画像出典:SBS「귀궁」HP
2025年上半期、SBS金土ドラマ枠が再び韓国ドラマ界を席巻している。「わたしの完璧な秘書」(原題:나의 완벽한 비서)、「宝島」(原題:보물섬)に続き、7日に最終回を迎えるファンタジー時代劇「鬼宮(ききゅう)」(原題:귀궁)も高視聴率を記録し、三連続ヒットという快挙を成し遂げた。
なぜ「鬼宮」はここまで多くの視聴者を惹きつけたのか?その理由を徹底解剖する。
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1. “異質”を武器にした独創的な世界観

「鬼宮」最大の魅力は、従来の時代劇やファンタジーとは一線を画す“異質さ”にある。運命に抗う巫女ヨリ(キム・ジヨン)と、彼女の初恋相手ユン・ガプ(ユク・ソンジェ)の体に宿るイムギ・カンチョリ(ユク・ソンジェ)の魂。彼らが王家に恨みを持つ鬼神・八尺鬼と対峙する物語は、魂と身体が複雑に絡み合い、運命が交錯する独創的な設定で、初回から視聴者の心を鷲掴みにした。
2. ファンタジー×時代劇の絶妙なバランス
画像出典:SBS「귀궁」HPファンタジーと時代劇の融合は一歩間違えば“やりすぎ”になりがちだが、ユン・ソンシク監督はリアリティと緊張感を絶妙に両立している。奇抜さに走らず、繊細な演出で物語世界を丁寧に構築した。冒頭から世界観を明快に提示し、物語の核心へ一気に突入するスピード感も高く評価されている。
3. 演技派キャストが生む“魂の三角関係”
画像出典:SBS「귀궁」HP主演のユク・ソンジェ(BTOB)は、穏やかなユン・ガプと複雑な感情を抱えたカンチョリの1人2役を見事に演じ分け、視聴者から「信頼して観られる俳優」としての評価を確立した。キム・ジヨン(宇宙少女 ボナ)も自立した巫女ヨリを力強く演じ、従来の受動的な女性像を刷新した。
画像出典:SBS「귀궁」HP
画像出典:SBS「귀궁」HP さらに、カンチョリと王(キム・ジフン)の“じゃれ合い”や、ヨリ・ユンガプ・カンチョリの三者が織りなす“魂の三角関係”が、物語に奥行きと多彩なケミストリーをもたらしている。
画像出典:SBS「귀궁」HP
4. 予想を裏切る展開と“圧倒的な没入感”
SBS「귀궁」放送画面よりキャプチャー「鬼宮」は毎話ごとに意外な展開や緊張感のある演出が続き、「次回が気になる」という期待感を自然と生み出している。本作の見どころ一つでもある妖怪や鬼神を「片足鬼」「水鬼」「夜光鬼」など古くから馴染みのある妖怪を登場させることで、その設定やキャラクターの説明に時間を割くことなく、序盤から物語の核心に突入するテンポの良さも、視聴者の没入度を高める大きな要因となった。
5. SBS金土ドラマ枠の“ブランド力”と挑戦
SBS金土ドラマ枠は、毎回新たなジャンルや物語に挑戦しながらも、高い完成度を維持してきた。「私の完璧な秘書」では、冷徹な“男性”CEOと万能な“女性”秘書という定番の構図を男女逆転で描き、新鮮さを演出。「宝島」も復讐劇をベースにしながらも、俳優陣の演技力と感覚的な映像でこれまでの復讐劇と差別化した。
画像出典:SBS「귀궁」HP「鬼宮」もまた、こうした枠の特色を受け継ぎながら、既存のフォーマットを巧みに変奏し、意外性のある展開と独創的な世界観で視聴者の心を掴んだ。SBS金土ドラマが持つ“次は何が来るのか”という期待感が、シリーズ全体を支えている。
まとめ
「鬼宮」のヒットは、独創的な世界観、演技派キャストの熱演、緻密な演出、そしてSBS金土ドラマ枠の柔軟な企画力が見事に融合した結果である。13日からは次回作「私たちの映画」(主演:ナムグン・ミン、チョン・ヨビン)がスタートする。SBS金土ドラマの快進撃は、まだまだ止まらない。
SBS「鬼宮」第15話は本日6日、最終回となる第16話は7日に放送、その後、Leminoを通じて独占配信される。
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