朝ドラ「あんぱん」やっと互いの思いを知った今田美桜と北村匠海…第17週あらすじと第18週予告

07月25日08時23分ドラマ
©NHK

“高知新報の全ての人、いや高知中の人が知っている”嵩(北村匠海)ののぶ(今田美桜)への思い。地震がきっかけになってようやくのぶも嵩への思いに気がついた。NHK朝ドラ「あんぱん」の第18週「ふたりしてあるく今がしあわせ」(7月28日~8月1日)のあらすじとみどころを紹介。予告動画は番組公式サイトに公開されている。



朝ドラ「あんぱん」とは
「あんぱん」は『アンパンマン』を生み出したやなせたかしと小松暢の夫婦をモデルに、生きる意味も失っていた苦悩の日々と、それでも夢を忘れなかった二人の人生。何者でもなかった二人があらゆる荒波を乗り越え、“逆転しない正義”を体現し『アンパンマン』にたどり着くまでを描き、生きる喜びが全身から湧いてくるような愛と勇気の物語だ。その第17週が7月21日から放送された。

嵩(北村匠海)がのぶ(今田美桜)を思う気持ちは高知中の人が知っている?!

嵩が気持ちをのぶに伝えられないことは周りの人ももどかしく思っている。琴子(鳴海唯)はもちろん、同僚の岩清水(倉悠貴)もだ。そして、倉の「柳井さんの気持ちは高知新報の人間なら、いや、高知中の人間が知っている。この表紙もミス高知も全部のぶさんがモデルですよね」と話す。嵩の気持ちに気がついていないのは“のぶ”だけだ。そんな嵩にのぶの母・羽多子(江口のりこ)、妹の蘭子(河合優実)、メイコ(原菜乃華)がどうして今まで気持ちを伝えなかったのかと確認する。嵩は次郎(中島歩)だけでなく、弟の千尋(中沢元紀)にも敵わないのだと3人に打ち明けた。

のぶの東京での奮闘が始まる

列車を乗り継いで東京に行ったのぶを待っていたのは鉄子(戸田恵子)の秘書としての超多忙な日々だった。演説に同行したり、浮浪児たちから話をきき、政策の助けになる話を鉄子にあげる。食事を取る間も惜しんで仕事に邁進する。

高知が大地震で大変なことになるが、なんと“寝ていた”嵩

昭和22年12月、西日本で大きな地震が発生する。高知も被害が甚大だ。現代と違い、なかなかその被害状況などがつかめず、のぶは家族の無事を祈るとともに、嵩のことが気になる。周りの人が見てもわかるほど、嵩の無事を心配しているのだが、なんとその時、前日までの徹夜続きが響き、極度の寝不足になっていた嵩は地震が起きたとわかったものの二度寝、三度寝をしてしまい、月刊くじらの編集部のみなにも心配されていた。無事をしったのぶが「たっすいがの嵩はもう起きんでえい」といって電話を切ってしまう。

嵩はのぶを追って、東京へ

7月28日から放送される第18週では、互いの思いを確認した嵩は、のぶを追いかけて東京へ向かう。これは史実である。そしてそのとき、新聞社では「たった1年で辞めるのか?」といった批判や社内では「女を追いかけて」と噂されたりもした。伯父・寛(竹野内豊)が、嵩のことを「思ったことを突き通す」ところがあるといっていた。実は頑固な部分もあることがわかる。ちなみに、やなせたかし氏は働かせてくれた新聞社に恩義を感じ、なくなる直前まで連載を引き受け、友好的な関係を築いていた。

【第17週(2025/7/21-7/25)ネタバレあらすじ】

のぶ(今田美桜)はいつか東京に行きたいと言う嵩(北村匠海)に、先に行って待っていると言って高知新報を去る。その夜、琴子(鳴海唯)からのぶに気持ちを伝えないままでいいのかと問いかけられた。琴子だけでなく、岩清水(倉悠貴)にも周りの人はみな嵩がのぶを思っていることがわかっているという。嵩は、不意に思い立って飛び出していく。御免与町の家に帰り、学生時代にのぶに買った赤いハンドバックを渡すためだ。

そのころ、若松家にやってきた羽多子(江口のりこ)は、お守り代わりにと結太郎(加瀬亮)の帽子をのぶに渡す。のぶが東京にでた後の家では蘭子(河合優実)がメイコ(原菜乃華)と暮す。

翌朝、赤いハンドバッグを抱えた嵩が若松家にやって来た。しかし、のぶはすでに列車に乗るために駅にいた。ハンドバッグを渡しそびれた嵩に、蘭子はなぜのぶに気持ちをぶつけないのかと尋ねる。羽多子が次郎(中島歩)に気兼ねしているのではと言うと、嵩はもう一人かなわない人がいると言う。それは弟の千尋(中沢元紀)だ。戦死する前に「愛する人と暮す」ことを夢見ていた千尋。戦争により、その夢は叶わなかったが、自分よりもすべてにおいて勝っている千尋の思いを考えると、自分がのぶに打ち明けることができなかったのだ。

一方、のぶは東京に着いてさっそく働き始める。再会した八木(妻夫木聡)から嵩が戦地でも絵を描いていたことを聞いたのぶは、嵩の絵は人の心を動かすという八木の言葉にうれしくなる。

のぶが上京して2か月が過ぎた昭和22年12月。西日本で大地震が起こる。電信が不通となった現地の情報は錯そうし、不安に襲われながら家族、そして嵩の無事を祈るのぶ。そのころ、高知新報でも混乱が続いていた。資料が散乱する編集室を片付ける琴子(鳴海唯)。厳しい表情で帰ってくる東海林(津田健次郎)と岩清水(倉悠貴)。だがそこに、嵩の姿はなかった。東海林と岩清水は徹夜するために新聞社に残っていたが、嵩は徹夜が続いていたため健康を心配した東海林が家に帰らせていたのだ。

地震から2日後。未だ高知と連絡がつかず、居ても立っても居られないのぶ。そんなのぶに、八木(妻夫木聡)はあいつは死にはしないと声をかけ、戦地での嵩の話をし始める。戦闘に巻き込まれなかったものの、餓死寸前になったり、マラリアにかかったりしたが、ギリギリのところで助かったという。聞いていたのぶは、嵩の存在の大きさに今更ながら気づき、自分でも驚いていた。

母・羽多子(江口のりこ)から鉄子の事務所に電話が入る。家族、編集部のみんなの無事を知ったのぶの耳に、嵩の声が入った。安堵したのもつかのま、嵩がずっと寝ていたと聞いたのぶは、自分は心配で一睡もできなかったのにといい、たっすいがの嵩に“もう起きるな”と言って電話を切ってしまった。

のぶは嵩にひどいことを言ってしまったと、八木に愚痴をこぼしていた。一方、元気のない嵩に手料理を振る舞う羽多子たち。好きな気持ちをなかったことにしないでと言う蘭子の言葉が心に刺さった嵩は、その夜、編集室に戻って黙々と表紙の絵を描き始めた。

2日後、心にぽっかり穴が空いたままののぶがガード下で子どもたちに囲まれているとなんと嵩がやってきた。驚くのぶに嵩は赤いハンドバックを渡し、「ずっと好きだった」と思いを伝える。言うだけ言って帰ろうとするとのぶは走ってきて「私は嵩の倍、嵩のことが好き」と思いを伝えた。



【第18週(2025/7/28-8/1)あらすじ】


■第86話(月)

のぶ(今田美桜)と嵩(北村匠海)が気持ちを確かめ合ってから3か月後、のぶは鉄子(戸田恵子)の選挙運動で高知にやって来る。しかし、嵩と会話できたのはほんの一瞬だった。鉄子が再選を果たし、それからしばらくしたある日。八木(妻夫木聡)と話していたのぶの前に嵩が現れる。嵩は新聞社を辞めて上京したのだった。

■第87話(火)

嵩(北村匠海)から手紙で状況を聞いていた登美子(松嶋菜々子)が、突然のぶ(今田美桜)の部屋を訪れる。困惑する2人をよそに、買ってきた酒で乾杯をする登美子。思いきり漫画を描きたいという嵩を応援したいと話すのぶに、登美子は漫画は大の大人がやるものではないと言い放つ。翌日、登美子から三星百貨店の採用試験を受けるよう勧められた嵩は、就職してのぶを安心させるのが男の務めだという登美子の言葉に…。

■第88話(水)

就職した嵩(北村匠海)は、複雑な表情ののぶ(今田美桜)に漫画は描き続けると言って安心させる。一方のぶは、法の整備が進む中で取りこぼしがあるのではと思案していた。そんな中、嵩は中目黒に部屋を借りられることになり、のぶに改めて何か言いかける。そこに登美子(松嶋菜々子)が現れ、2人の結婚について触れる。

■第89話(木)

中目黒の長屋に引っ越してきたのぶ(今田美桜)と嵩(北村匠海)。共同の手洗いの天井に穴が空いていたと雨に濡れて戻ってきた嵩に、のぶは笑いながら髪を拭いてあげる。そして見つめ合う2人。そこへ世良(木原勝利)がやって来て、のぶに当分の間事務所に泊まって電話番をするよう告げる。

■第90話(金)

朝田家、柳井家の女性陣が集結し、のぶ(今田美桜)と嵩(北村匠海)の結婚のお祝い会が開かれる。にぎやかに宴会が進む中、お手洗いへ行った千代子が天井に穴が空いていたと驚いた様子で戻ってくる。のぶが気の毒だと嘆く登美子(松嶋菜々子)に、私は幸せだと言うのぶ。その後、宴席を抜け出してひと息つく嵩。追ってきたのぶは、天井の穴から星空を見上げながら優しく話しかける。

■スタッフ他


脚本:中園ミホ
主題歌:RADWIMPS「賜物」
語り: 林田理沙アナウンサー
出演:今田美桜,北村匠海,河合優実,原菜乃華,鳴海唯,倉悠貴,戸田恵子,妻夫木聡,松嶋菜々子 他

 <総合>(月~土)午前8時~8時15分/午後0時45分~1時[再]
 <BSプレミアム>(月~土)午前7時30分~7時45分/午後11時00分~11時30分[再]
   (土)午前9時45分~11時[1週間分]

NHK朝ドラ「あんぱん」番組公式サイト
NHK朝ドラ「あんぱん」番組公式Twitter @asadora_nhk

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