「三国志外伝 愛と悲しみのスパイ」第6話:黄預が陳恭に仕掛ける罠(全17話)|ネタバレあらすじ

07時00分ドラマ
画像提供:NHK

NHKBS時代劇(BSP4K)で10月12日(日)、BSPでは10月16日(木、深夜)から放送する三国志ドラマ「三国志外伝 愛と悲しみのスパイ」(原題:風起隴西 –Spy of Three Kingdoms-)第6話では、白帝の存在に気づいた黄預(こうよ)、陳恭(ちんきょう)を追いつめるが・・・。第6話ネタバレあらすじと見どころ、豆知識を紹介。[ステレオ2か国語放送(主:日本語吹き替え/副:中国語)| 字幕放送有り]YouTubeにて予告動画が公開中だ。

※あらすじはネタバレとなっているので、気になる方は見どころと豆知識をチェックして、あらすじは視聴後の確認用としてください。



本作は、「風起洛陽~」の原作者・馬伯庸の小説を超一流キャスト・スタッフで映像化した作品。主人公の陳恭は、蜀の間者「白帝」として敵国に潜入するが、疑惑の的となり、義兄弟の荀詡によって真実を証明すべく奔走。誰が味方で誰が裏切り者か、彼らが命がけの情報戦に挑む。➡【時代背景】【全話あらすじと見どころ】

■第6話見どころ
荀詡(じゅんく)は司聞曹の中にいる間者を見つけるため、重要証拠となる木版を手に入れるのだが、そこである事件が発生する。一方、五仙道では糜冲に成り済ました陳恭が、正体を疑われピンチに立たされる。緊張感漂う中、知略を際立たせた戦略で、難局を乗り越える陳恭の姿に注目したい。

■豆知識:スパイの証“忍冬の印”
糜冲(びちゅう)として五仙道に潜入した白帝こと糜冲。しかし、そこへやって来た使者から“陳恭には忍冬の印がある。糜冲であればそれを証明して欲しい”と詰められ、窮地に立たされるシーン。ここで登場する“忍冬”とは、入れ墨のこと。

「忍冬」は“にんどう”と呼ばれ、冬でも葉を落とさず寒さに耐える植物のことだ。忍冬の蔓が他の植物に絡みつく性質から「執着」「離れがたい絆」を象徴するものだった。そして、困難や寒さに耐え抜く粘り強さから、スパイや密偵が持つ“忍冬の印“は忍冬の花や葉を模した紋章や入れ墨のことを指し、潜伏者である密かなサインだったとされる。

■キャスト
陳恭(ちんきょう): チェン・クン 陈坤 [声:諏訪部順一]
荀詡(じゅんく): バイ・ユー 白宇 [声:森川智之]
馮膺(ふうよう):ニエ・ユエン 聂远 [声:東地宏樹]
李厳(りげん):イン・ジューション 尹铸胜 [声:岩崎ひろし]
孫令(そんれい):チャン・ユエン 常远 [声:島川直]
柳瑩(りゅうえい):アンジェラベイビー 杨颖 [声:釘宮理恵]
翟悦(てきえつ):スン・イー 孙怡 [声:宮本侑芽]
ほか



※24話版を視聴してあらすじを紹介しています。視聴後調整致します
■第6話ネタバレあらすじ
荀詡(じゅんく)が問題の木版を手に入れる
荀詡は暗号解読用の木版を李邈から受け取り、靖安司では馬盛が休暇で不在になるため、木版は部下の廖会(りょうかい)に厳重な管理を命じ、自分は出張で陽平関へ向かった。

陳恭、正体を疑われる
五仙道では、秦沢が糜冲(びちゅう)と名乗る男が陳恭こと白帝ではないかと疑いをかけ、悟られないよう見張りをしていた。陳恭が洞窟を出て、周辺の山々を見下ろしていると、秦沢に声を掛けられ、五仙道は風水的に良き地形だと褒めると、秦沢は黄預と同じことを言う陳恭を「さすが英雄同士だ」と感嘆する。

そして、糜冲と動向していた陳恭が、実は白帝と呼ばれる間者であることを明かし、今晩、密書を帯びた使者が来ることを告げた。陳恭は相手が自分の正体に気づいていることを知りながら、とぼける素振りをするも、秦沢から晩餐会に遅れないよう釘を刺される。そして秦沢は配下に、糜冲を見張り、逃げるようなら殺害するよう命じるのだった。

その晩、陳恭は使者が到着する前に逃げ出そうとするが、守りが厳重だったため難しかった。陳恭の動向の報告を受けた黄預は、午後8時にわざと見張りを下がらせ、そこから出ていたら殺すよう秦沢に命じる。陳恭は守りが薄くなったことに気づいたが、危険を察知し、残ることにした。

“使者”を欺く陳恭
その後、遅れて使者たちの宴に出席した陳恭は、使者から「糜冲ではない。」と詰め寄られるが、陳恭は落ち着いて「月はなく星は稀に烏鵲が南へ飛ぶ」と合言葉の続きを言うように促した。使者と名乗る者は合言葉が分からず焦り出した。実は使者というのは嘘で、陳恭を試すために黄預側が用意した者達だった。

陳恭は彼らの嘘を見破り、愛言葉がわからないなら使者は偽物だと主張した。するともう一人の使者が「長沙郡の陳氏の体には、忍冬の印がある。糜殿が自ら身元を証明してくれ」と食い下がったので、陳恭は上半身裸になった。彼の背中や胸には入れ墨らしきものはなく、火傷や切り傷のみがあった。陳恭は素早い動きで剣を抜き、使者に襲い掛かり、相手が益州の剣術を使うことを見破り西燭の間者だと見破った。黄預に命乞いをする使者だが、黄預は自分を欺いたと怒り斬り捨てた。窮地を脱した陳恭は部屋に戻り、荀詡に入れ墨を消してもらったことを思い出した。 

陳恭、黄預と義兄弟の契りを交わす
一方、陽平関に来ていた荀詡は、糜冲の亡骸を確認していた。徐将軍に死体は五仙道の礼拝を持っていたので、五仙道が招き入れた東呉の陳氏の者で、逃げた物の状況は不明だと報告し、雨が降りそうだったのでそこで一泊することにした。司聞曹では、大雨の中、戻って来た馮膺は、靖安司で木版の見張りをしていた廖会に、早く帰るよう声を掛けていた。

五仙道では、黄預は、糜冲に成り済ました陳恭を信頼し、義兄弟の契りを交わした。そして隣にいる翟悦を、自分の婚約者だと紹介し、翟悦はお近づきのしるしにと剣を陳恭に贈った。黄預と2人きりになった陳恭は、漢中を訪れたのは「青萍(せいひょう)計画」を実行するためだと明かした。

司聞曹で木版が盗まれる
荀詡が司聞曹に戻って来ると、大勢の兵が走り回り物々しい空気が漂っていた。聞くと昨夜、司聞曹で盗難事件が発生し、廖会が殺害されたという。狐忠将軍は「格闘の上死亡」と言うが、廖会の遺体から、そんな様子はうかがえない。さらに、盗まれた品々を比較しても、木版以外は取るに足らないものだったので、荀詡は、族の狙いは木版だと断言する。だが、馮膺は廖会に会った最後の人物として、魏と通じ、殺害の容疑で捕まってしまう。

荀詡は李邈に抗議をするが、馮膺は木版を盗む動機があると主張し、捜査報告と馮膺の取り調べに署名するよう荀詡に告げる。荀詡は捕らえた品を見ても馮膺は黒ではないと反発したが、李邈に言いくるめら、しぶしぶ署名するのだった。

※BSにて「風起隴西 –Spy of Three Kingdoms-」の原題で放送された(全24話版)の全話あらすじはこちらで一覧できる⇒【全話あらすじ】

NHKでは全17話で、BSP4Kが毎週日曜21時から、BSは毎週木曜23時25分からスタート。再放送は毎週金曜17時で予定されている。日本初の吹き替え版4K放送となり、音声は日本語吹き替えと中国語の二カ国語を選択可能。字幕放送も用意されている。

[原題]
风起陇西/風起隴西 –Spy of Three Kingdoms-

[制作]
2022年 中国

【放送予定】
BSP4K 毎週日曜 夜9時00分 2025年9月7日(日)開始
BS 毎週木曜 夜11時25分 2025年9月11日(木)開き始予定
BS(再放相) 毎週金曜 午後5時00分 2025年9月12日(金)開始予定
全17回
[ステレオ2か国語放送(主:日本語吹き替え/副:中国語)| 字幕放送有り]

NHKBS 新番組『三国志外伝 愛と悲しみのスパイ』詳細ページ
YouTube【公式予告編】「風起隴西(ふうきろうせい)-SPY of Three Kingdoms-」

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