「終幕のロンド」親子の心情を思いやる草彅剛の演技にぐっと引き込まれる…【第1話ネタバレと第2話予告】

09時15分ドラマ
©カンテレ・フジテレビ

「終幕のロンド —もう二度と、会えないあなたに—」(毎週月曜、22時、カンテレ・フジテレビ)は、1話毎の遺品整理に関わる話と、遺品整理人・鳥飼樹(草彅剛)の人生に関わる話が交差してゆく。依頼者の娘である御厨真琴(中村ゆり)に出会ってしまった。2025年10月20日、第2話を放送する。予告動画が番組公式サイトで公開されている。



「終幕のロンド —もう二度と、会えないあなたに—」とは
「終幕のロンド —もう二度と、会えないあなたに—」は、シングルファーザーで、遺品整理人が仲間とともにときに孤独死した方の特殊清掃や遺品整理から、依頼主と直接向き合う生前整理まで、さまざまな事情を抱えた家族に寄り添っていく、心温まるヒューマンドラマだ。その第1話が13日に放送された。

抑えた演技の中に、鳥飼樹(草彅剛)の心遣いが見える

13日に放送された第1話は、遺品整理を行う上で、“仕事”として依頼人の“希望”に応えようとする矢作海斗(塩野瑛久)に反発してでも、“遺品”に残された家族の“心情”に沿おうとする鳥飼樹の姿が描かれた。第1話では、10歳の子どもを残して、その後、ずっと連絡を取ることなく亡くなった女性の部屋の遺品整理の話だ。息子(吉村界人)は最初は全て処分してと言ってきたが、遺品の中に残されていた息子が使っていたスタイをつけたぬいぐるみ、別れる時に息子が渡してくれた絵もあった。それを押しつけがましくなく、そっと息子に示す演技に心情が溢れる。

鳥飼樹(草彅剛)と御厨真琴(中村ゆり)の許されない恋の始まり

第1話では、二人はまだ“恋”に落ちてはいないが、真琴の現在の厳しい環境や、樹の心の傷が描かれ、そんな二人が出会ってしまった。20日に放送される第2話でも遺品整理に関連しながら、二人の距離が縮まって行く。

第1話放送前に主演の草彅剛からのコメントを発表

放送を前に草彅剛が第1話でもっとも印象に残っているシーンとして「僕の今までの役柄の中では、比較的セリフが少ないほうだなと思います。ただ、今回の役でいくと、セリフで伝える部分だけでなく、“人の想いを受ける”、そういう“受け取る”ような芝居が多く、印象に残っていますね。“受けの芝居”を求められたというか、“セリフがないときにどう演じるか”。それを試されていたというか、噛みしめた気がします。そんな中でも、心に残っているセリフは、「昨日まで自分を待っていてくれた人が、明日も待っていてくれるとは限りませんから」というセリフ。日常のあたりまえにある幸せが、実はとても奇跡的なことだと気づかされて、とても好きですね」と話している。また、ドラマについて「ゆったりとしたスロースタートのはずだったのに、回を追うごとに、ドキドキハラハラ。どんどん展開していって、大きなエネルギー、渦に巻き込まれていくという面白さもあります」と見所を説明している。コメント全文は番組公式サイトに掲載されている。

■第1話ネタバレあらすじ

5年前に妻を亡くした鳥飼樹(草彅剛)は、男手一つで小1の息子・陸(永瀬矢紘)を育てるシングルファーザーだ。磯部豊春(中村雅俊)が社長を務める『Heaven’s messenger』で、遺品整理人として遺品に残された故人の思いを遺族に伝える仕事をしている。

ある日、女性が孤独死した部屋の特殊清掃と遺品整理をすることになった。依頼人で10歳のときに捨てられたという故人の息子(吉村界人)は遺品はすべて処分してほしいと話すが、樹はその部屋で故人の思いが詰まったあるものを見つける。それは、息子が幼いころに使っていたスタイ、息子のために積み立てていた貯金通帳、そして息子と別れる時に渡してもらった絵だ。最初は反発していた息子だったが、その絵をみて幼い日のことを思い出し号泣してしまう。

同じ頃、絵本作家の御厨真琴(中村ゆり)は、大企業・御厨ホールディングスの後継者である夫の利人(要潤)を伴い、自身初となる絵本の出版記念パーティーに出席していた。実は愛のない結婚生活を送っている。それなのに、利人の母・富美子(小柳ルミ子)からは早く子どもを産むようにとプレッシャーをかけ続けられている。真琴の心はすり減る一方だった。

一方、利人も父・剛太郎(村上弘明)から経営について厳しい言葉をかけられていた。御厨ホールディングスでは自殺者が多いという調査があがっているが、剛太郎は利人に隠蔽するように指示する。真琴は利人に子どもを作ることについて訪ねるが、利人は子どもは要らないと言い切る。真琴は家を飛び出して公園で一人で泣いていた。その姿を樹はみてしまった。

そんななか、樹は生前整理の見積もりのため、清掃会社に勤める鮎川こはる(風吹ジュン)の自宅を訪ねた。未婚で産んだ娘が10年前に結婚し、今なお清掃員として働いているこはるだが、最近、余命3カ月の宣告を受けたという。話を聞いた樹は早速部屋を見てまわるが、そこへ事情を知らない娘の真琴が帰ってきた。真琴は夫やその両親からこはるに清掃員の仕事を辞めるように言われていた。そのことを頼みにきたのと、こはるの家に残してきた画集『ギリアスの実』を取りに来たのだ。

真琴は自分の部屋にいる樹をみて怒ってつっかる。こはるが部屋に戻り、こはる、真琴、樹の3人で話をする。こはるは真琴に病気のことは言わないで欲しいといい、真琴が探している画集についても知らないという。樹は真琴が公園で泣いていた女性だとわかっていた。

不信に思った真琴は樹の車をつける。いきついたのは『Heaven’s messenger』だった。そこには社長を訪ねてフリーライターの波多野祐輔(古川雄大)がきていた。10年前になくなった社長の息子のことだという。社長がいないので蛙波多野はそこにいた真琴をみて、御厨真琴だと気がついた。

真琴は樹に画集を返して欲しいという。しかし、こはるから預かったものはこはるにしか返せないと話す。そして「お母様のこと、大切にしてあげてください」といった。

樹は妻を亡くした時のことを思い出す。体調が悪そうな妻からの電話を会議中だったから出られないでいた。そのとき、妻は倒れていた。そして、亡くなった。樹は後悔して、うつ状態になってしまう。その時の遺品の整理にきたのが社長の磯部だった。

その時のことを思い出して、涙する樹をみて、真琴は不信に思ってしまった。

■第2話あらすじ

画集『ギリアスの実』を取り戻そうと『Heaven’s messenger』を訪れた真琴(中村ゆり)は、突然、目の前で涙を流し始めた樹(草彅剛)を不審に思い、母・こはる(風吹ジュン)が悪徳遺品整理業者にだまされているのではないかと疑いを抱く。

陽だまりに包まれたベンチでこはるの作ったおにぎりを食べた樹は、妻に先立たれ、悲しみのどん底にいた過去の自分と、近い将来、母親を失って悲しみに暮れるであろう真琴の姿が重なってしまうと話す。樹の優しさに触れたこはるは、真琴と画集にまつわる思い出を語り始める。

一方、海斗(塩野瑛久)、ゆずは(八木莉可子)、碧(小澤竜心)の3人は、木村遼太(西垣匠)から、亡くなった父親の遺品の中から700万円を見つけてほしいと依頼される。聞けば、海外にバレエ留学する妹・里菜(山下愛織)のために父親が残したお金だという。時間が経つにつれ、里菜の態度が硬化してゆく。

カンテレ・フジテレビ 2025年10月13日スタート。毎週月曜日22時放送「終幕のロンド —もう二度と、会えないあなたに—」。出演:草彅剛、中村ゆり、八木莉可子、塩野瑛久、長井短、小澤竜心、石山順征、永瀬矢紘、要潤、国仲涼子、古川雄大、月城かなと、大島蓉子、小柳ルミ子、村上弘明、中村雅俊、風吹ジュン ほか。番組公式X(Twitter)アカウントは「@shumaku_rondo」。

カンテレ・フジテレビ「終幕のロンド —もう二度と、会えないあなたに—」番組公式サイト

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