朝ドラ「あんぱん」今田美桜の花嫁姿にほっこりするも、戦争の影が濃くなってゆく…第9週あらすじと第10週予告

太平洋戦争が開戦し、戦争の足音はのぶ(今田美桜)の夫・次郎(中島歩)、嵩(北村匠海)たちに届き始め、戦地へ旅立ってゆく。NHK朝ドラ「あんぱん」の第10週「生きろ」(6月2日~6月6日)のあらすじとみどころを紹介。予告動画は番組公式サイトに公開されている。
朝ドラ「あんぱん」とは
「あんぱん」は『アンパンマン』を生み出したやなせたかしと小松暢の夫婦をモデルに、生きる意味も失っていた苦悩の日々と、それでも夢を忘れなかった二人の人生。何者でもなかった二人があらゆる荒波を乗り越え、“逆転しない正義”を体現し『アンパンマン』にたどり着くまでを描き、生きる喜びが全身から湧いてくるような愛と勇気の物語だ。その第9週が5月26日から放送された。
寛(竹野内豊)の突然の死に週初から激震
“医者は人のために”と休日でも往診を頼まれれば隣村まで足を伸ばし、嵩(北村匠海)や千尋(中沢元紀)のことを本当の父、それ以上に思って育ててきた寛だったが、病に倒れ、亡くなってしまった。5月25日、月曜日の放送で、元気に往診するところから始まり、ラストではすでに亡くなってしまうというスピードに視聴者は誰もが驚き、早くも“寛ロス”が始まってしまった。のぶ(今田美桜)への思いを告げられなかった嵩(北村匠海)
卒業制作を作り終えたら、のぶに思いを告げようと思っていたが、寛の死も重なり、その機会を失う。さらに、思いを伝えるよりも先に、のぶが次郎(中島歩)と結婚することを知り、傷心する。抜け殻になった嵩を健太郎(高橋文哉)が銀座に連れ出した。そこで再会したのは母・登美子(松嶋菜々子)だった。草吉(阿部サダヲ)が去って行く
ずっと戦争反対の精神をみせてきた草吉は、軍の命令の“乾パン”を作ることを断る。軍に逆らうという評判がたつことを恐れた釜次(吉田鋼太郎)は土下座して草吉にお願いすると、草吉がその理由を話し始めた。視聴者がその理由がわかるのは6月2日から始まる第10週となる。●ヤムおじさんの戦争への思いは、このあと明らかに…阿部サダヲ オフィシャルコメント
戦争の影響はどんどんと若者へも
豪(細田佳央太)が招集され戦死したのに続き、第10週では健太郎も嵩も招集されてしまう。軍隊の先輩役で朝ドラ初出演となる妻夫木聡が登場する。史実では嵩も中国の戦地に赴いている。戦争に行き、敗戦を迎え、逆転してしまう正義を前に、将来“アンパンマン”に託す“逆転しない正義”を嵩が見いだしてゆく過程が描かれてゆく。【第9週(2025/5/26-5/30)ネタバレあらすじ】
昭和15年1月、朝田家ではのぶ(今田美桜)の祝言の話が進み、釜次(吉田鋼太郎)たちは胸を弾ませる。船にのる次郎(中島歩)が陸にいる間にと、すぐに家族だけでの祝言が進められる。同じころ、嵩(北村匠海)は卒業制作を仕上げたらのぶに会って気持ちを伝えようと、作業に没頭していた。そんな嵩のもとにとある電報が届く。それは千尋からで、寛(竹野内豊)の危篤を連絡してきたものだった。健太郎(高橋文哉)は早く帰るようにいうが、嵩は寛の思いも汲んで、作品が終わるまではと徹夜で作業に没頭した。そして、高知に戻ったが、すでに寛は亡くなっていた。
寛が亡くなり、悲しみに暮れる柳井家。千代子(戸田菜穂)はのぶと弔問に来た羽多子(江口のりこ)を誘って献杯する。互いの亡き夫について語り合う。
草吉(阿部サダヲ)は、帰って来たのぶに、嵩に持っていくようにとあんぱんを渡す。そのころ嵩は、空き地のシーソーにポツンと座っていた。寛の言葉が次々に浮かび、涙を流す。嵩は意地を張ってしまって“お父さん”と寛のことを呼んだことはなかった。そのことを一番後悔していた。そんな嵩に、のぶはそっとあんぱんを差し出し、寛への後悔を口にする嵩にそっと寄り添う。嵩はのぶへの思いを告げようとするも、また、躊躇してしまう。
嵩はのぶに思いを告げられないまま、東京へ戻ることになり、帰り際、嵩が朝田家の前を通りかかると、次郎(中島歩)が訪ねてくる。そこで初めてのぶが結婚することを知った嵩は、のぶに精一杯の作り笑顔を向ける。そして、のぶと次郎は祝言をあげ、二人での生活が始まった。ただ、次郎はほとんど海の上で過ごしている。のぶは家庭を守りながら、教師を続けていた。
意気消沈して戻って来た嵩を、健太郎(高橋文哉)は銀座へ連れ出す。すると、パン屋の中には母・登美子(松嶋菜々子)がいた。驚く髙に「会いたかった」と登美子は告げた。
朝田パンに軍に納める乾パンの注文が入る。名誉なお役目と、わき立つ釜次たち。さっそくのぶは草吉に乾パンを焼いてほしいとお願いするが、断られてしまう。頑なに拒む草吉に釜次らがなぜ断るのかと首をかしげる中、蘭子(河合優実)だけはわかる気がすると言い、これ以上戦争に関わりたくないと話す。羽多子は草吉に無理強いはできないと、依頼を断ることに。しかし、そう簡単に済むことではなかった。のぶは学校で校長達に叱られ、羽多子は婦人会でこってりと絞られる。さらに乾パン作りを断ったことで、朝田パンは陸軍に逆らったという噂が広がってしまい、パンは売れず、羽多子は婦人会で村八分にあう。
釜次は草吉に乾パンを焼いてほしいと頭を下げる。土下座までした釜次に草吉はなぜ乾パンを焼きたくないのかを話した。
翌日、朝田家になぜか乾パンの材料が運ばれてくる。やって来た憲兵に、すぐに乾パンを作るよう命じられ、戸惑う釜次たち。そこに草吉が現れ、憲兵の前でパンを焼き始めた。無事に納入もして、安心していたが、草吉は出ていった。のぶは追いかけようとするが、釜次に止められた。
【第10週(2025/6/2-6/6)あらすじ】
■第46話(月)
草吉(阿部サダヲ)は朝田家から去っていった。釜次(吉田鋼太郎)から草吉が乾パン作りを拒んでいた理由を聞いて、言葉を失うのぶ(今田美桜)。無理強いしてしまったことを悔いるのぶに、釜次はのぶのせいで出ていったのではないと言って聞かせる。そんな中、草吉が残していった乾パンのレシピを見つけた羽多子(江口のりこ)は、娘たちと共に乾パンを焼き続けようと奮起する。■第47話(火)
戦争が激化し、太平洋戦争が開戦。小麦粉が配給になり、朝田パンは休業に追い込まれる。嵩(北村匠海)は東京の製薬会社に勤めて一年が過ぎようとしていた。そんな中、健太郎(高橋文哉)に赤紙が届き、嵩は生きてまた会おうと言って見送る。一方、のぶ(今田美桜)のもとには、航海が取りやめになったと次郎(中島歩)が帰ってくる。■第48話(水)
のぶ(今田美桜)と次郎(中島歩)が朝田家を訪れる。その帰り、のぶは次郎に戦争が終わったらしたいことを話す。つかの間の楽しい時間を過ごし、やってきた次郎の出発の日。次郎に何か話していないことがあるのではと尋ねるのぶ。次郎はようやく胸の内を明かし、カメラをのぶに託して旅立っていく。■第49話(木)
のぶ(今田美桜)は、兄に赤紙が届き不安がる生徒に勇ましい言葉をかける。しかし、次郎(中島歩)の言葉が引っかかり心の中は震えていた。次郎にも同じようなことを言ったのではと図星を指す蘭子(河合優実)に、のぶは本心を言う勇気がなかったと意気消沈する。そして嵩(北村匠海)にも、とうとう赤紙が届く。■第50話(金)
坊主頭の嵩(北村匠海)を見て全てを悟ったのぶ(今田美桜)は、「おめでとうございます」と頭を下げる。迎えた出征の日。町の人たちに激励される嵩に、千代子(戸田菜穂)も必死に言葉を絞り出す。すると、そこにとある人物が現れ…。■スタッフ他
脚本:中園ミホ
主題歌:RADWIMPS「賜物」
語り: 林田理沙アナウンサー
出演:今田美桜,北村匠海,江口のりこ,河合優実,原菜乃華,高橋文哉,中島歩,斉藤暁,小倉蒼蛙,浅田美代子,吉田鋼太郎,妻夫木聡,松嶋菜々子 他
<総合>(月~土)午前8時~8時15分/午後0時45分~1時[再]
<BSプレミアム>(月~土)午前7時30分~7時45分/午後11時00分~11時30分[再]
(土)午前9時45分~11時[1週間分]
◇NHK朝ドラ「あんぱん」番組公式サイト
◇ NHK朝ドラ「あんぱん」番組公式Twitter @asadora_nhk
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