「コンフィデンスマンKR」パク・ミニョン、誘拐の記憶と結びつく衝撃的なエンディングで「JP」との決定的違い【第5話第6話】

06時00分ドラマ
画像:YouTube|TVCHOSUN JOY「컨피던스맨KR」EP6ハイライト映像より

9月20日と21日(日)に放送された「コンフィデンスマンKR」第5話・第6話では、舞台を医療界に移したチーム・コンフィデンスマンが奇抜な方法で医療界の悪役、病院の理事長イ・ソンミ(キム・ソニョン)と院長チョ・ソンウ(ハ・ジュン)を懲らしめる内容が描かれた。

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「コンフィデンスマンKR」は、巧妙な手口で“悪”を騙す天才詐欺師たちの姿を描いた痛快エンターテインメント。脚本家・古沢良太が書き下ろし、長澤まさみ×小日向文世×東出昌大で大ヒットした「コンフィデンスマンJP(以下、「JP」のリメイクとして、韓国ならではのスケール感と演出が話題を呼んでいる。【「コンフィデンスマンKR」を2倍楽しむ】では、制作発表会まとめやキャスト・登場人物徹底紹介、放送に会わせて全話のあらすじと見どころ、「JP」との違いなどを紹介している。

■キャスト(JP)キャスト、登場人物(日本版対応キャラ)を画像付きで徹底紹介
ユン・イラン役:パク・ミニョン(ダー子:長澤まさみ)
ジェームズ役:パク・ヒスン(リチャード:小日向文世)
グホ役:チュ・ジョンヒョク(ボクちゃん:東出昌大)
 ほか

■第5話「 アトモス・ブラック・ノワールの香り」

コンフィ画像:YouTube|TVCHOSUN JOY「컨피던스맨KR」EP5ハイライト映像より腹腔鏡手術のために入院したグホ(チュ・ジョンヒョク)を見舞ったイラン(パク・ミニョン)とジェームし彼女は大動脈縮窄症の合併症を抱え、誤った手術と病院の放置で危険な状態に陥っていた。実際には病院を牛耳る理事長イ・ソンミ(キム・ソニョン)の指示で、息子で病院長チョ・ソンウ(ハ・ジュン)が難手術を全てイム・グァンシク(クォン・ダハム)に任せ、“天才外科医”との名声だけを得ていた。グァンシクは韓国大医学部を首席で卒業したものの、父が詐欺に遭い家が没落し、ジェギョンの後ろ盾によって病院に入職したために、ソンミの言いなりになっていた。過労で限界に達したグァンシクが手術を誤り、ジェヒの命が脅かされていたのだった。

これを知ったチーム・コンフィデンスマンは“目には目を”作戦を立て、イランは名品館でソンミの劣等感を刺激。さらにジェームズをダンディな紳士に仕立て、ソンミの初恋の記憶を呼び覚ます香水を自作して近づけた。中国の大物VVIPに化けた仲間や特製ウイスキーを利用し、ソンミを次第に信用させることにも成功する。続いてゴルフ場でソンミに薬入りのコーヒーを飲ませ、症状を捏造したCT画像と差し替え、大動脈瘤の緊急患者に仕立て上げた。執刀できるグァンシクは姿を消し、ソンミは死の恐怖に追い詰められる。
そこに現れたのが伝説のゴーストドクター“レイチェル”を名乗るイラン。助手“ダニエル”に扮したグホと共に、巨額の手術費を条件にソンミを揺さぶる。絶体絶命の恐怖の中、ソンミは「一度だけ助けて」と涙ながらに懇願し、最終的に250万ドルでの手術を承諾。ラストでは手術服に身を包んだイランが仲間たちと堂々と手術室へ入場し、“手術室エンディング”で次回への期待を高めた。

■第6話「 境界の波動」

コンフィ画像:YouTube|TVCHOSUN JOY「컨피던스맨KR」EP6ハイライト映像よりイランは実際の人体模型を使った偽手術で相手を欺くが、途中でトラブル発生。ソンウは母を救ってほしいと謝罪する。だが、グァンシクは「泣き言はやめろ」と、かつてソンウに言われた言葉をそのまま突き返してその場を去った。実は彼は“またジェヒのような子どもを生み出してはならない”という思いに共感し、チーム・コンフィデンスマンの作戦に加わっていたのだ。医師生命を絶たれたという話も嘘で、すべてはソンウに衝撃を与え、ジェヒの母の気持ちを理解させるための布石だった。

ソンミがだまされたと気づいたとき、ソンウはすでに200万ドルを振り込んだ後だった。そしてグァンシクは記者会見を開き、代理手術と医療事故隠蔽の真相を暴露した。

っコンフィ画像:YouTube|TVCHOSUN JOY「컨피던스맨KR」EP6ハイライト映像よりさらに後半では、イランの幼少期に起きた誘拐事件の顛末が交錯するように映し出され、物語への没入感を高めた。
2000年3月28日。令嬢イランの誕生日パーティーが遊園地を貸し切りにして行われた。幼いイランはボディーガードのソ・インジェを逆からのジェームズ呼びをしていた。ところがパーティーの最中にイランが失踪。ジェームズは必死でイランを捜す。そして事件に関与した顔見知りの犯人や警察内部の内通者の存在が明らかになり、緊張感が一気に高まった。誘拐犯たちとの危険な追走劇の末、銃声が響き、倒れるイランの姿が映し出され衝撃を加えた。

エンディングでは現実に戻ったイランが記事やメモで埋め尽くされたボードを見つめ、「かくれんぼしよう、髪の毛見えちゃうよ」と独り言を呟き、不気味な雰囲気を演出。さらにそのボードにはミョン・グホに関する意味深なメモが貼られており、今後の展開への期待と好奇心を呼び起こした。

■「JP」版との違い

今回の「コンフィデンスマンKR」第5話・第6話で描かれた病院が舞台の詐欺劇は、原作となった日本の「コンフィデンスマンJP」第5話「スーパードクター編」をベースにしている。このエピソードでは、母親を病気に仕立てて多額の金銭を奪い、名医の汚れた本性を暴くという物語が共通している。なお、「KR」で理事長の金の亡者の母親役を演じたキム・ソニョンは、「JP」版でかたせ梨乃が演じた役柄にあたり、院長のマザコン役のハ・ジュンは「JP」で永井大が演じている。

しかし両作にはいくつか大きな違いもある。まず舞台となる入院患者が異なり、「KR」ではミョン・グホが入院するのに対し、「JP」ではジェームズに相当するリチャード(小日向文)が入院している。助っ人医師の設定も異なり、「JP」ではグホに相当するボクちゃん(東出昌大)が登場し、さらにはアメリカからスーパードクターとしてダー子(長澤まさみ)がやってくるという展開だった。

また、「グホだけが人体模型を使った偽手術に気づかず慌てる」という部分は両作で共通しているものの、「KR」ではジェームズによる“初恋のロマンス”を用いた詐欺の手口や、イランに似た少女の設定などオリジナル要素が多数追加されている。

キャラクター描写にも違いが見られ、「KR」の理事長ソンミは極悪非道な金の亡者として強調されている一方、「JP」ではやや人情味のある女性として描かれている。また、マザコン院長も「JP」では医者になるのを嫌がりYouTuberになりたいという夢を持つ設定に変えられている。

代理医師についても差異があり、「KR」では患者思いの複雑な人物として描かれているが、「JP」の代理医師は腕は確かだが理事長からの注意を受けても態度を改めない曲者で、詐欺に遭っても笑い飛ばすようなキャラクターであった。さらに、「JP」の結末では息子である院長が医者を辞めてYouTuberになる決意をする。

そして最も大きな違いは、「KR」では第6話後半から幼いユン・イランの誘拐事件が物語の重要な伏線として描かれている点だ。これは「JP」にはない展開で、「KR」独自の重厚な人間ドラマとサスペンス要素を生んでいる。


なお、視聴率低迷を受けて20日っからは、放送時間を従来の21時10分枠から22時30分に大きく移動して放送されたが、効果はあったようだ。前回第4話で0%台に落ち込んだ視聴率が、第5話で全国1.3%、第6話では1.6%に回復している。詳しくは【9月20日視聴率TOP10】【9月21日視聴率TOP10】で紹介している。

「コンフィデンスマンKR」は韓国ではTV朝鮮とクーパンプレイで同時放送・配信され、アマゾンPrime Video(プライムビデオ)を通じて世界240か国・地域で配信されている。第7話は9月27日(土)に放送、配信される予定だ。

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