「カマキリ:殺人者の外出」第1・2話:殺人鬼コ・ヒョンジョンと息子・刑事チャン・ドンユン―再会から始まる異常な共助捜査

13時09分ドラマ
画像:YouTube|SBS 「사마귀: 살인자의 외출」[1회 선공개]より

9月5日、6日にコ・ヒョンジョン×チャン・ドンユン共演のSBS新金土ドラマ「カマキリ:殺人者の外出」(사마귀: 살인자의 외출)第1話と第2話が放送され、初回から視聴率全国平均7.1%で好スタートを切った。第3話予告動画はYouTubeにて公開中だ。

第1週は、 殺人鬼の母と刑事の息子が、模倣犯を追うため23年ぶりに残酷な再会をし、異常は共助捜査を介するまでが描かれた。この回のあらすじと見どころを紹介する。(※ネタバレあり)



「カマキリ:殺人者の外出」は、20年前に5人の男性を残虐に殺害した女性連続殺人犯と、その犯罪を模倣した事件を解決するために協力する彼女の警察官の息子の物語を描く犯罪スリラー。➡【全話あらすじ】

■キャスト
チョン・イシン役:コ・ヒョンジョン
チャ・スヨル役:チャン・ドンユン
チェ・ジュンホ役:チョ・ソンア
キム・ナヒ役:イエル


■第1話あらすじ(ネタバレあり)
残酷な殺人事件が起きる。刑事チェ・ジュンホ(チョ・ソンハ)は遺体を目にし、23年前に自ら担当した「カマキリ連続殺人事件」を思い出す。当時、小さな炭鉱町で女性に暴力を振るう男や児童虐待疑惑のある男5人を殺害した犯人は、世間を震撼させたチョン・イシン(コ・ヒョンジョン)だった。そんな彼女には昆虫のカマキリが交尾後にメスがオスを食べる習性を持つことから、“カマキリ”という異名がついた。

23年後、イシンの息子チャ・スヨル(チャン・ドンユン)は警察官になっていた。彼は暴力的な母親に育てられた少女を救いながら、自分の境遇を重ね合わせる。そんな中、新たな「カマキリ」模倣殺人が発生。ジュンホはイシンに協力を求める。イシンは「刑務所ではなく特別な住宅で暮らすこと」「息子を通じてのみ話すこと」を条件に提示。極秘のもと母子は再会する。

しかし23年ぶりの再会は冷酷だった。スヨルは怒りを押し殺し、イシンも瞬間的に母の顔を見せつつもすぐに“殺人者”へと戻る。彼女は「血の匂いが好き。あなたが生まれたときの匂いよ」と恐怖の言葉を吐き、現場への案内を要求。ともに現場を訪れるとイシンは音楽を口ずさみながら歩き、過去の殺人を思い出すように興奮。その様子にスヨルは激怒するが、簡単に手がかりを与えない。

■見どころ
第1話の最大の見どころは、韓国ドラマ界の“レジェンド”コ・ヒョンジョンの圧倒的な演技力。挑発的な表情、息子を見つめる冷徹な眼差し、そして模倣犯に向けた“ある行動”は、視聴者の息を止めさせるほどの緊張感を生んだ。SNSでは「コ・ヒョンジョンの目だけで物語が進む」「息子との会話が怖すぎて鳥肌」「久々に本物のサスペンスを見た」といった声が多数投稿され、初回視聴率全国平均7.1%、首都圏7.3%で同時間帯1位を獲得。瞬間最高視聴率は8.7%まで上昇し、20〜49歳ターゲットでも最高2.57%を記録した。という高評価も納得のスタートとなった。➡【9月5日視聴率TOP10】

原作はフランスのドラマ『La Mante(ラ・モント)』であり、韓国版ではより母子関係に焦点を当てた心理描写が強化されている点も注目ポイント。韓国ドラマならではの“情と狂気”が交錯する演出が、原作とは異なる魅力を放っている。



■第2話ネタバレあらすじ
カマキリ画像:YouTube|SBS 「사마귀: 살인자의 외출」[1회 선공개]よりイシンの発言を手がかりに、スヨルは有力容疑者ソ・グワン(イ・テグ)の存在をつかむ。部屋からはサマグイ事件関連の記録や他人の個人情報、3Dプリンターによる銃製造の痕跡を発見。さらにイシンと交わされたと思われる手紙まで見つかり、スヨルは母がグワンに殺人を指示したのではと疑う。しかしイシンは鼻で笑い、母子の対立は一層激しくなる。

グワンは、異母兄キム・テソクへの執着から犯行を繰り返す。テソクになりすまし彼の家へ侵入し、妻子を脅迫するが、警察が救出に成功。グワンは逮捕されるが、テソク本人の行方は不明のままだった。取り調べでグワンはしきりにスヨルを挑発し、イシンへの言及で彼の怒りをあおった。

怒りに駆られたスヨルは深夜、イシンの特別な住宅へ。イシンは疑いを否定しつつも、「お前は警察がそれしかできないのか?」と皮肉を浴びせ、親子の間に火花が散る。

逮捕されたグワンがイシンの前に連れてこられる。崇拝する殺人犯と対峙したグワンは興奮状態に陥る。彼女は冷静な態度でグワンを挑発し、テソクが生存している可能性を引き出す。しかし、グワンは暴走。イシンの首を絞め、スヨルの妻の名前まで口にする。その瞬間、イシンは狂気に満ちた目でグワンの首を絞め上げた。寸前で止めたスヨルに「今殺せ、奴は全て知っている」と囁いた。

最終的にグワンは銃で自ら頭を撃ち、命を絶とうとする。スヨルは彼の心理を追いながらテソクの居場所を推理し、ついに彼を発見。一方、イシンは換気口の奥に隠した昆虫に木の葉を与えるという不気味な行動を見せ、物語はさらなる混沌へと突入する。

■見どころ
第2話では、互いを信じきれず、かといって完全に疑うこともできない複雑な母子関係が描かれ、緊張感を極限まで高めた。鉄格子越しの対峙、挑発、そして狂気の爆発。特にイシンがソ・グワンの首を絞めるシーンでは、視聴者から「鳥肌が立った」「母の目が怖すぎる」「演技の域を超えている」といった声がSNSに溢れた。

視聴率は全国6.9%、前回よりダウンしたが、他局に「暴君のシェフ」や「エスクワイア:弁護士を夢見る弁護士たち」などひしめく中でのこの数字は、今後大きな弾みになりそうだ。➡【9月6日視聴率TOP10】


次回は、イシンの“外出”がさらに大胆になる予感。母の狂気は、まだ誰にも止められない。

「カマキリ:殺人者の外出」第3話は9月8日22時にSBSで放送される。日本での配信、放送は未定。

YouTube|SBS「사마귀: 살인자의 외출」EP3(第3話予告)
SBS「사마귀: 살인자의 외출」HP

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