福山雅治が語る“クスノキ”誕生秘話「クローズアップ現代」7月30日 被爆80年の長崎と響き合う歌の力

01時04分音楽

NHK総合「クローズアップ現代」7月30日(水)19時30分~19時57分に、シンガーソングライターの福山雅治が登場、活動35年を迎えた今、彼がたどり着いた“表現の現在地”として注目される楽曲『クスノキ』について、自らの歩みとともに語るロングインタビューが放送される。



NHK1『クスノキ』は、2014年に発表された福山のオリジナル曲で、長崎・山王神社の“被爆クスノキ”をモチーフに制作された。原爆で焼かれ枯れ木同然になりながらも再び芽吹いたこの木に、福山は深い思いを重ねた。「自分の歌が、子どもたちによって合唱されるなんて― まったく想像していなかった現在地、一番驚いているのは僕自身です」と語るこの歌は、今年、被爆80年を迎える長崎の平和祈念式典で合唱される。

番組では、デビュー初期の葛藤や、長崎をテーマにした歌が届かなかった苦い経験、そしてそれを乗り越えた表現の成長について福山が率直に語る。歌詞の主語を“人間”ではなく“樹木”に置いたことで、一気に曲が完成したという誕生秘話も明かされる。

インタビューでは、「高校生のころ、父が原爆病院に入院していて、帰りにクスノキの前に立ち寄っていた」と、被爆地・長崎での家族の記憶や個人的体験にも触れる。また、NHK番組で世界の大自然と向き合った経験も、『クスノキ』に込めた“生きる力”とつながっていると語る。

2025年の今年、「“僕の歌が、あなたの歌になって、みんなの歌になった”」という福山の実感は、音楽の力が世代や立場を超えて広がることを示している。「音楽は、樹木よりも長く生きるかもしれない」と語る福山が、“個人の歌”を“未来の歌”として託す姿を、番組では丹念に描き出す。

放送は7月30日(水)19時30分~19時57分、NHKプラスでの見逃し配信は8月6日(水)までとなっている。

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