ハン・ソッキュ×チョン・ヨビンが月火ドラマを救った!「シン社長プロジェクト」「優しい女 プ・セミ」人気爆発【U-NEXT配信】
“曜日は関係ない、面白ければ見る”——テレビドラマの勢力図が再び動く―ドラマ王国の韓国でもテレビ離れが叫ばれる中、月曜・火曜の夜に再び視聴者を呼び戻す現象が起きている。
●【「U-NEXT」で独占配信の韓国ドラマはこちら】
火付け役は、ハン・ソッキュ主演のtvN「シン社長プロジェクト」(신사장 프로젝트)と、チョン・ヨビン主演のENA「優しい女 プ・セミ」(착한여자 부세미!)だ。長らく“死に枠”と呼ばれてきた月火ドラマが、今や「ドラマの黄金時間」に返り咲こうとしている。
■“消えた時間帯”に再び灯がともる
かつて韓国ドラマ界では、月火・水木のミニシリーズが最も注目される時間帯だった。トップスターたちが続々と出演し、放送局ごとに視聴率争いが繰り広げられていた。しかし、OTT(動画配信)の台頭や広告収益の減少により流れは一変。朝ドラマが姿を消し、デイリードラマだけが辛うじて生き残った一方、月火ドラマ枠は急速に衰退していった。
制作費が1話あたり100億ウォンを超える中、視聴率が伴わない作品への投資は次第に減少。主要放送局が平日ドラマの編成を縮小し、金・土・日の週末ドラマが新たな主戦場になっていた。そんな“空白の時間帯”を埋めたのが、この秋の2作品だ。
■ハン・ソッキュ×チョン・ヨビンが牽引する“月火の奇跡”
ハン・ソッキュ主演の「シン社長プロジェクト」はニールセンコリアによると初回全国平均視聴率5.9%でスタートし、27日放送した第11話は9.1%まで上昇。同日放送の全番組で1位を獲得。最終回10%突破が有力視されている。
●最終回直前話で視聴率9.1% 全番組で1位の完全首位
一方、チョン・ヨビン主演の「優しい女 プ・セミ」は初回2.4%から27日放送の第9話で全国5.7%、首都圏5.0%まで倍増。主演のチョン・ヨビンを中心に、ジニョン、ソ・ヒョヌ、チャン・ユンジュらの存在感も際立っている。
放送時間はそれぞれ20時50分と22時。ほぼ1時間の間隔を空けることで、視聴者がチャンネルを替えて“はしご視聴”できる構成が功を奏した。「月火の夜=ドラマを観る時間」という新しい視聴習慣が再び生まれつつある。
■視聴習慣を変えたのは“クオリティ”
テレビ番組の編成は、ある意味“生活習慣”に近い。朝の通勤時にお気に入りのラジオ局を選ぶように、視聴者は慣れた時間帯で番組を見る傾向がある。かつては夕食後に月火・水木ドラマを観るのが定番だったが、それが崩れた後は「ドラマ=週末」という方程式が定着した。
そんな中、tvNとENAが続けて話題作を放送し、「月火ドラマも面白い」という印象を視聴者に再び浸透させたことは大きな成果だ。質の高い作品が話題を生み、視聴者を集め、投資が増える——その好循環が今、月火ドラマ市場に戻りつつある。
■次の主役はイ・ジョンジェとイム・ジヨン
「シン社長プロジェクト」の後を継ぐのは、イ・ジョンジェ×イム・ジヨン主演の新作「憎たらしい恋」。イ・ジョンジェにとっては「補佐官-世界を動かす人々」(2019)以来6年ぶりのドラマ復帰作で、イム・ジヨンも「オク氏夫人伝 -偽りの身分 真実の人生-」に続く主演作として注目を集める。
ENAも勢いを増しており、「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」の成功後、久々のヒットとして「優しい女 プ・セミ」が好評を博している。前作「かけがえのない私のスター」(最高視聴率4.3%)の地盤の上に、さらに完成度を高めた形だ。
➡【11月韓国でスタートの新ドラマ】
■「曜日」は関係ない
ドラマの興亡を決めるのは“曜日”ではなく“面白さ”そのもの。
過去に水木ドラマ「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」が最高視聴率17.5%を記録し、月火ドラマ「私の夫と結婚して」が12%を超えたことが、その証拠だ。
視聴者は面白いものを求めてチャンネルを合わせる。今、“月火ドラマ復活”という言葉がリアルに息を吹き返している。両作品ともUNEXTで日本独占、見放題配信中だ。
なお、両作品のネタバレあらすじと見どころ、視聴者の声などは以下でまとめている。
【「シン社長プロジェクト」作品詳細】【全話あらすじ・関連記事】
【「優しい女 プ・セミ」作品詳細】【関連記事・全話あらすじ】
※navicon韓流コーナー(韓国ドラマ2025年10月現在1500作品以上の紹介、ドラマの深掘りする【2倍シリーズ】、時代劇に役立つ【年表・王朝系図・地図】など図表などまとめています⇒