韓国・全州が注目ロケ地に再浮上──「隠し味にはロマンス」効果と他の人気ドラマたち

15時17分ドラマ

韓国・全羅北道の全州市が、映像・ドラマのロケ地として再び脚光を浴びている。きっかけは、ENAチャンネルで放送中のドラマ「隠し味にはロマンス（原題：당신의 맛）」。

撮影の約8割が全州市内で行われ、配信開始からわずか3日でNetflixの「本日のTV番組（韓国）」で1位、世界ランキングでは2位に躍り出た。日本でも「本日のTV番組TOP10」で4位（5月19日付）を記録するなど、グローバルな注目を集めている。⇒カン・ハヌル、視聴率2％でも…Netflixで快進撃！「隠し味にはロマンス」、世界23カ国で1位に

●【「Netflix」で独占配信の韓国ドラマ】

■ドラマの中の“全州”がそのまま登場

「隠し味にはロマンス」は、2024年下半期から2025年初頭にかけて、全州市内で計62回のロケを実施。劇中でも「全州」という地名がそのまま使われており、作品全体に地元色が色濃く反映されている。撮影地には南部市場、青蓮楼、老松広場をはじめ、豆もやしクッパの有名食堂や地元のカメク（店内ビール）店など、観光スポットとしても人気の高い場所が多数含まれている。
ロケ地：南部市場

ロケ地：「南部市場」公式サイトより

■他の話題作も続々と全州で撮影

全州で撮影された作品は「隠し味にはロマンス」に限らない。「おつかれさま」や「チェックイン漢陽」「貞淑なお仕事」といった作品の一部も市内で撮影された。全州市は韓屋村、殿洞聖堂、慶基殿などの伝統建築を有し、映画撮影用のスタジオも整備されていることから、年間100本を超える映像作品が市内および全北地域で制作されているという。
ロケ地：韓屋村

ロケ地：「韓屋村」公式サイトより

■市の後押しで“映像都市”へ

全州市文化体育観光局のノ・ウニョン局長は、「全州をグローバルな映画・映像産業の拠点に育てるため、ロケ支援やインセンティブの拡充に力を入れている」と語る。撮影支援体制が整っていることも、制作側からの信頼を集める一因となっている。

■全州を舞台にしたその他のドラマと撮影地

＜現代ドラマ＞

「二十五、二十一」
　全州の寒碧トンネルや全州韓屋村など、青春の名シーンが多数撮影された。
「その年、私たちは」
　全州韓屋村や地元の食堂、金物店など、多数の全州スポットが登場する。
「いつかの君に」
　全州韓屋村や棲鶴洞芸術村などでロケが行われている。
ほか

＜時代劇（歴史ドラマ）＞

「赤い袖先」
　全州郷校などで撮影された。
「トキメキ☆成均館スキャンダル」
　全州郷校や全州韓屋村がロケ地として登場する。
「雲が描いた月明り」
　慶基殿（경기전）など、全州の歴史的建造物が使われている。
「普通の恋愛」
　全州郷校での撮影が行われた。
「九尾の狐とキケンな同居」
　全州韓屋村のメインストリートが登場。
ほか