【コメント到着】江口のりこが語る、NHK朝ドラ『あんぱん』で演じる母・羽多子の思い

現在放送中のNHK連続テレビ小説『あんぱん』で、主人公・朝田のぶ(今田美桜)の母・羽多子を演じる江口のりこから、オフィシャルコメントが届いた。
『あんぱん』は『アンパンマン』の生みの親である、やなせたかしとその妻・小松暢夫妻をモデルにした物語。生きる意味を見失った日々を乗り越え、夢を忘れず歩んだ二人の人生を描く。何者でもなかった二人が、数々の試練を超え、“逆転しない正義”を貫きながら『アンパンマン』誕生に至るまでの軌跡を描いた、愛と勇気にあふれる作品となっている。
江口が演じる朝田羽多子は、家庭的で趣のある母親であり、夫を尊敬し、子どもたちに平等に愛情を注ぎながら、朝田家を支える存在だ。
江口のりこ コメント
――羽多子という人物をどう捉えていますか?
オファーをいただいたときは、「私は朝ドラのお母さんっぽくないのに、どうしてだろう」と思った(笑)。羽多子はたくましくて優しい母親。家のことを守りながら、夫・結太郎(加瀬亮)の「女子も遠慮せんと大志を抱け」という考え方を大切にしている。娘3人がやりたいことに進めるよう、常に後ろから見守っている存在だと感じている。
――結太郎の死や手紙について、どのように演じましたか?
初週の木曜日に結太郎が亡くなったので、とても驚いた。羽多子としては悲しみよりもまず、生活をどうするかを考えなければならなかった。小さな子どもが3人いて、悲しんでいる暇がなかった。結太郎と直接話したシーンは「出張ご苦労さまでございました」「お気をつけて」「行ってらっしゃい」程度しかなかったが、彼が出張先で羽多子を思いながら手紙を書く時間が、唯一の心安らぐ時間だったのだと思う。羽多子にとっても、その手紙を読む時間こそが豊かなひとときだった。帰ってくれば日常に追われる。離れている時間が、二人の絆を深めたのかもしれない。
――屋村草吉(阿部サダヲ)の存在についてどう思いますか?
屋村さんは風来坊なのに、こんなに長い間、朝田家でパンを焼き続けているのが不思議。でも彼がいなければ、パン屋を始めることはできなかった。羽多子は、屋村さんをとても大切に思っている。パン作りの指導をしてくれている職人・竹谷さんが焼くパンが本当に美味しくて、今まで味わったことのないような深い味がする。それを食べられるのがうれしい。
――のぶへの思いと、今田美桜さんについての印象は?
のぶは本当にいい子で、家族のことを常に考えている。自分の子どもであると同時に、羽多子を支えてくれる存在でもある。朝田家はのぶが照らしてくれているように感じる。美桜ちゃんとは数年前のドラマで共演していて、そのとき私は彼女の上司役だった。だから「今田美桜を見守る」という感覚が、私の中に染みついている(笑)。とても素直で誠実な方で、のぶ役にぴったり。彼女を見ているだけで羽多子の気持ちになれるので、母親役を演じられることがとてもうれしい。
連続テレビ小説『あんぱん』作品情報
放送予定:2025年3月31日(月)より全26週(全130回)
(月〜土)8:00〜8:15/再放送 12:45〜13:00
※土曜日は1週間の振り返り
(月〜金)7:30〜7:45(BS放送)
作:中園ミホ
音楽:井筒昭雄
主題歌:RADWIMPS「賜物」
語り:林田理沙(NHKアナウンサー)
出演:今田美桜、北村匠海、加瀬亮、江口のりこ、河合優実、原菜乃華、細田佳央太、高橋文哉、中沢元紀、大森元貴、二宮和也、戸田菜穂、浅田美代子、吉田鋼太郎、竹野内豊、妻夫木聡、阿部サダヲ、松嶋菜々子 ほか
制作統括:倉崎憲
プロデューサー:中村周祐、舩田遼介、川口俊介
演出:柳川強、橋爪紳一朗、野口雄大、佐原裕貴、尾崎達哉
公式ホームページ:https://www.nhk.jp/p/anpan/