朝ドラ「あんぱん」戦地に向かう細田佳央太と見送る河合優実の切なさに、“神回”とネット号泣…第6週あらすじと第7週予告

戦争の足音がどんどんと大きくなり、“お国のため”の教育が厳しくなる師範学校に通うのぶ(今田美桜)と自由な校風の美術学校に通う嵩(北村匠海)は考え方が少しずつずれてゆく。NHK朝ドラ「あんぱん」の第7週「海と涙と私と」(5月12日~5月16日)のあらすじとみどころを紹介。予告動画は番組公式サイトに公開されている。
朝ドラ「あんぱん」とは
「あんぱん」は『アンパンマン』を生み出したやなせたかしと小松暢の夫婦をモデルに、生きる意味も失っていた苦悩の日々と、それでも夢を忘れなかった二人の人生。何者でもなかった二人があらゆる荒波を乗り越え、“逆転しない正義”を体現し『アンパンマン』にたどり着くまでを描き、生きる喜びが全身から湧いてくるような愛と勇気の物語だ。その第6週が5月5日から放送された。
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剛(細田佳央太)と蘭子(河合優実)の思いが痛いほど伝わる第29話は神回と評判に
召集令状がきて戦地に赴かなくてはいけない剛。ずっと剛のことを思っていた蘭子。壮行会が始まる前、蘭子はその思いを告げようとするが、剛はそれを制するように、これまでのお礼をいう。剛の気持ちも蘭子に向いているが、言い出すことが出来ない。視聴者は切ない思いで二人を見守る。蘭子は、壮行会の途中で席をはずし旅立とうとする剛を追いかける。そんな蘭子に「無事に帰ってきたら嫁になってくれ」と無骨にいう剛。二人の気持ちや戦争に向かうという過酷な状況に朝から胸が熱くなった視聴者も多く、さらに、蘭子の気持ちを知る母親の羽多子(江口のりこ)が二人をそっと送り出すのがとてもせつなく、“神回”と話題になった。9日のあさイチのプレミアムトークに細田佳央太が出演したが、これまでプレミアムトークに出演するゲストは朝ドラや大河での出番がなくなるという慣例があるため、剛ちゃんの無事を祈る視聴者から「出ないで!」というファックスが多く届いていた。
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アニメ「それゆけ!アンパンマン」で多くの役の声をこなす山寺宏一登場
アニメで多くのキャラクターたちの声を担当している山寺宏一が美術学校の先生・座間役で登場した。めいけんチーズ、ジャムおじさん、かまめしどん、カバオくんなどなどの声を担当しているため、視聴者たちは「カバオくんの声に聞こえた」「チーズが登場」など盛り上がっている。
軍国主義に傾く師範学校と自由を重んじる美術学校の対比
のぶ(今田美桜)が通っている女子師範学校は軍国主義を取り入れ、“国のため”“銃後を守る”という趣旨の発言が多い。それに比べて東京の美術学校では“自由”でいいと教えてくれる。舞台は昭和11年。今後、戦争色が濃くなって行くなか、嵩やのぶはどんな生活を送ってゆくのか?
12日から放送の第7週で、のぶと嵩は久しぶりに再会
高知と東京と離れていた二人だが、夏休みになり、やっと再会することができる。ただ、電話でぶつかってしまい、気まずい再会になってしまう。それでも、のぶの妹のメイコ(原菜乃華)、嵩の友人の健太郎(高橋文哉)、弟の千尋(中沢元紀)たちが二人の仲を取り持ってくれる。
【第6週(2025/5/5-5/9)ネタバレあらすじ】
東京高等芸術学校に入学した嵩(北村匠海)は、受験の際に出会った健太郎(高橋文哉)と再会する。健太郎は補欠で合格してきていた。担任の座間(山寺宏一)から銀座に行って世の中を感じてこいと命じられた嵩たちは、さっそく銀座を散策すると、洗練された街並みと人々に心が躍る。
一方、女子師範学校の二年生になったのぶ(今田美桜)は、指導に一層力が入る黒井(瀧内公美)から愛国心を叩き込まれるが、どこか腑に落ちない。そんなのぶに、嵩から手紙が届く。“自由”な東京のことが書いてあり、のぶは思いをはせるが、手紙の最後に「銀座には美人が多い」と余計なことが書いてあった。
のぶは体育大会に応募したいと申し出るが、志願する理由をうまく答えられず黒井に一蹴されてしまう。“お国のため”といえば黒井の覚えがよくなることはわかっている。黒井のことを尊敬するうさ子(志田彩良)からも注意されるがどうしても納得できない。
一方、嵩は、デッサンの授業で圧倒的な画力の同級生を前に落ち込むも、刺激を受けて目を輝かせる日々。不思議な歌詞の『図案科の歌』をみんなで歌いながら楽しく過ごしていた。座間に不思議な詩の意味を聞かれた嵩は思いついた言葉を並べる。それはとても楽しい響きをもち、座間から「柳井くん、いいねぇ」とほめられる。カフェに行き、皆で楽しく歌っていると、軍人がやってきて「うるさい」という。しかし、座間は歌い続けた。
ある日、嵩は銀座のパン屋で草吉(阿部サダヲ)らしき人が写る写真を見つける。
朝田家では、釜次(吉田鋼太郎)たちが、召集令状が来た豪(細田佳央太)の壮行会をにぎやかにやろうと話す。蘭子(河合優実)の豪への思いを知るのぶは、後悔してほしくないと羽多子(江口のりこ)たちに相談する。しかし、羽多子としてもどうするのがいいのか判断できないでいた。その夜、蘭子は羽多子に両親のなれそめを尋ねる。羽多子は結婚式で初めて夫と会ったというが、それから二人は心を寄せることができ、出張の多い結太郎(加瀬亮)は羽多子への思いを手紙で伝えてきてくれたと話す。
豪の壮行会の日。蘭子はのぶに背中を押され、勇気を出して豪のもとへ向かう。しかし、互いに思いを伝えることができず、ぎこちない空気が流れる。その後、壮行会が盛大に行われ、豪は挨拶の席で朝田家の人々に感謝を伝える。のぶたち三姉妹がよさこい節を歌って盛り上がる中、豪はたまらず席を外した。みなに黙って出発したのだ。蘭子はそんな剛をおいかけてゆく。そんな蘭子に剛は、無事に戻れたら嫁になって欲しいという。戸惑った蘭子だが、のぶに背中を押されて、承諾する。そこへ羽多子がおいかけてきて、今夜は帰ってこなくて言いと蘭子にいい、剛と二人で過ごすように送り出した。
のぶの発案で、女子師範学校の生徒たちはお国のために命がけで働く人たちに慰問袋を作ることにした。休日には献金を呼びかけるなど、意欲的に取り組む生徒たち。その様子がのぶの写真付きで新聞に載ると、のぶは“愛国の鑑”として、校長から褒められ、学校でも、村でも注目を集める。
一方、図案コンクールで佳作に入選し、賞金をもらった嵩は、銀座のカフェから柳井家に電話をかける。千尋(中沢元紀)からのぶが新聞に載ったことを聞いた嵩はのぶと話がしたいと思い、千尋に呼んできてもらう。電話をかける嵩の後ろで美術学校の生徒たちが騒ぐ声が聞こえると、のぶは“お国のためにがんばっている兵士”と比較してちゃらちゃらしていると思い「たっすいがーのドアホ」と叫んで電話を切ってしまった。
【第7週(2025/5/12-5/16)あらすじ】
■第31話(月)
夏休みで帰省したのぶ(今田美桜)は、銀座のパン屋について草吉(阿部サダヲ)に尋ねるが、はぐらかされてしまう。羽多子(江口のりこ)はあまり詮索してはいけないとのぶをたしなめる。その夜、蘭子(河合優実)から嵩(北村匠海)が帰ってくると聞き、電話で言い過ぎたと浮かない表情ののぶ。2日後、お土産を抱えた嵩が健太郎(高橋文哉)を連れて帰ってくる。待っていたのは、のぶではなくメイコ(原菜乃華)で…。
■第32話(火)
のぶ(今田美桜)と嵩(北村匠海)を仲直りさせようと、健太郎(高橋文哉)とメイコ(原菜乃華)は千尋(中沢元紀)と共に2人を海に連れ出す。嵩を天才だと言う健太郎に、嵩の絵は見た人がやさしい気持ちになると話すのぶ。その言葉がうれしい嵩。そんな2人に、健太郎たちは胸をなでおろす。そしてメイコは…。
■第33話(水)
久しぶりにみんなでラジオ体操をしたのぶ(今田美桜)は、改めて子どもたちに体操の楽しさを教えたいと思う。一方、嵩(北村匠海)が大事そうに抱えていた土産が部屋にあるのを見て、健太郎(高橋文哉)はのぶに渡さなくてよいのかと心配する。千尋(中沢元紀)からも後悔しないようにと言われた嵩は、翌日、のぶを呼び出し、のぶにお礼がしたかったと言って土産を渡す。箱を開けたのぶは、「こんな美しいもん…」と息をのむが…。
■第34話(木)
嵩(北村匠海)は渡せなかった土産を千尋(中沢元紀)に差し出す。同じころ、何も手につかないのぶ(今田美桜)は、偶然会った健太郎(高橋文哉)に嵩のことをよろしくと言って頭を下げる。団子を食べながらのぶの様子を話す健太郎の横で、好きな人ができたと言うメイコ(原菜乃華)。家に戻ったメイコは、嵩が最終の汽車で帰ることを伝える。時計を気にしていたのぶは、意を決して飛び出していく!
■第35話(金)
卒業が近づいてきたある日、のぶ(今田美桜)は黒井(瀧内公美)から手紙の差出人『柳井嵩子』が偽名なのではと指摘される。関係を怪しむ黒井に、嵩(北村匠海)の絵に救われたことなどを話すのぶ。そして、もう手紙がくることはないと思うと言ってうつむく。黒井は「あなたは、やっぱり弱い」と言って…。そんな中、のぶの卒業後の配属先が決まる。そして昭和13年3月、のぶは女子師範学校を卒業し、新たな一歩を踏み出す!
■スタッフ他
脚本:中園ミホ
主題歌:RADWIMPS「賜物」
語り: 林田理沙アナウンサー
出演:今田美桜,北村匠海,江口のりこ,河合優実,原菜乃華,高橋文哉,志田彩良,瀧内公美,樫尾篤紀,浅田美代子,戸田菜穂、竹野内豊、山寺宏一,吉田鋼太郎,阿部サダヲ 他
<総合>(月~土)午前8時~8時15分/午後0時45分~1時[再]
<BSプレミアム>(月~土)午前7時30分~7時45分/午後11時00分~11時30分[再]
(土)午前9時45分~11時[1週間分]
◇NHK朝ドラ「あんぱん」番組公式サイト
◇ NHK朝ドラ「あんぱん」番組公式Twitter @asadora_nhk
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