【最終回ネタバレ】井ノ原快彦を始め、山田裕貴ら過去出演者も総出演で大団円「特捜9 final」

2025年6月11日に「特捜9 final season」(毎週水曜、21時、テレビ朝日)シリーズ最終回となる第10話が放送された。20年続いたシリーズのラストは、浅輪直樹(井ノ原快彦)が9係の係長・加納(渡瀬恒彦)を思い出す粋な演出だった。最新話、関連動画は番組公式サイトで、全話はTELASAで公開されている。
「特捜9」とは
「特捜9 final season」は井ノ原快彦演じる特捜班の班長・浅輪直樹を中心に、特捜班メンバーがそれぞれの方針で捜査をして真実に迫る。背後に潜むさまざまな人間ドラマとそれらに全力で向き合う刑事たちの姿を1話完結形式で描くドラマだ。その最終シーズンとなる「特捜9 final season」の最終回・第10話が6月11日に放送され、「警視庁捜査一課9係」から続く20年の歴史に幕を閉じた。
■最終回・第10話ネタバレあらすじ
検挙率の高い特捜班に、なんとテレビの密着取材が入ることに。班長の浅輪直樹(井ノ原快彦)をはじめ、村瀬(小宮山)志保(羽田美智子)、青柳靖(吹越満)、矢沢英明(田口浩正)、高尾由真(深川麻衣)らメンバーはインタビューを受ける。やがて、直樹が取材の流れで前身である9係の話を語ると、ADの九野優樹(岡部ひろき)が本番中であるにもかかわらず、異常な反応を示した。その様子を見た直樹は、彼のことが少し気になるのだった。
翌日からは、その九野が密着取材を行うことに。青柳も「そうそう事件なんて起きない」と今年二十歳となる彼とフレンドリーに接し、すっかり特捜班に打ち解けているように見えたが、人知れずメンバーを冷たい目で見る九野の姿があった。そんな中、九野は特捜班の歴史を勉強したい20年前の事件の資料を調べる。
やがて、元特捜班の立場から話を聞きたいとの九野からのオファーで、捜査支援分析センター副所長の村瀬健吾(津田寛治)と三ツ矢翔平(向井康二)のもとを訪れるが、取材中も、なぜか九野は《20年前》にこだわっているように直樹には見えるのだった。
その後も密着インタビューに出てもらうために、かつてのメンバー・新藤亮(山田裕貴)に直樹が連絡すると、強盗犯を追っているという。進藤に特捜班が協力することになり、新藤は久しぶりの直樹とのコンビを喜ぶのだった。しかしそんな喜びもつかの間、なんと犯人が持っていたナイフが、直樹の胸に突き刺さってしまった。しかし、胸に九野が忘れていったハードディスクを入れていたおかげで何事もなく助かった。
密着取材の件を聞きつけた元班長で現警視庁音楽隊員の国木田誠二(中村梅雀)と進藤はインタビューを受けた時に、九野が被害者遺族の話にこだわっていると気にかかる。さらに久野は家族一緒に食事をしたことがないと言い出してしまう。
密着取材を終える時、直樹は久野に本当に聞きたいことがなんなのかを尋ねると、20年前に自分の母親が破水して道で具合が悪くなっている時に、“九係”のだれかが、犯人を追うことよりも、母親を優先して助けてくれたのだという。直樹、青柳、矢沢には覚えが無かった。
皆が帰宅した後、直樹は封を開けていない段ボールを見つけた。そこには9係の係長だった加納(渡瀬恒彦)の私物が入っていた。そして、写真の束の中に久野の母親と思われる写真を発見した。久野の母親を助けたのは加納だった。

関係者総出演にファンは歓喜の涙
ファイナルシーズンとして、第1話から懐かしいメンバーたちが多数登場してきたが、11日に放送された最終回・第10話には視聴者待望の山田裕貴も登場した。さらに、なんといっても、9係の係長である加納役の渡瀬恒彦が写真で登場し、エンドロールにもしっかりと“渡瀬恒彦”の文字が表記された。警察官にもプライベートはあり、9係時代からそれぞれの家庭の事情も垣間見せてきた。加納倫太郎(渡瀬恒彦)の娘であり、浅輪直樹(井ノ原快彦)と結婚した倫子(中越典子)、同僚から恋人に発展して結婚した村瀬(津田寛治)と志保(羽田美智子)、売れっ子漫画家の妻・早苗(畑野ひろ子)と結婚している矢沢(田口浩正)は子どものことで問題があったり、事件の関係者であるため垣内妙子(遠藤久美子)と結婚できずにずっと婚約関係を続けている青柳(吹越満)らの姿もシリーズを通して描かれてきた。最終回にはその人たちも出演し、ファイナルシーズンの最終回を飾るにふさわしい展開となった。
井ノ原快彦、涙のクランクアップ
主人公・浅輪直樹を演じ続けた井ノ原快彦の最後の撮影で、スタッフから「以上のシーンを持ちまして浅輪直樹役、井ノ原快彦さんオールアップです!」との声がかかると、村瀬(小宮山)志保役の羽田美智子、青柳靖役の吹越満、矢沢英明役の田口浩正、そして、高尾由真役の深川麻衣に加え、村瀬健吾役の津田寛治、早瀬川真澄役の原沙知絵も駆けつけ、大きな花束と拍手で迎えられた。撮影ではいつもハッピーだったと語り、「皆さん、自分を大切に。これからも、新しい場所できれいな花を咲かせてください。改めて20年間、どうもありがとうございました」と締めくくったという。「キャストが語る!特捜9」に田口浩正、中越典子が登場
田口浩正、中越典子の二人は、共に「9係」から20年間、同シリーズにレギュラー出演している。田口は「20年同じキャラクターをやることなど今までに無く、本当に自分自身なのか矢沢なのか…わからなくなることが度々ありました」などと語る。最高のバディとなった青柳(吹越満)との思い出などを語っている。また、9係では渡瀬恒彦の娘役として登場し、直樹(井ノ原快彦)と恋に落ちる倫子を演じた中越典子は「20年というこの時間は、血となり肉となり、私の一部になってくれています」と振り返っている。井ノ原快彦、羽田美智子、深川麻衣、原沙知絵、吹越満のインタビューも公開されている。井ノ原義彦がバトンタッチするのは後輩の相葉雅紀
テレビ朝日水曜21時といえば、歴史ある刑事ドラマが多く放送される時間帯となっている。「特捜9」の後、7月から放送されるのは大森南朋×相葉雅紀×松下奈緒のトリプル主演となる「大追跡~警視庁SSBC強行犯係~」だ。「9係」「特捜9」、「相棒」、「科捜研の女」、「捜査一課長」のように長く続く番組となるのか?期待のかかる新番組がスタートする。テレビ朝日 2025年4月9日スタート。毎週水曜日21時放送「特捜9 final season」。出演:井ノ原快彦、羽田美智子、吹越満、田口浩正、深川麻衣、向井康二(Snow Man)、中越典子、原沙知絵 ほか。番組公式X(Twitter)アカウントは「@5drama9tokusou」。
◇テレビ朝日「特捜9 final season」番組公式サイト
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