”の製作にスポットが当てられた。抜群の人心掌握スキル、そしてビジネスセンスを発揮する蔦重を見て「この商才を手放すのが惜しい」と言いたげな駿河屋(高橋克実)だが、りつ(安達祐実)、ふじ(飯島直子)、いね(水野美紀)ら吉原の皆が蔦重を応援する姿が温かい。新之助(井之脇海)とおふく(小野花梨)のその後も幸せに暮らしていることが伝えられホットする場面も描かれた。
さらに行方不明の唐丸と思しき人物の登場がちらつくラストに、ネットでは「北川豊章」というその名前に「唐丸は歌麿だった!」と反響があった。そして5月11日(日)放送の第18話では、蔦重が北川豊章に会いに行く。予告では喜多川歌麿役の染谷将太も登場。情報量の多さ、今後の展開に期待を込めて“べらぼうめ”と叫びたくなる新章幕開けとなった。
■福原遥演じる“誰袖”のモデルは?
朝ドラヒロイン福原遥が花魁・誰袖役として登場し話題を呼んだ第17回。モデルとなったのは、実在した吉原大文字屋の遊女。厳格なランク制度の中で「呼び出し」と呼ばれるシステムがある。特別なお客だけ呼ぶことが許された最高級の遊女の1人がこの誰袖(たがそで)だ。誰袖は美貌と格式を兼ね備えていただけでなく、狂歌も詠んだ知性派。当時人気を博した狂歌を集めた『万載狂歌集』にも誰袖の恋歌が載っている。
『忘れんと かねて折りし 紙入れの などさらさらに 人の恋しき』
「“忘れよう”と祈るように、みないようにしていた紙入れだが、かつて恋人との思い出が詰まった品を見ると、一気にあの頃のことが思い出され、恋しさがつのってしまう。」という、繊細ながら激情を匂わせる色っぽい狂歌を残した誰袖。彼女は旗本土山宗次郎の心を捉え、身請けが決まるものの、田沼意次の失脚により、土山の栄華も陰りを見せる。ドラマで土山宗次郎役を柳俊太郎が演じるが、今後の誰袖がどのように描かれるか楽しみに待ちたい。
■第17話ネタバレ
蔦重が一気にお披露目した新作に続き、芝居に登場した貸本屋「本重」が江戸で話題となり、そのモデルが耕書堂の蔦重だとわかると、蔦重本人を見ようと人が押し寄せ、耕書堂は一躍有名本屋になる。一方、江戸城の田沼意次(渡辺謙)は、次に誰が西ノ丸の座を狙うか密に探っていた。一橋治済(生田斗真)は将軍になる気持ちもなく、尾張、紀伊、水戸の御三家には跡継ぎになる男子がいないことも発覚。仕方なく、意次は高岳(冨永愛)の協力のもと、新たに側室を迎えることになった。
その頃、市中の地本問屋たちはこの人気が気に食わず、蔦重に関わる彫り師たちに圧力をかけ始める。そんなある日、うつせみ花魁と駆け落ちした旧友・新之助(井之脇海)が蔦重の前に現れる。新之助は農村で百姓をしながら子供たちに読み書きを教えており、江戸に来たのは村から頼まれた本を買いに来たためだった。そこに往来物、当時の読み書きや手習いの教科書が入っていることに目をつけた蔦重は、教育の本を出すため動き出す。
「女郎屋が手習い本なんて」とバカにされても諦めない蔦重は、「勝ち筋はひとつだけある」と言い、親父たちに地方の豪商たちと面会。最初の協力者となった越後の豪商・長谷川は、農業に関する様々なアドバイスをしてくれた。また、信濃の豪商・熊野屋には『商売往来』を見せ、商いのアドバイスを聞き、内容を整えていった。さらに、地本問屋に圧力をかけられ、蔦重の仕事を断っていた、彫り師・四五六(肥後克広)に年間20両を払うことを約束し、専属の彫り師として契約を結ぶことに成功する。
こうして周りを巻き込むことで出来上がった往来本。制作に関わった人々は自慢も含め大量に本を購入。こうして瞬く間に地方へと広がり、耕書堂は市中に依存しない独自の販路を広げていった。そして季節は移り桜が咲き誇る春。かつて新造だった花魁・誰袖(福原遥)は相変わらず蔦重に惚れこみ「身請けはいつ頃?」と抱きついてくる。遣り手の志げ(山村紅葉)に尻を叩かれ悶絶する蔦重だったがそんな様子に大笑いしながら誰袖は去って行った。
その夜、蔦重は本を整理しながらある絵師・豊章の名前に目が留まる。当代絵師に似せる画風に気づき、頭に浮かんだのは、かつて天才的な模写を見せた少年・唐丸だった。
■第18話あらすじ
蔦重は北川豊章(加藤虎ノ助)の長屋を訪れると、捨吉(染谷将太)と名乗る男に出会う。一方、朋誠堂喜三二(尾美としのり)の筆が止まる事件が起こり、蔦重はある特別待遇の提案を持ちかけるのだが・・・。
NHK大河ドラマ「べらぼう」は2025年1月5日(日)から総合20時より、BSプレミアム、BS4K午後6時より放送。脚本:森下佳子、出演:横浜流星、安田顕、小芝風花、宮沢氷魚、中村隼人、石坂浩二、片岡愛之助、高橋克実、生田斗真、冨永愛、中村隼人、伊藤淳史、安達祐実、水野美紀、風間俊介、里見浩太朗、渡辺謙ほか。番組公式Xアカウントは「@berabou_nhk」。第17話予告動画は番組公式サイトにて公開中。
◇大河ドラマ「べらぼう~蔦屋栄華乃夢噺」番組公式サイト
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蔦重(横浜流星)が吉原案内本で客寄せに挑戦。予告動画は番組公式ホームページで公開中、初回15分拡大で放送。