牢が燃える!無実の罪と逃亡者の絆―高橋克典「大岡越前8」第1話ネタバレ解説と第2話予告

06月08日21時30分ドラマ
画像出典:NHK

俳優・高橋克典が主演を務めるNHK BS時代劇「大岡越前8」(NHK BS/プレミアム4K、日曜18時45分)が6月8日にスタートした。名奉行・大岡忠相の活躍を描く人気シリーズの第8弾で、第1話「燃える牢屋敷」と第2話「大江戸ごみ騒動」のあらすじと見どころを紹介する。



「大岡越前8」とは


江戸の町を舞台に、南町奉行・大岡忠相(高橋克典)が仲間たちとともに事件や人情に向き合い、“大岡裁き”を繰り広げる時代劇シリーズ。2024年の第7シリーズに続き、高橋克典が2期連続で忠相役を務める。

美村里江、勝村政信、寺脇康文らおなじみのキャストに加え、今作では嶋田久作、山崎一輝らが新たに参加。各話に登場する豪華ゲストも見どころのひとつだ。⇒【高橋克典×風間杜夫ほか豪華各回ゲスト紹介】


■第1話「燃える牢屋敷」


飾り職人の又吉(金井浩人)が、備前屋の若旦那・多一郎(仲野温)殺害の容疑で捕らえられる。動機とされる言動や状況証拠がそろい、無実を証明できるのは、牢内で知り合ったすりの彦次(味方良介)の証言だけだった。しかし彦次は事件当夜、多一郎の財布を盗んでおり、証言を拒んでいた。

そんな中、牢に火の手が迫る大火災が発生。忠相は囚人を一時解放し、日没までに本所回向院へ戻るよう命じる。又吉は証言を得るため彦次を探すが、彦次は恋人・おきぬ(宮崎香蓮)と逃げるため岡場所(遊郭)へ向かう。

だが、おきぬは彼の行動を責め、扇屋の追手に連れ戻される。その際、無実の又吉を救うため、証言を促して立ち去る。

一方、又吉は多一郎に最後に会ったという備前屋の手代・才助(森優作)から証言を得ようとするが拒まれる。日没間際、又吉は回向院に戻るが、満身創痍の彦次は回向院へ向かう途中で倒れてしまう。

忠相は又吉の裁きを開始し、才助を目撃したという証言の出所を問うが、又吉は口を割らない。そこへ連行された彦次は財布を盗んだ事実とともに、又吉が凶器を持っていなかったことを証言。さらに多一郎と最後に会ったのが才助であることを明かす。

調べにより、才助の恋人・おかつが一年前に多一郎に手籠めにされた末、自害していた事実が判明。才助は復讐のため多一郎を殺害し、又吉に罪を着せたことを自白する。忠相はその動機に理解を示しつつも、冤罪を許さず、才助に厳しい裁きを下す。

そして忠相は誤認逮捕を謝罪の上、又吉を無罪放免とし、彦次を盗みの罪で江戸払いとする。さらに、扇屋への手入れで女たちを解放し、胸の病んでいたおきぬを保護し、小石川療養所での治療をしていることを彦次に告げる。そして「江戸払いは二人の再出発のため」と語る、粋な結末となった。


初回冒頭では、伝馬町の牢屋敷から凶悪犯の牢破りがあった。北町奉行所与力の神山左門(嶋田久作)は、見つけた凶悪犯を街中で一刀打に斬り捨てるというエピソードがあった。どうやら第2話では、この神山左門がキーマンとなりそうだ。


■第2話「大江戸ごみ騒動」


江戸市中のゴミを埋め立て地まで運ぶ人足たちが働かなくなった。監督する茂兵衛(谷川昭一朗)の娘・おふみ(蓼沼優衣)が消えた事に関係があるとにらむ忠相(高橋克典)。その件を探っていた上川(岸田タツヤ)が死体として発見され、彼が握っていたのは北町与力・神山左門(嶋田久作)の煙草入れだった。評判の悪い左門に嫌疑がかかるが、左門はその頃、作平と称し権蔵(井田圀彦)の手下の人足達に紛れ込み捜査を行っていた。


■放送・制作情報


放送日時:6月8日(日)より毎週日曜 18:45~19:28(全8回)
放送局:NHK BS、NHK BSP4K
脚本:尾西兼一(2・3・7・8話)、いずみ玲(1・5話)、森脇京子(4・6話)
音楽:山下毅雄、小笠原肇
主題歌:由紀さおり
出演:高橋克典、勝村政信、寺脇康文、美村里江、近藤芳正、高橋光臣、嶋田久作(新キャスト)、柄本時生、石井正則、金山一彦、山崎裕太、加藤頼、黒川英二、財木琢磨、由夏、亜呂奈、中村加弥乃、山﨑一輝(新キャスト)、高橋長英、徳重聡、松原智恵子、田村亮 ほか

制作統括:本木一博(NHK)、落合将(NHKエンタープライズ)、白石統一郎(C.A.L)

演出:矢田清巳(1・4・7・8話)、六車雅宣(2・3話)、濱龍也(5・6話)

NHK BS時代劇「大岡越前8」HP

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