「ポッサム~愛と運命を盗んだ男~」(全28話)第1-3話:チョン・イル、ユリをポッサムする?ラ・ミランがゲスト出演

2023年10月09日08時00分ドラマ
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テレビ東京・韓流プレミアムで地上波放送の「ポッサム~愛と運命を盗んだ男~」(全28話)はチョン・イル×ユリ(少女時代)共演の韓国時代劇。10月10日からの第1話~第3話のあらすじと見どころを紹介、YouTubeにて予告動画が公開中だ。<ネタバレ>

「ポッサム~愛と運命を盗んだ男~」は、男やもめ(チョン・イル)と後家になった王女(クォン・ユリ/少女時代)との人違いから巻き起こるロマンス時代劇。【「ポッサム」を2倍楽しむ】では、ドラマの4つの見どころやキャストの紹介、時代背景、各話の場面写真付きネタバレあらすじなどまとめているので視聴の参考にどうぞ。



■キャストメインキャスト紹介
バウ役:チョン・イル
ファイン翁主スギョン役:クォン・ユリ(少女時代)
イ・デヨプ役:シン・ヒョンス
朝鮮第15代国王・光海君役:キム・テウ
イ・イチョム役:イ・ジェヨン
ほか

■第1話
男手一つで7歳の息子チャドルを育てているバウは男手ひとつで育てるバウは町のごろつきだ。とりわけ兄貴分チュンべつるんで盗み、博打、寡婦を再婚させるポッサムの代行などを生業にしていた。ある日、馴染みの妓楼で成均館の儒生たちが喧嘩をはじめ、頼まれたバウは両班に成りすまして騒ぎを収拾し、居合わせたイ・デヨプと顔見知りになる。

※【翁主】側室の産んだ王女、正室が産んだ王女は公主(コンジュ)。

デヨプは大北派首長で左議政イ・イチョムの息子で、王・光海君の娘の翁主スギョンに想いを寄せていたが、兄との政略結婚でスギョンは義姉になってしまい、想いを胸に封じていた。だが兄が初夜の前に亡くなり、スギョンは婚家で疎まれ窮屈な生活を強いられていた。そんなある日、夫の命日に久しぶりに外出したスギョンは、市場で暴れるバウに出くわす。その後、寺を訪れた帰りにバウの寂しそうな姿を見かけ気になる。

※左議政(チャイジョン):最高権力者。今で言う総理大臣。 ※宣恵法(ソネポブ):1608年光海君の即位年に大同法(国家財政の確保をはかるための税法)が宣恵法という名前で京畿道で施行され、それを管理するため宣恵庁と設置された。これにより両班たちによる中間搾取ができなくなるため、両班たちから大きな反発が起きた。【朝鮮王朝豆知識】「大同法」で詳しく解説している。

荒くれ者のバウだがポッサムするときにも、想いが通じ合った者同士を再婚させるという信念があったが、チュンべの強引な誘いに気の進まないポッサムを引き受けることに。

■見どころ
冒頭、白装束姿の美しいスギョンが描く絵は、現状を憂いているだけの女性ではないことを示唆する絵なのでお見逃しなく。演じたのは「被告人」「別れの猶予、1週間」などで女優としても活躍している少女時代のユリ。時代劇はこれが初めて。白装束姿はうっとりするほど美しく翁主スギョンそのもの。気高さや時代劇特有のセリフ回しも好評を博し、初めての時代劇にもかかわらず“時代劇クィーン”の座を獲得した。

今回は、チョン・イルのモムチャン(鍛えた肉体)が露わになるシーンも登場する。本作の演出を手掛けたクォン・ソクジョン監督の作品「甘くない女たち~付岩洞の復讐者~」に出演した縁でラ・ミランが特別出演(カメオ)した。チョン・イルとの笑えるやり取りもお見逃しなく。

荒くれ者バウが、両班に成りすまして雅に詩を詠み、笛を奏でる姿も必見だ。どんな格好をしても気品がだだ漏れするチョン・イルが、なぜバウ役にキャスティングされたのか?物語のあちらこちらでその理由を匂わせるシーンや台詞がある。特に和尚との会話はお聞き逃しなく。チョン・イルのモムチャン(鍛えた肉体)が露わになるシーンが登場するのも今回。



■第2話
狙いの寡婦のポッサムに成功するが、見張りに阻まれひとまず家に匿うことに。翌日、ポッサムの依頼人が急死したことを知る。そんな中、息子チャドルが、興味津々でポッサムした寡婦の顔を見て仰天する。本来連れてくるはずだった女性と間違えて翁主スギョンを誘拐してしまったバウ。非を認めるが、すでにイ・イチョムの屋敷ではスギョンがいなくなったことで大騒ぎ。世間に知られれば、家門に傷がつく。その時イチョムに参内せよという王命が届く。

※政敵である西人派や南人派については【党派の年表】で解説している。

王、光海君は、義母・仁穆(インモク)大妃の幽閉を解けという命令に従わないイチョムに苦言を呈するが、イチョムは頑として命令に従わない。西人派である大妃の父キム・ジェナムや息子の永昌大君まで処刑し、なおも大妃の処刑を言い張るイチョムに怒りを爆発させる光海君だが、イチョムは娘スギョンの舅。いったんは気を鎮め、スギョンの安否を尋ね、明日参内させるよう告げる。困ったイチョムは、光海君の側近・女官キム・ゲシと密会し、王がスギョンに会いたがっている理由を尋ねるが、ゲシは何かあると感づく。

※廃母殺弟:義弟である永昌大君の処刑、義母である仁穆大妃の幽閉。こうした大北派による徹底した西人派排除対策が、後に光海君廃位の名分の一つとなる。詳しくは光海君紹介で。 ※金介屎(キム・ゲシ):王の側近。光海君が登場する作品では欠かせない知恵者。作品によって描かれる役割が異なる。気になる方は光海君と金介屎の関係で確認できる。

屋敷に戻ったイチョムは、スギョンがポッサムされた可能性があると知り、今日中に見つけだすよう命じる。その頃、スギョンにすっかり懐いたチャドルは、母が父の友人と駆け落ちしたことまでこっそり打ち明け、スギョンは逃げるチャンスはあったが、けなげなチャドルを放って置けず遊び相手をしてやる。

■見どころ
笑顔が愛らしい口達者なチャドルを演じるのはコ・ドンハ。「ミッシング:彼らがいた」でコ・スが迷い込む村の少年役で出演している子役だ。このチャドルから、スギョンはバウの人となりや暮らしぶりをどう聞くのか?

どうやらバウは女性不信、それも特に美人を信じないようだ。これは逃げた妻のため?また、父王の元に返してというスギョンの頼みをバウはどんな言葉で一蹴するのか?今後バウの正体を知る重要な手掛かりとなる言葉なのでお聞き逃しなく。



■第3話
翁主の扱いに頭を痛めるバウは、スギョンを屋敷に戻そうとするが、屋敷では、夫の後を追って死んだ嫁スギョンを“烈女”として葬儀の準備までしていた。これを知ったスギョンは、父王の元に戻してほしいと懇願するが、バウは一蹴する。

※烈女・烈女門:夫の後を追って自殺する寡婦を讃えて烈女と呼び、家や村の入り口に烈女門を建てた。詳しくは時代背景①で。

その頃、イチョムはスギョンの死を王に報告し、スギョンの母・昭儀(ソウィ)ユン氏は涙に暮れる。そして、スギョンの乳母チョ尚宮はイチョムの妹の海印堂(ヘインダン)イ氏に仕えることに。一方、バウは一度はスギョン殺害を考えるが、“イカれた女”として売り飛ばすことに。後を追いかけてきたチャドルの必死の願いを払いのけ、ならず者の元にスギョンを置いていくが…。

※昭儀:側室の称号。昭儀は、側室として上から三番目の正二品。【朝鮮王朝豆知識】「宮女の身分」で詳しく解説している。

スギョンの急死を奇別軍士の文書で知ったデヨプは屋敷に駆けつけ、スギョンの遺体を確認しようとするが、父イチョムに頬をぶたれて部屋から追い出され、高ぶる思いをスギョンの乳母チョ尚宮にぶつける。

※奇別軍士:朝廷の消息を知らせる文書「朝報」が宮殿に掲示されると、各官庁の奇別書吏(気ビョルソリ)が筆写する。部署に戻って必要数を筆記複写し配達係「奇別軍士(キビョルグンサ)」が配達した。

スギョンを王宮に戻し、都を離れる決心をしたバウだが、イチョムの忠臣テチュル率いる兵士たちに見つかる。スギョンは、父イチョムが自分まで殺害しようとしていることを知る。兵士に見つかりそうになったその時…。

■見どころ
娘の遺体を確認したいというスギョンの母・昭儀(ソウィ)ユン氏の願いを、イチョムはどんな言葉で思いとどまらせ、信じ込ませるのか?

スギョンが売り飛ばされるシーンで流れるのは、朝鮮の伝統的民俗芸能「パンソリ」の歌い手、ファン・エリが歌う「バウガ」という楽曲。「行くのですか?私を置いて行くのですか?」という歌詞がスギョンの叫びに重なる。ところでパンソリは庶民の芸能だが女性が歌うことが禁じられていた。そんな中女性の身でパンソリを唄ったチン・チェソンの実話をもとにした映画『花・香る歌』がある(スジ/元miss A ×リュ・スンリョン×キム・ナムギル豪華競演)。なお、ドラマ音楽(OST)については4つの見どころ「見どころ④:OST」で詳しく詳しく紹介する。

テレビ東京「ポッサム」番組サイト
 2023年10月10日スタート 月~金8:15-9:11
YouTube予告動画

【作品詳細】【「ポッサム‐運命を盗む」を2倍楽しむ】

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