一度見たら忘れられない―若手俳優カン・ハギョン、「エスクワイア」で見せた光と闇の二面性

「エスクァイア」に特別出演した新人俳優カン・ハギョンが、圧倒的な存在感で視聴者を震わせた。
Netflixで配信中のJTBC土日ドラマ「エスクァイア: 弁護士を夢見る弁護士たち」(에스콰이어: 변호사를 꿈꾸는 변호사들)で彼が演じた「チョン・ウソル」というキャラクターは、登場と同時に大きな話題を呼び、ネット上でも演技力を称賛する声が相次いでいる。
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「エスクワイア:弁護士を夢見る弁護士たち」は、正義感が強く堂々としているが社会生活に不慣れな新人弁護士ヒョミン(チョン・チェヨン)が、実力はトップクラスのパートナー弁護士ソクフン(イ・ジヌク)を通じて一人前の弁護士へ成長していく物語。
無邪気さと底知れぬ狂気の同居
カン・ハギョンが演じたチョン・ウソルは、20代後半の一見平凡そうな青年。初登場時には「爽やかな外見と端正な装い」で視聴者の目を引きつけたが、同時に「どこか不穏な空気」を漂わせ、その只者ではない雰囲気が早くも印象を残した。
第11話で、ウソルは「携帯電話の個人情報が侵害された」とユルリム法律事務所に相談にやってくる。ユン・ソクフン(イ・ジヌク)、カン・ヒョミン(チョン・チェヨン)との初対面では、人懐っこい笑顔やセルカ撮影で純粋さを演出。そのギャップが後の展開を一層衝撃的に際立たせた。
本性が明かされる瞬間
物語が進むにつれ、ウソルの狂気が露わになっていく。動物虐待の映像を見せながら歪んだ笑みを浮かべるシーンや、依頼を断ったソクフンに対し一転して苛立ちをぶつける場面では、表情と声の変化だけで視聴者を凍りつかせた。さらにエレベーター内でヒョミンに向けた不気味な顔…ソクフンの愛犬ヘッシュを人質にとってソクフンを脅すシーンでは、彼の演技が一気に頂点を迎える。「幼く純真に見えるから、誰も疑わない」と語る台詞は、自身のルックスを利用したメタ的表現としても強烈で、まさに戦慄ものだった。
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b>サイコパスを演じ切る完成度
「バラバラに引き裂いた犬は14匹、猫は13匹」という衝撃の告白を淡々と語るシーンでは、無感情さと同時に楽しげな余裕を漂わせ、サイコパスの本質を見事に映し出した。笑い声さえ不気味に響き、観る者に不快感と同時に称賛を抱かせる稀有な演技だった。最後に警察に捕まりながらも狂気の笑みを崩さない姿は、キャラクターの一貫性を極限まで維持した圧巻のラストといえる。
驚きの演技幅に期待高まる
彼が、清潔感あふれる普段のイメージとは正反対の人物を演じきったカン・ハギョンに対しては、「演技の幅が広すぎる」「これからの活躍がますます楽しみだ」といった評価が続々と寄せられている。単なる悪役を超え、複雑かつ多面的な人物像を新人でありながら緻密に作り上げた今回の演技は、業界内外で大きな衝撃を残した。カン・ハギョンの今後の歩みに注目が集まるのは間違いない。
全話あらすじと見どころは【「エスクワイア」を2倍楽しむ】でまとめている。
カン・ハギョン(강하경)
1994年2月6日生まれの31歳。FNエンタテイメント所属で、2016年に舞台『갈매기』(カモメ)でデビュー。ドラマは「クリミナル・マインド:KOREA」のカン・地ファン役。その後、「カネの花」のキム・ギョンホや「恋人~あの日聞いた花の咲く音~」では、本来は抹消されるべき史草の中に残る「イ・ジャンヒョン」に疑念を抱き追跡するシン・イリプ役などで演技力を磨いてきた。
「エスクワイア」はいよいよ今夜、9月7日(日)22:30分から放送、その後Netflixにて独占配信される。
JTBC土日ドラマでは本作の後続作として9月13日から、キム・ダミとシン・イェフン主演で「100番の思い出」を放送する。こちらはU-NEXTで独占配信される。
●【2025年9月韓国でスタートの新ドラマ】
◇YouTube「에스콰이어9회 예고편」EP10予告
◇JTBC「에스콰이어: 변호사를 꿈꾸는 변호사들」HP
