初回視聴率11.4%で好発進「19番目のカルテ」優しくてまっすぐな松潤がやってきた【第1話ネタバレと第2話予告】

10時11分ドラマ
@TBS

7月13日に「19番目のカルテ」(TBS、日曜21時)の第1話が放送された。病名がわからずドクターショッピングしているとまで言われてしまった患者(仲里依紗)に心底よりそう優しい徳重(松本潤)の姿に感激。第2話は1週おいて、7月27日に放送する。予告動画が番組公式サイトで公開されている。



「19番目のカルテ」とは
2025年7月から放送されるTBS日曜劇場「19番目のカルテ」は、「しょせん他人事ですから ~とある弁護士の本音の仕事~」などの作画を手掛ける富士屋カツヒトによる連載漫画「19番目のカルテ 徳重晃の問診」(ゼノンコミックス/コアミックス)の原作を、「コウノドリ」シリーズの坪田文が脚本を書き、松本潤がキャリア30年目で初めて医師役に挑戦する、新領域・総合診療医を描く新しいヒューマン医療エンターテインメントドラマだ。その第1話が7月13日に放送された。ビデオリサーチ社調べの世帯視聴率は11.4%、個人視聴率は7.0%と高い数字を記録した。

■第1話ネタバレあらすじ

高度に専門化された医療現場で「どこにかかればいいのか?」わからない患者がいる。そんな数々の問題を解決するために誕生したのが、19番目の新しい科である総合診療科だ。

そんな総合診療科を、とある街の地域医療の中核を担う魚虎総合病院が新設することになった。独断で総合診療科の新設を決めた院長の北野栄吉(生瀬勝久)は、総合診療医の到着を今や遅しと待っていた。

その頃、魚虎総合病院の整形外科では、全身の痛みを訴える女性患者・黒岩百々(仲里依紗)が診察を受けていた。検査で異常はないことが判明したが、百々はたった10分の診察にイライラを隠しきれない様子だ。仕事を休むのに苦労してきているのに10分みて「どこにも異常はない」と言われてしまい、まるで“気のせい”と百々の訴えが間違っているかのようないわれ方だ。

一方、新米の整形外科医・滝野みずき(小芝風花)は、骨折で入院中の老年の男性患者・横吹順一(六平直政)が専門外の内臓の不調を訴え、手こずっていた。廊下で百々をみかけると横吹は「ここの病院はよくない。風邪さえ治せない」とこぼす。

横吹は、足の骨折で入院しているにもかかわらず「喉が痛い」と騒ぎ、「医者なのに風邪も治せないのか」と滝野に当たる始末。しかし、整形外科医の滝野にとって、喉の痛みは専門外だ。そのため、別の専門医に任せることしかできない滝野は、患者のそんな嫌味にも反論ができない。時間に追われる医師たち、そんな医師たちに不満を持つ患者たちで、魚虎総合病院はどこかピリピリした空気が漂っている。そんな中、 “総合診療医”を名乗る徳重晃(松本潤)という男が現れた。

院長は徳重がなかなか来ないので待ちくたびれていたが、そのころ、玄関で見かけた横吹が気になる徳重は旧知の看護師・安希子(池谷のぶえ)を見つけると、心電図やその他の診察に必要なものを用意してもらい、横吹の病室へ向かう。そこにはみずきが横吹を耳鼻咽喉科に運ぼうとしているところだった。徳重はいくつかの質問を横吹にする。横吹が答えられないことはみずきが答えた。そこで、徳重が下した判断は心筋梗塞だった。茶屋坂心(ファーストサマーウイカ)たちに緊急手術をしてもらい事なきをえた。

百々は別の病院で検査してもらうも、またしても“異常なし”と言われてしまう。会社の上司にさらに休暇を願いでると、露骨に嫌な顔をされ、同僚には“転職活動してるんでしょ”と言われる始末だ。その言葉にショックを受けると同時に身体の痛みが酷くなり、倒れてしまう。救急車で魚虎総合病院に運ばれたが、目を覚ますと、整形外科部長の鳴海(津田寛治)が「どこも悪くない」と相変わらずだ。百々はもう家に帰るというが、みずきは百々を徳重のもとに向かわせる。

徳重は検査入院することを提案する。いろいろな検査を受けてもらうためだ。鳴海たちは病名が判明しない百々を入院させたことを苦々しく思っていた。

検査をしようとすると、百々の腕には多数の採血痕があり、これまで沢山の病院をまわってきたことがわかる。さらに、鎮痛剤は処方の通りに服用していた。それでも効かないという。翌日、徳重は検査の結果、どこも悪いところは見付からなかったと話す。百々は落胆するが、徳重は検査で悪いところが見付からなかったので、百々の病名が線維筋痛症だと診断を下した。百々は本当に病気だったこと、自分の話していることを信じれもらえたことで安堵の涙を流す。治療には時間がかかるが対処方法はあると説明する。

横吹が退院してゆく。みずきは自分が心筋梗塞を見つけられなかったことを恥じていたが、横吹は徳重から質問されているときに答えられなくてもみずきが全て答えてくれたといい、徳重から「あんたが普段の様子、仕事など、しっかり見てくれたおかげで助かった」のだと教えられたといい、みずきに「滝野先生」といって、お礼を言って退院していった。



患者に寄り添い、鋭い観察眼で病気を見抜く“総合診療医”・松本潤

19番目の専門科として誕生した総合診療科。そこに赴任してきた徳重を演じるのが松本潤だ。患者の言葉に丁寧に耳を傾け、患者のちょっとした異変も見逃さない。手術で全てを治すスーパードクターとは全く違う医者の話が始まった。

第1話のゲストは松潤と12年ぶりの共演となる仲里依紗

仲演じる黒岩百々は、体と心に痛みを抱える人物だ。「このくらいで休んではいけない」とつい無理をしてしまったり、小さな痛みを誰にも頼らずひとりで抱え込んでしまったりと、何かと忙しない日常の中で、そんな経験が誰にでもある。黒岩百々は現代社会に生きる人のリアルな等身大の人物として、徳重晃(松本潤)の前に現れる。

参院選挙で1週お休みの後、第2話は小児科が舞台

第1話が好調な滑り出しをしたところ、残念ながら7月20日は参院選挙の選挙速報を放送するために休みとなる。1話、2話と勢いをつけたいところだが、第2話は27日の放送となる。第2話で取り扱うのは心臓に先天的な疾患を持つ少女と14年間主治医を務める小児科医の有松しおり(木村佳乃)と徳重が対峙する。自分の患者のことに口出しされているような気分になるしおりだが、どうやって徳重を理解してゆくのか?

原作者の富士屋カツヒトが撮影現場を訪問

撮影現場を訪問した富士屋カツヒトはセットの様子や松潤たちの芝居を見学した。終始笑顔での訪問となったという。そしてドラマ化について「キャストが発表された時から、ドラマ版はドラマ版の「19番目のカルテ」として、きちんと世界を作ってくれていると感じていました。松本さんを見るともう“徳重だ!”と思ってしまいますし、滝野や康二郎たちの姿も含めて、このドラマの世界線がしっかり構築されているなと感じています」とコメントしている。コメント全文は番組公式サイトに掲載されている。

■第2話あらすじ

魚虎総合病院に、心臓に先天性の病気を抱えている少年・岡崎咲(黒川晏慈)が救急搬送されてきた。咲のことは14年間、小児科医の有松しおり(木村佳乃)が務め、付き添いの拓(杉田雷麟)も咲のことを見守る。

一方、総合診療医の徳重(松本潤)はなぜか兄の拓を気にかけている様子だ。カンファレンスで咲の容態急変時の様子を気にしたり、拓や咲の父・浩司(東根作寿英)について調べたりと、有松は、自分の落ち度を探られているのかと感じ、不快感をあらわにする。

TBS 2025年7月13日スタート。毎週日曜日21時放送「19番目のカルテ」。出演:松本潤、小芝風花、新田真剣佑、木村佳乃、田中泯、清水尋也、岡崎体育、池谷のぶえ、本多力、松井遥南、ファーストサマーウイカ、津田寛治、生瀬勝久 ほか。番組公式X(Twitter)アカウントは「@19karte_tbs」。

TBS「19番目のカルテ」番組公式サイト

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