【最終回ネタバレ】「あきない世傳 金と銀2」幸(小芝風花)の才覚が江戸店の危機を救った―シーズン3への期待高まる

NHK BS・BSP4Kにて5月25日(日)に放送された時代劇「あきない世傳 金と銀2」第8話(最終回)では、江戸店・五鈴屋が苦境を乗り越え、未来へと踏み出す姿が描かれた。番組公式サイトでは予告動画も公開中だ。
「あきない世傳」は、髙田郁の時代小説のシリーズが原作。江戸中期、兄と父を亡くし大坂天満の呉服商に奉公に出た学者の娘・幸(さち)が商才を発揮し商人へと成長する物語。⇒【全話あらすじ・関連記事】
※シーズン1を視聴されていない方は、こちら「シーズン1」振り返りを参考にどうぞ。
■第8話「五鈴屋の正念場」あらすじ
五鈴屋は春に鈴小紋の評判で盛況となるが、夏には麻疹の流行で客足が遠のき、再び苦境に立たされる。幸は病魔除けとして鈴小紋を切り売りする工夫を施し、やがて秋には再び繁盛へと導く。新たに藍鼠色の鈴小紋も登場する。ある日、えびす講用に鈴小紋10反の大口注文が入り、幸(小芝風花)は結(長澤樹)を連れてえびす講の見学に行くが、そこで本両替商・枡吾屋忠兵衛(高嶋政伸)と出会う。忠兵衛は結に興味を示し、菊瀬栄次郎(風間杜夫)から紹介をしようかと言われるが、幸は断り結を連れてその場を離れる。
宝暦四年正月七日。結に縁談話が持ち込まれるが、年の離れた枡吾屋忠兵衛の後添えと知った幸は即座に断る。結は自分にそんな縁談しか来ないことを嘆き涙する。
夏、賢輔(佐久間悠)が考案した新柄の小紋が評判となる。お才(菜葉菜)が賢輔に縁談を持ちこんだことで、結が4歳年下の賢輔(佐久間悠)に想いを寄せていることを知り、幸は二人の将来について考えを巡らせる。
江戸店の3年目の売り上げが金一千貫に達する見込みと知った幸は、賢輔を養子に迎え八代目にしたいと佐助(葵揚)に相談し、結と賢輔の縁談も打ち明ける。佐助は賛成するが、賢輔は自信がないと固辞する。幸はすぐに決めなくてもよいと伝える。
そんな中、再び忠兵衛が現れ、縁談の再考を願い出るが、幸は断固として断り、結の意志を守る。
九月、天満から高島店の支配人・周助(泉澤祐希)が訪れ、治兵衛(舘ひろし)は賢輔の跡継ぎはまだ早いと考えていることが判明する。そんなある日、やがて、呉服仲間からの上納金として1500両を求められるという報が入り、店は再び危機に陥る。幸は借金の相談に両替商を訪れ、そこで行方不明だった惣次(加藤シゲアキ)と再会。惣次は「借金してまで上納金を払うな」「知恵を絞れ」と助言。しかし、同行した佐助が「五鈴屋に戻る気持ちあるのか」と尋ねると、惣次は「私は井筒屋の三代目」と、五鈴屋とは何のかかわりもないとその場を立ち去る。
周助は3店舗で分担する案を出すが、幸は江戸店の問題として断る。しかし「3つに分ける」というヒントから、幸は「三つに分ける」という言葉から着想を得て、上納金を3年分割で納める案を奉行所に提案する。利子分を寄付するという条件で交渉が成立し、呉服仲間の幹部たちもその手腕に驚嘆する。
店の未来と人々の想い
問題が解決し、幸は店の者を集め八代目について話す。女名前が許されるのは来年1月まで。その後は周助に託したいと発表し、賢輔には江戸で新しい小紋作りに専念してほしいと伝える。周助は幸の覚悟を受け止め、八代目を引き受ける決意を表明する。しかるべき時が来たら次の代に譲ると賢輔を見て語る。幸は結に、跡目と縁談は別に考えてよいと伝えるが、結は寂しげな笑顔を見せる。翌日、周助は「江戸も大坂も同じ一つの暖簾だ」と語り、幸は「みんなで心を一つにして五鈴屋の暖簾を百年先まで守っていく」と決意を新たにする。
商才と知恵、そして人々の想いが描かれた最終回は、シーズン3の可能性を匂わせながら希望を残す終わり方となった。
NHK BS時代劇では2025年6月8日(日)から「大岡越前8」が放送される予定。放送時間は毎週日曜18時45分からで、全8回のシリーズとなっている。
■キャスト
小芝風花(主人公・幸)松本怜生(五鈴屋六代目店主・智蔵)
泉澤祐希(桔梗屋番頭・周助)※S2より
朝倉あき(五鈴屋元ご寮さん・菊栄)※S2より
いしのようこ(五鈴屋女衆・お竹)
内藤理沙(五鈴屋女衆・お梅)
八嶋智人(五鈴屋本店番頭・鉄助)
舘ひろし(治兵衛・元五鈴屋番頭)
【本放送】2025年4月6日(日)~5月25日(日)
18:45~19:28(毎週(日)43分×全8回)
【再放送】2025年4月10日(金)~30日(金)19:30~20:13
【原作】 髙田郁
【脚本】 山本むつみ
◇NHK「あきない世傳 金と銀2」HP
【2025年春ドラマ】【全話あらすじ】