「三国志外伝 愛と悲しみのスパイ」第7話:荀詡、殺人者の真相へ近づく(全17話)|ネタバレあらすじ

10月12日23時00分ドラマ
画像提供:NHK

NHKBS時代劇(BSP4K)で10月19日(日)、BSPでは10月23日(木、深夜)から放送する三国志ドラマ「三国志外伝 愛と悲しみのスパイ」(原題:風起隴西 –Spy of Three Kingdoms-)第7話では、司聞曹で起こった事件をきっかけに荀詡が裏切り者を炙り出す。第7話ネタバレあらすじと見どころ、豆知識を紹介。[ステレオ2か国語放送(主:日本語吹き替え/副:中国語)| 字幕放送有り]YouTubeにて予告動画が公開中だ。
※あらすじはネタバレとなっているので、気になる方は見どころと豆知識をチェックして、あらすじは視聴後の確認用としてください。



本作は、「風起洛陽~」の原作者・馬伯庸の小説を超一流キャスト・スタッフで映像化した作品。主人公の陳恭は、蜀の間者「白帝」として敵国に潜入するが、疑惑の的となり、義兄弟の荀詡によって真実を証明すべく奔走。誰が味方で誰が裏切り者か、彼らが命がけの情報戦に挑む。➡【時代背景】【全話あらすじと見どころ】

■第7話見どころ
司聞曹で起こった寥会(りょうかい)殺害の事件を巡り、黒幕は馮膺(ふうよう)ではなく李邈(りばく)だと考え始める。荀詡(じゅんく)謎多き司聞曹で起こった事件の真相を追うごとに、真実に近づいていく様子は、ミステリー要素もあり緊張感が高まっていく。また、陳恭(ちんきょう)と翟悦(てきえつ)との夫婦の再会も叶い、距離を保ちながらお互いを案じ、思い合う夫婦の姿にも注目したい。

■豆知識:空飛ぶ装置・竹鵲
「青萍計画(せいへいけいかく)」と名づけられた極秘作戦で、パラグライダーのように空を飛ぶ装置、竹鵲が登場するが、これは鵲(かささぎ)の形を模した中国古代の伝説的な飛行器具のこと。もともと蜀への侵入のため郭剛が陳恭に命じて作らせたもの。その後、殺傷力の強い連弩(れんど)という蜀の装置の秘密を探るため、断崖絶壁にある製造拠点へ空から侵入する際に使われることとなった。

ドラマの中で陳恭は、竹鵲は公輸子(こうしゅし)が発明したと話しており、公輸子は竹鵲で3日間飛び続けたと語っている。公輸子は春秋時代末期から戦国初期に活躍した工匠と言われ、これは三国志時代から約600年から700年も前のこと。その時代の装置を復元するというのだから、陳恭は戦闘能力だけでなく、知略と技術力が際立っている。この装置が今後の陳恭の運命を左右するものになっていく。

■キャスト
陳恭(ちんきょう): チェン・クン 陈坤 [声:諏訪部順一]
荀詡(じゅんく): バイ・ユー 白宇 [声:森川智之]
馮膺(ふうよう):ニエ・ユエン 聂远 [声:東地宏樹]
李厳(りげん):イン・ジューション 尹铸胜 [声:岩崎ひろし]
孫令(そんれい):チャン・ユエン 常远 [声:島川直]
柳瑩(りゅうえい):アンジェラベイビー 杨颖 [声:釘宮理恵]
翟悦(てきえつ):スン・イー 孙怡 [声:宮本侑芽]
ほか



※24話版を視聴してあらすじを紹介しています。視聴後調整致します
■第7話ネタバレあらすじ
馮膺(ふうよう)に協力を仰ぐ荀詡(じゅんく)
荀詡は取り調べを装い馮膺がいる牢を訪れ、これは仕組まれた罠だと気づいたと言って、馬盛が残した文を差し出す。馬盛は義父の見舞いのため休暇を取っていたため、被疑者から除外されたが、大雨で発生した山津波の影響で、帰れるはずのない時に戻って来たことから、彼が寥会を殺害した犯人だったのだ。この事件が李邈(りばく)が木版を書庫から出した後に起こったことから、荀詡は、李邈が黒幕ではないかと推測した。さらに荀詡は、馮膺を牢から出し、諸葛亮に全て話そうと提案する。

竹鵲で連弩の秘密を探る
五仙道では、陳恭が翟悦に、五仙道に来た理由を打ち明けた。魏の間者が司聞曹に潜入していること、その者のせいで自分が街亭の敗北を招いた濡れ衣を着せられたこと。そして、馮膺が荀詡に陳恭の暗殺を命じたこと。陳恭は燭龍を捕らえるため、燭龍が連弩(連弩)の機密を盗みに来るところを捕まえる計画だと打ち明けた。「苦労をかけた」という陳恭に、翟悦は、陳恭との距離を保ちながら、「漢の復興とあなたと暮らせる日を思えば、つらくない」と答え、陳恭はこの計画を必ず成功させることを誓う。

その後、陳恭は隠しておいた竹鵲(ちくじゃく)を復元し、秦沢の提案で試験飛行を行うこととなった。一方、翟悦は黄預の部屋に入り、火鉢の中から燭龍からの文の燃えカスを見つけることができた。

馮膺の逃亡計画
牢から馮膺が逃げ出し、午前中に荀詡が取り調べをしに来ていたことから、李邈は荀詡を問い詰めるが、荀詡はわざと驚いたふりをしてはぐらかした。その頃、馮膺はかくまわれていたが、南鄭が封鎖されるので、早く城外に出る必要があった。李邈は、陰輯(いんしゅう)に、荀詡から目を離さないよう監視し、怪しい動きをしたらその場で殺すよう命じた。馬盛が残していないか李邈は心配したが、陰輯は証拠をすべて燃やしたと答える。

司聞曹では厳戒態勢が敷かれる中、荀詡は高堂秉に協力してもらい、馮膺を城外に脱出させる計画を練る。高堂秉は、馬岱将軍が紫煙閣の妓女を月に一度平関に呼ぶことを利用し、馮膺を連れ出す計画を練る。荀詡は柳榮(りゅうえい)にもらった笛を高堂秉に渡し、計画の橋渡しをした。馮膺は、柳榮の馬車の下に隠れ、検問に見つからず脱出することができた。

命懸けの青萍計画に便乗する陳恭
黄預は、竹鵲(ちくじゃく)で飛びたつ地点と経路を指示する。倉庫にある設計図を持ち出す青萍計画では、精鋭を10名ほど連れて行く予定だが、逃げ切れるのは2人くらいだと予測。国運を左右するこの計画にやむを得ない犠牲だと考えていた。陳恭は、設計図を盗み、所定の場所に置けば燭龍がそれを取りに来ると予測。燭龍を捕らえるため、所定の場所を聞き出そうとするが、黄預は知らなかった。

天水では、郡主の郭剛(かくごう)が罷免され、長安に送られることになった。そして陳恭が白帝で、糜冲は五仙道に着いたが、陳恭は陽平関で殺されたと報告を受けて落ち込んだ。後のことは梁倹(りょうけん)に託し、郭剛は館を後にした。

李厳と馮膺の共闘
成都では、李厳将軍が馮膺の逃亡を知り苛立っていた。そこへ馮膺がやって来て、木版の紛失と、寥会の殺害は、李邈の仕業だと告げる。そして、馮膺は楊儀(ようぎ)ではなく、李厳側につきたいと願い出た。初めは信用しなかった李厳だが、馮膺の説得に納得し、彼を受け入れることにする。

李邈は李厳に馮膺の脱獄を謝罪しようとしたが、李厳に会ってもらえなかった。李厳は「司聞曹は楊儀の管轄下で五仙道の拡大を黙認した」と告げるが、馮膺から楊儀による記録が提出される。その日、五仙道の信徒2人が王平将軍の屋敷で会談し、楊儀は報告する必要はないと考えていたが、そのことにより軍と五仙道の癒着を見逃してしまった。五仙道は魏の間軍司と手を組んでしまったのだ。そこで皇帝は、五仙道の平定を命じ、楊儀は罷免され庶民に降格させられることになる。

※BSにて「風起隴西 –Spy of Three Kingdoms-」の原題で放送された(全24話版)の全話あらすじはこちらで一覧できる⇒【全話あらすじ】

NHKでは全17話で、BSP4Kが毎週日曜21時から、BSは毎週木曜23時25分からスタート。再放送は毎週金曜17時で予定されている。日本初の吹き替え版4K放送となり、音声は日本語吹き替えと中国語の二カ国語を選択可能。字幕放送も用意されている。

[原題]
风起陇西/風起隴西 –Spy of Three Kingdoms-

[制作]
2022年 中国

【放送予定】
BSP4K 毎週日曜 夜9時00分 2025年9月7日(日)開始
BS 毎週木曜 夜11時25分 2025年9月11日(木)開き始予定
BS(再放相) 毎週金曜 午後5時00分 2025年9月12日(金)開始予定
全17回
[ステレオ2か国語放送(主:日本語吹き替え/副:中国語)| 字幕放送有り]

NHKBS 新番組『三国志外伝 愛と悲しみのスパイ』詳細ページ
YouTube【公式予告編】「風起隴西(ふうきろうせい)-SPY of Three Kingdoms-」

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