Netflix「あなたが殺した」第3・4話：チョン・ソニとイ・ユミ、穴だらけの“夫殺害”計画、原作との違いは？

Netflixで全8話一挙配信中の韓国ドラマ「あなたが殺した」（原作：奥田英朗『ナオミとカナコ』）。第3話と第4話では、ウンス（チョン・ソニ）と親友ヒス（イ・ユミ）がジンピョ（チャン・スンジョ）の殺害を決行するが、穴だらけの計画が次々とトラブルを巻き起こす。この回のあらすじと原作との違いを紹介する。

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「あなたが殺した」は、「あなたが殺した」は、家庭内暴力から逃れるため、殺人を企てる2人の女性が、予期せぬ事件に巻き込まれていく姿を描いたサスペンススリラーで、原作は奥田英朗の小説『ナオミとカナコ』。2016年に日本でも広末涼子と内田有紀主演で実写化された作品だ（【日本版あらすじと見どころ（ネタバレあり）】）。

■キャスト（原作）
チョ・ウンス役：チョン・ソニ／小田直美：広末涼子
チョ・ヒス役：イ・ユミ／服部加奈子：内田有紀
ノ・ジンピョ役：チャン・スンジョ／服部達郎：佐藤隆太（二役）
チン・ソベク役：イ・ムセン／チン社長：高畑淳子
ノ・ジニョン役：イ・ホジョン／服部陽子：吉田羊
　ほか


■第3話「ウンスとヒス、そしてジンピョ」
画像提供：Netflix
キム・ミギョン夫人（ソ・ジョンヨン）の個展でのヒスの行動に怒る夫ジンピョ。車の中で命を脅かされたヒスは、絶望の末に自殺を試みようとするが、駆けつけたウンスに止められる。その時ジンピョが帰宅し、ウンスはクローゼットに隠れる。ジンピョがヒスに暴力を振るわれる場面を目撃し、幼少期の父の母へのDVを思い出し、衝撃を受ける。ヒスはウンスの助けを拒み、自分を巻き込まないよう頼む。

しかし、夫のDVに苦しんで自殺したカン夫人（ハン・スヨン）の葬儀でウンスはジンピョ殺害を決心する。一方、ヒスは絶望のあまり首吊り自殺を図るが、ジンピョに止められる。ウンスは暴力には耐えられるが24時間監視されるのはたまらないと、再び自殺を計る。仕方なくジンピョはCCTVを破壊する。ヒスは夫殺害を決心し、ウンスに連絡する。

ウンスは「夫を殺すべき」といったチン社長（イ・ムセン）に会いに行く。そして「死体が出なければ捜査はできない」の一言から、チン社長の元で働くジンピョに瓜二つの密入国者チャン・ガン（チャン・スンジョ二役）を利用する計画を思いつく。悩んだ末、チャン・ガンは計画に協力することに。

計画はこうだ。ウンスとヒスが二人係でジンピョの首を締めて殺害、山中に埋める。ジンピョのアカウントを使って顧客のお金を横領し、チャン・ガンが身代わりとなって国外逃亡を偽装する。

キム夫人がウンスの顧客だと知ったジンピョは、ウンスとヒスを夕食に誘い、ウンスを脅迫する。ウンスはジンピョの要求に従い、キム夫人と再契約を結ばせる。いよいよ殺害計画が動き出し、ウンスとヒスは森に墓穴を掘りに行く。

ジンピョが会社の飲み会で酔っぱらう日が決行日となる。しかし、ジンピョはCCTVの代わりにヒスの携帯電話に位置追跡アプリを登録しており、「江原道襄陽郡（ヤンヤンぐん）」にいることを不審に思う。さらにはジンピョの携帯に「上海行のチケットが取れた」という旅行者からのメールが届く。



■第4話「ウンスとヒス」
画像提供：Netflix
殺害の日、ジンピョが予定より早く帰宅。殺害の準備をしていたウンスとヒスは慌てて山岳用ロープを隠すが、ジンピョに気づかれてしまう。柔道の青帯のウンスがジンピョと格闘になる。ヒスがそばにあったスノードームを手に取り、ジンピョの頭を何度も殴って殺害する。ウンスも加担する。ヒスはパニック状態に陥り、幻覚まで見るほど精神的に限界を迎える。

一方、チャン・ガンが急に退職することを不審に思ったチン社長はウンスに連絡するが、ウンスは無視する。協力者のチャン・ガンに連絡し、ジンピョに扮そうさせる。首元に入れ墨がある以外はジンピョそっくりだ。かれに死体が入ったスーツケースを運ばせる。

一方、ウンスはチャン・ガンと落ち合って遺体の入ったスーツケースを引きとるために出ていく。ウンスの車には清掃員がウンスの車に駐車違反の切符が貼られていた。ところが、ジンピョの妹で刑事のジニョン（イ・ホジョン）が突然やって来る。いつもと違うヒスの様子に気づくが、自分のキャリアのことで頭がいっぱいの彼女は、それよりジンピョ（偽）とウンスが路上で親し気にしていたことのほうが気になる。

その頃、チャン・ガンと落ち合ったウンスはスーツケースを受け取り、彼を空港まで送る。そして決して韓国に戻らないように約束させる。ウンスはジピョンの携帯に届いたジニョンからの「私生活を注意して」のメッセージを削除する。

ウンスとヒスは計画通りに死体を山中に埋めに行く。夜を徹して遺体を埋める。そしてヒスは凶器のスノードームを海に捨てる。ウンスとヒスは花火をして静かな、そして幸せなひと時を過ごす。チャン・ガンから無事に上海についたと連絡が入る。

ところが帰路、警察の検問に引っかかり、車に血がついていることに警官が気づく。


■原作「ナオミとカナコ」との違い
画像提供：Netflixこの2話では、ウンスとヒスの関係が「共犯者」として深まり、暴力の連鎖と倫理の曖昧さが描かれる。2人の計画は思い通りには進まず、次々と予期せぬトラブルが起きる。それが、犯罪に初めて手を染めた二人の素人感を生み出している。

ジンピョとチャン・ガンを原作ドラマでは善人のイメージの強い佐藤隆太が二役で演じている。一方、韓国版では目つきの鋭いチャン・スンジョが担当している。チャン・ガンに扮したときにもその鋭い視線が見え隠れし、首元の入れ墨も気になる。

またジニョンが兄のジピョンとウンスの関係を疑うが、原作ではジニョン／陽子（吉田羊）のほうが、やり手のウンス/直美（広末涼子）が嫁ならよかったのにと残念がる一幕も。

◇YouTube｜『あなたが殺した』予告編 – Netflix

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