BSフジ「大王世宗(テワンセジョン)」第41話~第45話:集賢殿の役割と対馬討伐の宣言

07月01日16時08分ドラマ
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BSフジで放送の「大王世宗」、明日7月2日(水)からは、太宗の粛清がまたもや始まる。これがきっかけで、あれほど仲睦まじかった世宗と昭憲王后(シム氏)の間にも、隙間風が…第41話~第45話のあらすじと見どころを紹介、本作はTVerにて配信される。



世宗(セジョン)は朝鮮王朝第4代の国王であり、現在の韓国でも紙幣や銅像にその姿が描かれるほど尊敬を集める存在だ。本作では、父・太宗との緊張関係、王位継承、そして王としての試練と信念の歩みを、史実に基づきながら丁寧に描いている。全話のネタバレあらすじや時代背景などは【「大王世宗」を2倍楽しむ】でまとめている。



■キャスト

忠寧(チュンニョン)大君/後の世宗役:キム・サンギョン
太宗(テジョン)役:キム・ヨンチョル
世子役:パク・サンミン
シム氏役:イ・ユンジ
ほか

■第41話


世宗は、自らが試験を行って集めた精鋭たち集賢殿(チピョンジョン)(王立アカデミー)の役人たちに、対馬の情報収拾を指令する。集賢殿の長パク・ウンは、軍務は上王・太宗の業務だと反対するが、世宗は外交政策のためだと言い、情報部員の養成も開始する。
一方、世宗の動きを太宗に報告する知申チョ・マルセンは、パク・ウンに、自分の見かたを集賢殿に引き入れるように唆す。さらに、太宗は対馬から使者を呼び出し宣戦布告する。外交問題に口出す太宗に文句のユン・フェだが、太宗は「下三道を荒らす倭寇対策は軍事問題」と考えており、世宗には明の冊封に専念するよう指示するのだった。そのとき現れた明の使者は急な王の譲位に憤慨し、明との関係に陰りが出る。

太宗とチョ・マルセンの強力タッグ前に世宗たちもタジタジ。同じ時代を描いた「根の深い木」では、太宗の死後もマルセンにはいろいろやりこめられる世宗を描いている。

大王世宗(C)KBS&KBS Media All Rights Reserved.

■第42話


上王・太宗の宣戦布告を知った世宗は、ユン・フェを対馬に潜入させようとする。その頃、東莱(トンネ)では倭館にいた間者から対馬側に軍事機密が漏れていることが発覚。カン・サンインは太宗に報告しようとするが、ユン・フェは、機密を漏らしたのが元倭人で帰化したピョン・ドジョンの息子だから、これを太宗が知れば、罪のない倭人が皆殺しにされると警告。結局太宗は、軍務を世宗に報告する。そのことにより逆徒として捕らわれるが、太宗に裏切っった理由を問われ「上王の臣下ではなく朝鮮国の臣下になりたい」と答える。

2話~43話にかけて描かれているカン・サンイン(姜尚仁)の事件が「姜尚仁の獄事」。この事件こそが、太宗が外戚を一掃するために企てた陰謀で、もちろんえん罪だ。「根の深い木」で主人公が巻き込まれる悲劇の始まり、第2話で描かれている。


■第43話


上王・太宗は、王・世宗の敵となりえる人物の一掃を開始。明に特使として向かわせたシム・オンを逆徒の黒幕に仕立てた太宗は、シム・オンの捕縛許可を世宗に迫る。「断れば、逆徒にされる数が増えるだけ」という臣下の言葉に、世宗は苦渋の決断を下す。
昭憲王后が密かに派遣した女官のイソンがシム・オンに事態を伝え、チェ・マルリらは明へ亡命すべきだと強く説得する。しかしこれが王后廃妃の理由づけになってしまう。さらに、シム・オンは太宗の粛清は自分で終わらせると帰国を決意し、待ち構えていたホ・ジョやキム・ジョンソらに捕えられる。しかし、キム・ジョンソらは、すべてが上王・太宗の仕組んだ粛清と知っているだけに頭を下げて連行する。

カン・サンインの酷い処刑。これ以上の犠牲を防ぐために、妻である昭憲王后(シム氏)の父、シム・オンを差し出すしかなかった世宗。あれほど仲睦まじく、自分に尽くしてくれた妻の頼みを聞くことのできない世宗も辛い。そしてシム・オンの潔さに注目。



■第44 話


シム・オンの娘、昭憲(ソホン)王后の廃位を求める臣下の声は日増しに大きくなる。苦悩の日々が続く世宗に対し、中軍の長チェ・ユンドクらは、世宗のためなら自分の配下を動かすと申し出る。
太宗は昭憲王后を廃妃しないための条件を出す。その条件とは夫婦仲の良かった王夫妻にとってとんでもないものだった。こうして外戚であるシム・オンは賜薬を下される。そんな折、戦船作りの拠点である忠清道庇仁県が倭寇に襲撃される!

今回は、昭憲王后に泣かされる。廃妃を覚悟し子供たちにいろいろと言い聞かせるシーン、自分に尽くしてくれたイソンとの会話、そして父シム・オンとの別れのシーンなどお見逃しなく。

■第45 話


太宗は、軍部へ倭館の焼き討ちを命じた。ところがチェ・ユンドクら幹部は罪なき民は討てないと拒否する。太宗は、腹心のチョ・マルセンを兵判(ピョンパン)(国防長官)に任命し、軍部の動きを把握しようとする。
一方、ユン・フェは対馬に潜入し対馬が九州と手を結ぼうとしていることを嗅ぎつける。援軍を得た対馬側は、食糧援助を掲げて交渉を望むユン・フェの交渉をはね除け交渉は決裂。宗貞盛は単なる海賊ではない。世宗はついに覚悟を決め、太宗に勝つために対馬討伐を宣言するのだった。世宗1年(1419年)、朝鮮初の征伐戦が始まる。

この征伐戦は、韓国では当時の干支から「己亥東征」、日本では「応永の外寇」と呼ぶ。226隻の兵船と1万7千の大軍が動いたとのこと。


BSフジ「大王世宗」HP
  2025年5月7日スタート 月~金10:00~11:00
Youtube予告動画

kandoratop【作品紹介】【「大王世宗」を2倍楽しむ】