今夜『E.T.』が帰ってくる―40年以上経っても涙があふれるスピルバーグの魔法 浪川大輔の吹き替え秘話つき

13時42分映画
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今夜10月10日、日本テレビ系「金曜ロードショー」にて、スティーブン・スピルバーグ監督の不朽の名作『E.T.』(1982年)が放送される。放送は午後9時30分からの10分拡大版。YouTubeにて40周年記念 スぺシャル動画も公開中だ。



■ “地球に取り残された”E.T.と少年エリオットの温かな友情


物語は、地球に取り残された異星人E.T.と10歳の少年エリオットの心の交流を描く。スピルバーグ監督の幼少期や複雑な家庭環境が反映された、孤独な者同士が結ぶ「友情」の物語だ。

不格好なE.T.が見せる純粋な優しさは観る者の胸を打つ。自転車で夜空を飛ぶシーンや、植物を甦らせる幻想的な場面、そしてジョン・ウィリアムズの名曲が感動を何倍にも増幅させる。


■ 12歳の浪川大輔が命を吹き込んだ吹き替え版エリオット


今回の吹き替え版で主人公エリオットの声を務めるのは声優・浪川大輔。彼が初めて『E.T.』吹き替えを担当したのは1988年、12歳のときだった。

当初、慎重だったスピルバーグ監督は浪川の声に触れ「オリジナル俳優ヘンリー・トーマスと同じ魂を感じる」と大絶賛。自ら指名しての起用だ。

浪川は「“愛しているよ”のセリフが特に難しかった」と振り返るが、繊細な感情を注ぎ込み、少年の純真な思いを鮮やかに表現している。


■CGなし、12人のオペレーターが操る“リアルな存在感”


E.T.の繊細な動きは当時の最新技術「アニマトロニクス」を用い、12人のスタッフが手作業で操ったものだ。CG技術全盛の現代では味わえない“本物の温もり”が作品に命を吹き込んでいる。

アメリカでは主婦のパット・ウェルシュがE.T.の声を担当し、数人の声や動物の鳴き声を巧みにミックス。日本語版の浪川大輔の声とともに、E.T.の純真さが一層際立つ音響演出となっている。


■ 多世代に愛され続ける永遠の名作


1982年公開当時、『E.T.』は全世界で興行収入第1位を記録。アカデミー賞4部門受賞の栄誉を持つ。家族や友人との絆、恐怖や偏見を超えて心を通わせる物語は、今なお多くの人の心を打ち続けている。今夜はぜひ、『E.T.』が教えてくれる「愛」と「勇気」をあなたの心で感じてほしい。


■放送情報


放送日時:10月10日(金)21:30~(10分拡大)
放送局:日本テレビ系「金曜ロードショー」
監督:スティーブン・スピルバーグ
音楽:ジョン・ウィリアムズ


■キャスト


<エリオット> ヘンリー・トーマス(浪川大輔)
<メアリー> ディー・ウォーレス(駒塚由衣)
<キーズ> ピーター・コヨーテ(安田隆)
<マイケル> ロバート・マクノートン(鳥海勝美)
<ガーティ> ドリュー・バリモア(藤枝成子)
<グレッグ> K・C・マーテル(杉元直樹)
<スティーヴ> ショーン・フライ(岩田光央)
<タイラー> トム・ハウエル(菊池英博)
<エリオットの同級生> エリカ・エレニアック(村田彩)
ほか

懐かしいのに、胸が締めつけられる普遍の物語。今夜『E.T.』は、あなたの心に帰ってくる。

日テレ「金曜ロードショー」HP

YouTube|『E.T.』40周年記念 スぺシャル動画