【最終回ネタバレ】「濁流」それぞれの道を行くロウンとシン・イェウン、ラストの狼煙は続編への伏線か?【第8-9話あらすじ】

01時00分ドラマ
Disney+(ディズニープラス)で独占配信中
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Disney+(ディズニープラス)初のオリジナル韓国時代劇となる「濁流」(탁류)のクライマックスとなる第8話と第9話が10月17日に独占配信を開始した。(※ネタバレあり)

第8話と第9話ではシユル(ロウン)とワン・へ(キム・ドンウォン)の最終決戦が迫る中、ウン(シン・イェウン)は大切な家族や家柄を失い、追われる身になりながらも大きな使命を抱える。また、不穏なエンディングが続編への期待感を高めた。気になるあらすじと見どころをチェックしてみよう。

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「濁流」は、朝鮮のすべての金と物資が集まる“京江(現在の漢江一帯)”を舞台に、混沌とした世の中を覆し、人間らしく生きるためそれぞれ異なる夢を抱いた人々の運命を描くアクションドラマ。【「濁流」を2倍楽しむ】では、制作発表会レポートまとめ、全話あらすじと見どころ、時代背景や豆知識など、ドラマを深掘りしていく。

■キャスト⇒【キャスト・登場人物を画像・人物相関図付きで徹底紹介】
チャン・シユル役:ロウン
チェ・ウン役:シン・イェウン
チョン・チョン役:パク・ソハム
ムドク役:パク・ジファン
 ほか

■第8話「生きるか死ぬか」あらすじ(ネタバレあり)

母に続き、弟のような存在だったマルボク(アン・スンギュン)を殺されたシユル(ロウン)はワン・へ(キム・ドンウォン)への復讐を決意し剣術の稽古に励む。仲間を失った家族からは笑顔が消え、暗い空気が漂う。

チョン(パク・ソハム)は自分の配下になることと代償にワン・へを勝手に釈放したドルゲ(チェ・ギファ)に抗議するが、シユルとの関係を疑われてしまう。チョンは大護軍(チェ・ウォニョン)が完成させようとしていた過去に類を見ない朝鮮全土の地図に驚くが、その噂を聞きつけたドルゲは大護軍の命を狙い始める。

真夜中にチョンの邸宅を訪ねたムドク(パク・ジファン)は、シユルの弱みを握るために盗んだ手紙を手渡し、シユルを守るために麻浦から追い出してほしいと懇願。シユルがワルペ(無法者)に加担したのは自分が書いた手紙のせいだったと知り、シユルを説得。はじめはシユルを利用しようとしていたムドクが頼んでも脅してもシユルの復讐心は消すことができなかった。

地図が完成しようとしていたその時、大監に命じられたドルゲの手下が大護軍の隠れ家を急襲。大護軍はチェ財団団主(ユ・ソンジュ)に地図を託し、ワン・へらに刀を向けるが、追い詰められ自ら舌を噛み切り、ドルゲに処刑される。危険が迫り、団主はウンを逃がすと自ら屋敷に火をつけた。逃げ出したウンはワン・へらに襲われるが、一部始終を見ていたチョンの助けで屋敷を脱出し。たった一人で刺客に立ち向かったチョンは健闘も虚しくワン・への刀で犠牲になってしまう…。

■見どころ

いよいよ最終章へ突入し、第8話では悲しみに暮れるシユルが、ワン・へに対する復讐へ突き進んでいく動機が膨らんでいく様子が描かれた。京江周辺の無法者の不正から、軸は地図の所在を巡る政治的なトピックに移っていく。

朝鮮の未来がかかった地図を巡って、財団の裕福なお嬢様だったウンは、父親だけでなく屋敷まで失い、大罪人の家族として追われる身になり、動乱でチョンもワン・への凶刃に倒れ、これが更にシユルの復讐心に火を付けることに。ドルゲやワン・へといった強大な敵との対峙を余儀なくされたシユルとウンにどんな運命が待っているのか、いよいよ物語は最終回を迎える。



■第9話「黒い川」(最終回)あらすじ(ネタバレあり)

濁流「濁流」Disney+(ディズニープラス)で独占配信中燃え盛る屋敷を振り返り、力なく崩れ落ちるウン。追手に言われたウンはチョンの言った通りにシユルを頼ることに。先に地図を持ち出したカン行首(チョン・ベス)は船着き場にたどり着くが、追手に追いつかれてしまい、シユルに助けられる。

シユルが昔住んでいた家に匿われたウンら。ドルゲらがチェ財団に反逆罪を着せて大罪人の家族を探す中、シユルはチョンの形見の刀を渡され、チョンが死んだことを悲しむ。正気を取り戻したウンと、親友を殺されたシユルは団主が託した地図を届けることに。巻き添えを恐れて追い出そうとするムドクも大金と引き換えに地図を持ち出す船を手配することに。

地図を手に入れられなかったワン・へもドルゲから叱責され、窮地に立たされていた。船出を翌日に控えた晩、ムドクは保身のためにドルゲのもとに向かい、シユルとチョンの関係や、ウンの居場所を密告してしまう。その間、シユルはワン・への家に向かうと一味を次々と討ち、ワン・へと刀を交え、深い傷を負いながらもワン・へにとどめを刺した。

ドルゲはすぐに兵を出すが隠れ家はもぬけの殻だった。シユルは城郭に反逆者として吊るされていた団主やチョンらの遺体を回収し、夜明け前に出発したウンらは山の上で彼らの墓を作っていた。無事に戻ったシユルはチョンの墓前で涙を流す。地図を届けて明に渡るというウンを見送るシユル。手のひらから血を流すのを見て止血をしたウンは一緒に来ないかと提案するが、シユルは国境へ向かうという。一度は対立した二人が初めて自分の名前を名乗り、互いの旅路の安全を祈った。

所詮は使い捨ての駒に過ぎなかったドルゲも大監の根回しで、これまで横柄に扱ってきた頭領たちに次々に刺され呆気ない最期を遂げた。嘘の密告をしたとして全てを失ったムドクは、戻ってきた仲間から顛末を聞かされる。全てはムドクが密告することを察していたシユルの作戦だったのだ。

麻浦区の船着き場に残ったムドク一家、船で江華島を目指すウンら、ひとり国境を目指すシユルはそれぞれ、山の上の烽火台から戦争を告げる不穏な煙が立ち上るのを見つめていた…。

■見どころ

クライマックスとなる第9話では、シユルとワン・への決戦、追われる身となったウンの脱出劇がメインとして描かれた。家を失ったウンを匿うことで行動を共にすることになったシユルがそれぞれの目的のために共に行動することになるも、最後の最後にムドクに裏切られ、物語は後半までどちらに転ぶかわからないスリリングな展開が続く。中でもワン・へとの対決からチョンの墓前で嗚咽する場面は、本作で新境地を開拓したロウンの人間味あふれる演技の集大成とも言える名場面だ。

終盤ではシユルとウンは互いの安全を祈りながらも別々の道を進み始め、二人のロマンスを期待していた視聴者にとっては少し物足りない結末だったかもしれないが、ラストでそれぞれが戦争の始まりを意味する狼煙を見つめる意味深な場面が続編への期待を高めた。

作中では鉄砲が登場したほか、倭(かつての日本の呼称)という名が登場していたほか、後半で重要な意味を持っていた地図が、国防を象徴していたため、戦乱の世への突入を示唆する狼煙が続編への伏線なのか、史実へ続いていくことを意味しているだけなのかはわかりかねるが、本作の悪役であるドルゲよりも上に、王室とも繋がっていそうな大監が登場し、意味深な会話を繰り広げながらも物語に大きく関わっていなかったことなどから、続編も十分に期待できるのではないだろうか。戦乱の世で再びシユルとウン、ムドク一家が集結する様子をぜひ観てみたい。歴史的な背景や考察については以下のコラムも参考にすると、より深く本作の世界観を理解できるはずだ。

【韓ドラ歴史コラム】「濁流」時代背景:混迷と腐敗に揺れ動く第14代王・宣祖時代
【韓ドラ歴史コラム】「濁流」最終回─狼煙のその後を読み解く:壬辰倭乱への序章

「濁流」は9月26日からディズニー+で独占配信開始。初回は第1~3話を一挙公開し、その後は毎週2話ずつ更新され、全9話が独占配信中だ。

韓国ドラマ『濁流』|本予告

kandoratop【作品詳細】【「濁流」を2倍楽しむ】