ヨム・ジョンアが“二刀流”でドラマ界を席巻 「初、恋のために」3.5%で好発進、「アイショッピング」では悪女熱演

09時04分ドラマ
画像:tvN「첫, 사랑을 위하여」、ENA「아이쇼핑」

2025年8月4日、実力派俳優ヨム・ジョンアがまったく異なる2つのドラマで主演を務め、同日放送の視聴率争いを“ひとりで”繰り広げた。



視聴率調査会社ニールセンコリアによると、同日に放送されたtvN「初、恋のために」(첫, 사랑을 위하여)第1話は、全国有料世帯基準で視聴率3.5%、首都圏では4.1%を記録。前作「仙女と彦星」の初回(全国4.3%、首都圏4.7%)からはやや減少したものの、人生の再スタートを描く母娘の物語として、共感性の高いヒューマンロマンスで好調な滑り出しを見せた。

「初、恋のために」では、シングルマザーで建設現場所長のイ・ジアン(ヨム・ジョンア)と、医学生の娘イ・ヒョリ(チェ・ユンジ)がそれぞれ人生の第2章に向き合う姿を描く。第1話では平穏な日常が突然の出来事で揺さぶられ、母娘の間に緊張が走る。特に、終盤に描かれた怒りと葛藤の応酬は高い没入感を生み、視聴者に強い印象を残した。

一方、ENAの「アイショッピング」(아이쇼핑)第5話は、全国2.1%、首都圏2.0%と、前回よりわずかに数字を落とした(第4話は全国2.2%、首都圏2.3%)。この作品は、捨てられた養子たちの過酷な運命と復讐を描くアクションスリラーで、物語の緊張感は回を追うごとに増している。

ヨム・ジョンアは本作で“悪魔級ヴィラン”セヒ役を熱演。第5話では、仲間がアヒョンのために教会で献金を奪う計画を練るなど、非情なサバイバルが展開され、セヒの権力への執着心が浮き彫りとなった。冷酷な支配者としての存在感は、「初、恋のために」で見せる等身大の母親像と真逆のキャラクターであり、そのギャップが彼女の演技力をより際立たせている。

なお、ヨム・ジョンアは「『アイショッピング』は昨年すでに撮影を終えており、偶然にも放送時期が重なった」と語っており、意図的な競合ではないという。しかし結果として、この夏、ヒューマンドラマと復讐スリラーという対極の作品で主演を務める彼女は、名実ともに韓国ドラマ界で唯一無二の存在感を放っている。

「初、恋のために」、日本ではU-NEXTで独占配信中。「アイショッピング」は(2025年8月5日現在)日本での配信・放送の予定は未定。

両作の各話の詳しいあらすじと見どころは、それぞれ第2話と第6話放送後に以下で紹介する。
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