NHK大河「べらぼう」誰袖(福原遥)色仕掛けで意知(宮沢氷魚)に接近 第21話ネタバレ第22話予告

NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(毎週日曜総合20時~、BS、BSP4K18時~)6月1日(日)放送の第21話「蝦夷桜上野屁音(えぞのさくらうえののへおと)」、狂歌の席で意知(宮沢氷魚)に急接近した誰袖(福原遥)が、6月8日(日)放送の第22話「小生、酒上不埒(さけのうえのふらち)にて」ではある一計を企てる。予告動画は番組公式ホームページで公開中。
大河ドラマ64作目となる「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」は貸本屋から身を興し、書籍の編集・出版業を開始し、のちに江戸のメディア王として時代の寵児となった“蔦重”こと蔦屋重三郎の波乱万丈の人生を描く。
6月1日放送の第21話では、田沼意次(渡辺謙)が進める蝦夷地の上知(領地を召し上げること)計画のために動き出した息子・意知(宮沢氷魚)が「花雲助」と名を偽り暗躍。そして情報収集のため訪れた吉原で、意知が誰袖(福原遥)花魁にロックオンされる様子が描かれた。
駿河屋で開かれた宴席で土山宗次郎(柳俊太郎)の相方である誰袖が招かれ、周囲がその美しさに圧倒される中、誰袖は、意知の姿に目を留める。恋の始まりか、何かの策略か、大胆にも土山を介し意知を呼び出し、上知する理由として所有する松前藩の抜荷の証拠を探す手伝いが出来ると接近。さらに「金よりもっと欲しいもの」を持ち掛け、これまで蔦重一筋だった誰袖の強かさが物議をかもした。
そして6月8日(日)放送の第22話では、筆を追った春町(岡山天音)と、それを見守る蔦重(横浜流星)が描かれる。皮肉上手な春町の新作誕生の裏で、誰袖は意知にあることを提案。誰をも魅了する美貌を持ちながら、大胆な計画を持ちかける頭脳を持つ誰袖の活躍にも期待したい。
■松前藩藩主・松前道廣役でえなりかずき登場
松前藩の抜荷が持ち上がった第21話に登場した、松前道廣役でえなりかずきの怪演が話題になっている。松前道廣は、時に行き過ぎた行動も平気でやってのける奔放な性格で、御三卿の一橋治済(生田斗真)とも親交がある。蝦夷地の上知を進める田沼意次に対し、政治的な駆け引きを実行していくという人物。
初登場シーンは、治済や意次が集まる松前藩での江戸屋敷での花見の席。そこで道廣が粗相をした家来の妻を射的の小皿をつけた木に縛り付け、鉄砲を放ってはビクビクする様子を見ては笑む様子が描かれた。必死に命乞いをする家来に「何でもすると許しを乞うたのはお前ではないか。その上まだ私に望むとは強欲な夫婦であることよ」と言い放つと、妻も家来も恐怖で気絶してしまった。まるで命を弄ぶかのような振舞にネットも「サイコパス感が最高」「最恐にやばいやつ出て来た!」と盛り上がりを見せている。
えなりかずきにとって大河ドラマ初出演。蝦夷の民にひどい仕打ちを行い、ロシアと抜荷で莫大な利を得ているうえ、治済とも懇意とあり、今後の意次との絡みから目が離せなそうだ。
■第21話ネタバレ
ある日、三浦(原田泰造)が田沼意次と意知に、蝦夷地を幕府の天領とし、港を開いてロシアとの交易、金銀銅山の採掘で幕府の財政を立て直すという大胆な計画を持ち込んでくる。発端は、三浦が築地で出会った工藤平助の屋敷で回し読みされていた『赤蝦夷風説考』。ロシアは日本と交易を結びたいと考えており、蝦夷には広大な土地があり、そこには金銀が眠っている。蝦夷地への可能性に興奮する三浦だが、意知は蝦夷地を取り上げるには正統な理由が必要だと主張し、自ら情報収集に乗り出した。
一方、蔦重は狂歌を吉原で広めるために奔走していた。錦絵『雛形若葉』が思うように売れず、販売は失敗。かたや鶴屋が出した政演(古川雄大)の『御存商売物』が大ヒット。鶴屋との編集者としての力の差を見せつけられる。蔦重が新たな一手を考える一方、色の出し方を研究する歌麿(染谷将太)は、重政(橋本淳)に相談し、摺師・七兵衛の協力により美しい仕上がりの錦絵が完成する。再挑戦を意気込む蔦重だが、親父衆から再び錦絵を出すなら、歌麿では金が出せないと断られ、絵師を政演に変更せざるを得なかった。これを聞いた歌麿は快く了承する。
春のある日、意次の腹心で、蝦夷通の土山らの花見に「花雲助」という名で参加した意知は、そこで土山の相方である誰袖と出会う。その後、意知は土山を介し誰袖からの手紙を受け取る。初め警戒していた意知だが、意を決して誰袖に会うと、意知の企みを盗み聞きしていた誰袖は、「抜荷の証などを探しておられるご様子。わっちはお力になれるのでは」と言い、代償に自分を身請けして欲しいと持ちかけ、意知を驚かせた。
その頃、蔦重は、歌麿を売り出すための会を開いていた。悔しさを抱える歌麿も、「人真似でも名を売った後に、本当に描きたい絵を描けばいい」という蔦重の言葉に背中を押され、自分の道を進むことを決意していた。
そんなある日の会で、大田南畝が政演の『御存』を絶賛する傍ら、春町は自分の作品がその本の元ネタになっていることに苛立ち、怒りを狂歌にぶつけた。宴が緊迫する中、次郎兵衛(中村蒼)が放った放屁の音が響き、場は笑いに包まれる。重苦しかった場は一片、南畝らが即興の狂歌を披露しながら皆で輪になって踊り狂う。そんな中、呆然自失の春町は筆を折り、その場を後にするのだった。
■第22話あらすじ
宴会で激怒した春町は、蔦重からの仕事依頼を拒否。一方、誰袖は、意知に蝦夷地の件を探る代わりに身請けを迫る。誰袖は松前藩の抜荷の証拠を掴むため、ある大胆な案を意知に持ちかけるのだが・・・。
NHK大河ドラマ「べらぼう」は2025年1月5日(日)から総合20時より、BSプレミアム、BS4K午後6時より放送。脚本:森下佳子、出演:横浜流星、染谷将太、宮沢氷魚、高橋克実、生田斗真、冨永愛、安達祐実、水野美紀、風間俊介、尾美としのり、里見浩太朗、渡辺謙ほか。番組公式Xアカウントは「@berabou_nhk」。第22話予告動画は番組公式サイトにて公開中。
◇大河ドラマ「べらぼう~蔦屋栄華乃夢噺」番組公式サイト
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