「キム部長の物語」生きていくって難しい…リュ・ナクス、自ら退職を選んだ矢先に詐欺に遭い大ピンチ【第7話第8話】

11月17日23時00分ドラマ
画像:JTBC「서울 자가에 대기업 다니는 김 부장 이야기」
Netflixにて独占配信中

リュ・スンリョン主演のJTBC新週末ドラマ「ソウルの持ち家で大企業に勤めるキム部長の物語」(以下、キム部長物語)第7話と第8話がJTBCにて11月15日と16日に放送され、日本ではNetflixでも独占配信を開始した。

第7話と第8話では、職員の人生を壊して本社に戻るか希望退職をするかという究極の選択を強いられたナクス(リュ・スンリョン)が、人生の大きなターニングポイントを迎え、新たな絶望的苦境に追いやられる様子が描かれた。気になるあらすじと見どころをチェックしてみよう(ネタバレあり)。

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「ソウルの家から大企業に通うキム部長の物語」(以下、「キム部長の物語」)の原作はソン・ヒグによるベストセラー小説で、韓国のサラリーマンの日常と葛藤をリアルに描いたヒューマンドラマだ。

■キャスト
キム・ナクス役:リュ・スンリョン
パク・ハジン役:ミョン・セビン
キム・スギョム役:チャ・ガンユン
ペク・ジョンテ役:ユ・スンモク
 ほか

■第7話「ナクス効果」あらすじ

工場から20名の職員をリストラすれば本社に戻してもらえると聞き、人が変わったように細かい部分まで厳しく取り締まりを始めるナクス(リュ・スンリョン)。突如として和やかな職場が軍隊の訓練のようになり、ジュヨン(チョン・ウンチェ)らは反感を抱き始める。しかし、直後に希望退職者募集の張り紙が貼られると状況を察した職員はナクスにあからさまに媚を売り始める。冷ややかに見ていたジュヨンは何か裏があると勘ぐる。

ナクスは突然スギョム(チャ・ガンユン)が遊びに来たことに喜ぶが、一緒に来たハンナ(イ・ジニ)から企業説明を受け、スギョムが「ジェラシーは力」の新しい代表になったと聞き困惑。しかし、スギョムが騙し取られた3000万を理由も聞かずに融通してあげた。

職員からは自分は向上に必要な人材だとアピールを受ける一方で、チェ人事部長(イ・ヒョンギュン)からは何としても20人をリストラしろと圧力をかけられたナクスは次第に疲弊し、仕事への意義に疑問を抱き始める。馬が合わなかったジュヨンが夫や子供といるのを見たナクスは、職員一人一人の家庭事情を考えてしまい選定が進まず。そんな矢先に機械の不具合で火災が発生し、チェ人事部長は事故があったラインにいた職員をまとめて安全規範違反で処分すればいいと笑うが、そんな非人道的な態度に遂にナクスは反論、そして来年には工場が来年には閉鎖されると知り遂に怒声を上げる。年下の人事部長に言われたい放題のナクスは何とかその場を耐えるが、リストラ候補者の選定にため息をつく。

リストラを心配していた職員たちは食堂を使って飲み会を開くが、そこにナクスが招かれたことで空気は凍りつき、仲間割れを始めた職員たちの本音がナクスを突き刺す。どうにか明るく場を和ませたナクスだが、ジュヨンから自分が責任を取って辞めるからみんなを残してほしいと懇願され、人生の先輩としての助言をする。

本社を訪れたナクスはリストラ候補者のリストを見つめるが、家族写真を見て自らが希望退職申請することを告げた。一度は工場での無礼を謝った人事部長が、最後は思い通りに動かなかったナクスに腹を立ててまくし立てるが、ナクスはそんな彼に一言だけ返して申請ボタンを押し、部下の顔も見ずに会社を後にした。整理されたデスクに気づいたソング(チョン・スンウォン)は言葉を失う。

突然帰宅した夫に違和感を感じた妻ハジン(ミョン・セビン)はすぐにナクスが何をしてきたのかを察し、黙ったままのナクスの小脇をつま先で突いて無職とからかい、面目なさそうなナクスを抱きしめて25年間の苦労を労い、ナクスと共に大粒の涙を流した…。

■見どころ

第7話では工場の管理職から本社へ戻るために、職員を20人削減するか、希望退職をするかの選択を迫られたナクスの葛藤が描かれ、職員と本社の板挟みとなったナクスが大きな決断を下す。

今回のエピソードでは互いに牽制し合っていたナクスとジュヨンの和解が一つの見どころだ。これまでどちらかというと人間としての器は小さいキャラクターだったナクスの背中が大きく感じられる描写が多く、最後に会社のやり方に異議を唱え、言葉少なく自ら退職を選ぶ場面はあっぱれ。真っ昼間に自宅に帰ってきたナクスを見て、状況を察したハジンが強めにナクスをからかいながらもそっと労って抱擁する場面は、長年連れ添った夫婦感が伝わり、これまででも指折りの名場面だ。今回の韓国での視聴率は全国3.4%だった。(ニールセンコリア調べ)(【11月 15日視聴率TOP10】




■第8話「勝負師」あらすじ

キム部長画像:JTBC「서울 자가에 대기업 다니는 김 부장 이야기」
Netflixにて独占配信中
自分と同じように工場に左遷され、途方に暮れる後任者に仕事の引き継ぎをするナクス。希望退職を申請した彼の表情は晴れやかで、ジュヨンとも微笑み合うほど打ち解けた。ナクスを見直したジュヨンは出ていく彼に感謝を伝えて初めて名刺交換し、笑顔で見送った。

本社では、ナクスの退職に伴い、ト・ジヌ(イ・シンギ)はソングら元ナクス派の部下たちに対する態度を変えてしまう。無職になり、宅建士として面接を受けるハジンの専属運転手状態のナクス。騙されたお金を助けてもらおうと考えていたスギョムも、良心が痛み、嘘をついて援助を断るが、ハンナは自分が巻き込んだせいだと言い出し、関係は険悪になってしまう。

起業した義弟サンチョル(イ・ガンウク)にどうにか雇ってもらいたいという魂胆で夕食を共にした夫婦だが、性悪な妹ハヨン(イ・セヒ)の歯に衣着せぬ意地悪な質問にどうしても見栄を張ってしまい、思うように話が進まなず、プライドばかりがボロボロに。別で働き口を探すが、部長経験者だとしても給料面での待遇は冷たかった。建物を買って大成功した親友(パク・スヨン)を羨んだナクスは、友の言葉も聞かずに物件購入に突っ走ってしまう。セールスマン(イ・ギュソン)の口車に乗せられていく。宅建士として面接で合格したハジンは大喜びで電話をかけるが、その頃には既にナクスは手付金を支払ってしまっていた。

借りた物件でカフェを運用して、家族や部下を見返する想像に浸って幸せなナクスは、黙ってスギョムにも3000万を振り込み上機嫌。スギョムはアメリカに帰ろうとするハンナを引き止めて仲直り。ナクスはカフェを入れるはずだった場所にトースト店を入れるというセールスマンの言葉に困惑しながらも契約を進める。しかし、他のテナントはなかなか営業を始めず、違和感を感じ始めた。健康診断で良い結果が出て満足げなナクスだが、セールスマンは契約だけ取り付けて連絡が取れなくなり、ようやく自分が悪質な詐欺に遭ったことに気づく…。買ったビルに向かうとそこには同じく詐欺に遭った人々でごった返し、建物の価値も払ったより遥かに安かったことを知ったナクスは途方に暮れてしまう…。

■見どころ

モラハラ親父から、人に恥じない一人の社会人として、会社生活にけじめをつけたナクス。視聴者が嫌う凶悪キャラはナクスから無事に(?)ハジンの妹ハヨンに移ったが、ここでナクスが再び突っ走ってしまい、家賃収入に目がくらんで詐欺で退職金を使い込んでしまうという絶望的なストーリー展開に…。家族にも言い出せない損失をこの先どうカバーしていくのか…哀愁漂う早期退職者の行く末に注目が集まる。

今回の視聴率は、先週の第6話と同じく4.7%で最高値を記録した。(ニールセンコリア調べ)(【11月 16日視聴率TOP10】

「キム部長の物語」第9話は11月22日放送、そのあとNetflixを通じて独占配信される。

ソウルの家から大企業に通うキム部長の物語 | オフィシャル予告編 | Netflix

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JTBC「서울 자가에 대기업 다니는 김 부장 이야기」

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