パク・ボヨン、またも“人生作”誕生!「未知のソウル」で静と動を織りなす圧巻の演技

06月02日18時00分ドラマ
画像出典:박보영 Instagram

女優パク・ボヨンが、またひとつ代表作を刻んだ。

韓国で放送、日本ではNetflixにて独占配信中のtvN土日ドラマ「未知のソウル」(脚本:イ・ガン/演出:パク・シヌ)で、パク・ボヨンは日々を耐えるように生きる「ユ・ミジ」と、個を捨ててシステムに取り込まれた「ユ・ミレ」の二役を演じている。ただの一人二役にとどまらず、まったく異なる人生のリズムを緻密に織り分ける演技力が視聴者を圧倒している。

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「未知のソウル」は、双子の姉妹“ユ・ミレ(未来)”と“ユ・ミジ(未知)”がある出来事をきっかけに、それぞれの人生を入れ替えて生きてみるという、少し不思議で心温まる成長ストーリーだ。

未知のソウルtvN「미지의 서울」より

1日に放送された第3話では、ミジがロサ食堂の前で閉まる扉を見つめる場面が描かれた。掴みかけたチャンスを目前で逃すという状況で、パク・ボヨンは静かなまなざしと微細な表情変化で、キャラクターの胸の内をリアルに表現。抑制された感情の奥にある揺らぎが、台詞以上の余韻を残した。

未知のソウルvN「미지의 서울」より
また、第4話ではやっと心をひらいてくれたロサ食堂のオーナー(ウォン・ミギョン)の緊急事態に、かつて引きこもっていた時の失敗を思い出し自責の念に震えた。一方、退職後に無気力状態に陥ったイ・ホス(パク・ジニョン)を励ますミジの姿では、「ただの会社を辞めただけ、大丈夫」と淡々と語りかける姿に、孤独や傷を知る者だけが持つ優しさがにじんだ。公園のベンチでホスに編み物を教えるシーンでも、無駄な感情を排しつつ、相手の閉じた心にそっと寄り添う温かな呼吸を描いている。

一方で、常に「娘」と「社員」という役割に忠実だったミレは、実家での仕事と家庭の間で自分を見失い、自らの欲望と向き合っていく。パク・ボヨンはその内面の変化を極めて繊細に表現し、慣れ親しんだ枠組みから少しずつ抜け出していく過程を説得力をもって描いた。小さな決断さえ物語を動かす原動力となるような、視線や語り口の変化が圧巻だ。

パク・ボヨンは、Netflixシリーズ「今日もあなたに太陽を ~精神科ナースのダイアリー~」で演じた精神科の新人看護師チョン・ダウン役では、患者たちと向き合いながらも自らの心にも葛藤を抱える複雑なキャラクターを、極端な感情表現に頼らず“抑えた演技”で見せた点が称賛された。

道へのvN「미지의 서울」より
そんな彼女が、本作ではミジとミレ、それぞれ異なる温度と質感を持つキャラクターを通じて、ドラマの感情の軸をしっかりと支えている。目を合わせる一瞬や、扉の前でのためらいといった些細な動作さえも、人物の心理と密接に結びつき、「感情職人」と称される理由を改めて証明した。

崩れ、再び立ち上がるキャラクターたちの軌跡を緻密に築き上げたパク・ボヨンの演技は、視聴者の心を深く揺さぶる。閉じた扉の前に立つ姉妹の姿を通して、時間の空白や感情の揺らぎ、記憶とトラウマ、希望と不安までを体現したその表情は圧巻だ。

ミジとミレという対照的な二人を通して、まったく異なる人生の模様を織り上げるパク・ボヨン。彼女の静かで深みのある演技が物語の情緒を支え、視聴者の没入感を導く羅針盤となっている。

笑顔の裏にある孤独、崩れてもなお揺るがぬ強さ──「未知のソウル」で新たな代表作を生み出しつつあるパク・ボヨン。その演技は毎回視聴者の心を叩き、今後の展開への期待をいっそう高めている。

【「未知のソウル」を2倍楽しむ】では、全話あらすじと見どころや【制作発表会】動画&レポートまとめ、視聴率、視聴者の反応、関連動画などをまとめている。

なお、「未知のソウル」はtvNにて毎週土・日曜21時20分から放送、その後、Nefflixにて独占配信される。

未知のソウル | 予告編 | Netflix

tvN「미지의 서울」HP
YouTube|tvN DRAMA「미지의 서울」

kandoratop【作品詳細】【「未知のソウル」を2倍楽しむ】