風吹ジュンと夏木マリ、新たな一歩を踏み出す 「照子と瑠衣」第2話:山奥で芽生える変化

06月29日23時15分ドラマ
画像:NHKより

6月29日にNHKプレミアムドラマ「照子と瑠衣」第2話が放送された。前回、照子(風吹ジュン)と瑠衣(夏木マリ)は、それぞれの現実から逃れるように八ヶ岳の別荘へと旅立った。第2話では、ふたりの“仮暮らし”の中に芽生え始めた小さな変化と、それぞれの過去との向き合いが描かれる。第3話予告動画は番組HPで公開される。



「照子と瑠衣」の原作は井上荒野の同名小説で、人生の後半を迎えた女性ふたりが、自分らしい生き方を見つけようとする“シスターフッドドラマ”だ。⇒【全話あらすじと見どころ】【キャスト紹介】

八ヶ岳の別荘地で素性を隠して暮らし始め、束の間の解放感に浸る照子と瑠衣。公衆浴場で一番風呂に入ってさっぱりした二人は、徐々に地元の人々とも交流し始め、ガソリンスタンドの依子(福地桃子)夫婦とも顔見知りになる。その後、照子は一人で何処かへあいさつに行くと出ていく。

帰宅した照子に瑠衣は、SOSの電話から2日の間何をしていたのかを聞き、照子は占いをしていたと答える。何か事情があると察する瑠衣だが、それ以上は聞くのを辞める。

実は、2日間、照子はバイトを探していた。そこで見つけた保養所の清掃のバイトで翌日から働きだす。一方、散歩に出た瑠衣は、雪道で大声で歌う静子(由紀さおり)と出会う。クラシックの名曲「歓喜の歌」を響かせる静子の姿に、瑠衣はどこか惹かれていく。そして瑠衣も小さく歌う。

初めて自分で稼いだ日当8,100円を手にした照子は、瑠衣と外で合流。結婚して以来、夫の収入だけで生きてきた自分を少し自嘲しながらも、「自分の力で稼いだお金は格別」と語る。そんな照子に、瑠衣は「夫の給料の半分は照子のものでしょ」と笑って返す。

「今日は私がごちそうする」と言う照子に、瑠衣は「自分だけ何もしていないようで申し訳ない」と語るが、照子は「働きたくてやってるだけ」と鞄の中から札束300万円を取り出して驚かせる。

その後、話の過程で照子は店主(山口智充)に瑠衣が歌手であることを明かしてしまう。そして歌ってとねだる照子。店主からも歌うことを勧められるが、瑠衣は「こんな山奥じゃ歌えない」と断る。すぐに「山奥って言ってごめんなさい」と謝るが、何か心の傷を思わせる場面だった。

■第2話の見どころ

別荘の掃除をするなかで、照子が納戸で見つけた物は何だったのか?この別荘は照子にとってどんなところなのか?そして、照子はなぜ、管理事務所に通電の依頼をしに行かないのか?次回明かされる。

今回、ごみ集積所で瑠衣が出会ったの近所の静子(由紀さおり)。雪道で交響曲第9番より「歓喜の歌」を大声で歌う。さすがの美声が雪山に響く。

次回は7月6日放送。

■次回(第3話)予告

照子は忘れ物を探しに依子夫婦のガソリンスタンドへ行くが、そこで静子に会ったことで、なぜか待合室でお客さん相手にタロット占いを始めることになる。家に帰ると瑠衣が電気やガスを使えるようにしていて、照子は衝撃を受ける。よかれと思ってやってくれたことだが照子にはそれをしない理由があったのだ。二人は譲二(山口智充)の店を訪れ、互いの隠し事を語り合う。


【放送予定】 2025年6月22日(日)スタート〈全8回〉※予定
毎週日曜22時~22時45分(BS&BS レミアム4K)
【原作】『照子と瑠衣』 井上荒野
【脚本・ディレクター】 大九明子(『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』 『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』 ほか)
【脚本】 フルタジュン(1 話~3 話共著)
【出演】風吹ジュン 夏木マリ 、大和田伸也、福地桃子、山口智充 他

NHK「照子と瑠衣」HP

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