Netflix「あなたが殺した」第5・6話:チャン・スンジョの狂気が爆発!原作を超える“地獄編”突入
Netflixで全8話が一挙配信中の韓国ドラマ『あなたが殺した』(原作:奥田英朗『ナオミとカナコ』)。第3・4話では、ウンス(チョン・ソニ)と親友ヒス(イ・ユミ)が夫ジンピョ(チャン・スンジョ)の殺害を決行。しかし綻びだらけの計画は次々と想定外の事態を招く。ここでは第5・6話のあらすじと、原作との違いを紹介する。※以下、ネタバレを含む。
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「あなたが殺した」は、「あなたが殺した」は、家庭内暴力から逃れるため、殺人を企てる2人の女性が、予期せぬ事件に巻き込まれていく姿を描いたサスペンススリラーで、原作は奥田英朗の小説『ナオミとカナコ』。2016年に日本でも広末涼子と内田有紀主演で実写化された作品だ(【日本版あらすじと見どころ(ネタバレあり)】)。
■キャスト(原作)
チョ・ウンス役:チョン・ソニ/小田直美:広末涼子
チョ・ヒス役:イ・ユミ/服部加奈子:内田有紀
ノ・ジンピョ役:チャン・スンジョ/服部達郎:佐藤隆太(二役)
チン・ソベク役:イ・ムセン/チン社長:高畑淳子
ノ・ジニョン役:イ・ホジョン/服部陽子:吉田羊
ほか
■第5話「ウンスとヒス、そしてチン・ソベク」
会社では、防犯カメラからジンピョが出国直前に顧客資金50億ウォンを預け、一部を引き出していたことが発覚。横領のうえで海外逃亡したとみなされ、事件は“経済犯罪”として処理されていく。一方、ジンピョの母ジョンスク(キム・ミスク)は息子の失踪に取り乱し、平然と振る舞うヒスに怒りをぶつける。
妹ジニョン(イ・ホジョン)は、上海の空港で“ジンピョ”が女と子どもと一緒にいる映像を見て衝撃を受ける。兄が二重生活を送っていたと勘違いし、ヒスを疑う母の行動をたしなめる。会社の監査は「横領事件として幕引き」とし、、事件が表立っては自身の昇進に響くと、ジンピョの部下からの「不審な点が多い」という訴えも握りつぶす。
ようやく安堵を得たウンスとヒスは、新たな生活を歩み出そうとする。ウンスは母を守るため、暴力を振るう父に警告し、トラウマの象徴だったクローゼットを処分。ヒスも新しい服を身にまとい、少しずつ自信を取り戻そうとしていた。だが、傷は癒えない。
ヒスはチン・ソベク(イ・ムセン)の倉庫で働き始めるが、ジョンスクはマンションの警備員に彼女を監視させる。一方、百貨店のVIP顧客クォン社長が「妻はDVによる自殺」と書いた記者を訴え、ウンスは警察から証言を求められる。ウンスは上司から「何も知らない」と証言するよう指示される。クォン社長からも口止めの贈り物が届くがつき返す。
ウンスがヒスとソンベクを誘って食事をしていたレストランでクォンと鉢合わせする。手洗いに立ったウンスを追いかけてきたクォン社長に、警察に真実を証言すると伝えるウンス。するとクォン社長がウンスを襲うが、チン社長が助けに入る。チン社長はこのやりとりの中で二人の深い悲しみを共有する。そんな彼にも息子を残酷に殺された辛い記憶があった。
しかしその代償として、ウンスの昇進は取り消されてしまう。そしてヒスの前に、新たな脅威が現れる。
■第6話「ウンスとヒス、そしてチャン・ガン」
チャン・ガンは警備員に見つかり、ジンピョの母親に連句するという彼を殺害する。チャン・ガンの後を追いかけたヒスは殺害現場を目撃する。チャン・ガンの恐ろしさを知ったヒスは、ウンスに黙って宝石、マンション、母の家まで売ろうと追い詰められていた。
しかしウンスは研修旅行の先でチャン・ガンからの電話で30億の恐喝を知り、ヒスの元へ駆けつける。ヒスは彼が殺人を犯した恐ろしい人物だと教える。
母からヒスを監視させていた警備員が死亡したと聞いたジニョンは、警備員の遺品のメモを破り取り、証拠映像を削除するなど、ジピョンが現れたことを隠そうとする。
チャン・ガンはついにウンスの勤める百貨店にも姿を見せ、ジンピョのデータを使って恐喝する。その後、彼がクラブで騒ぎを起こすと、店に呼び出されたチン社長は彼の持つ2台の携帯を発見。そこにはヒスが暴行を受ける動画が詰まっていた。チン社長はウンスとヒスが殺人計画を冒したと確信する。
ウンスは“始末屋”ファンにチャン・ガンを探らせ、チン社長も独自に彼を尾行。一方で刑事ジニョンは、兄と路上で親し気にしていたウンスと義姉ヒスを怪しみ、二人を追い始める。その後、母から「ジンピョが帰ってきた」と聞き、そのメールの文章から偽者だと気づく。
ウンスはチャン・ガンを車に乗せ、金を渡すふりをして反撃を試みるが、もみ合いの末に事故を起こしてしまう。チャン・ガンは通りかかった車を止める。
■原作「ナオミとカナコ」との違い
ついに本性を出したチャン・ガン。ここからは完全に韓国版のオリジナルストリーに展開していく。大統領警護室への昇進がかかっている刑事ジニョン。彼女の「家族のスキャンダルを握りつぶす」という行動が、刑事としての判断を誤らせる。そして原作ドラマとは性別が変わったチン社長が、組織的な協力者としてより積極的な役割を担うこととなり、韓ドラらしい展開に導く。
◇YouTube|『あなたが殺した』予告編 – Netflix