チャ・ガンユン、不器用な成長が胸を打つ―「キム部長の物語」で光る“リアルな青春像”
JTBC土日ドラマ「ソウルの家から大企業に通うキム部長の物語」(以下、キム部長の物語)で、若手俳優チャ・ガンユンが見せる“揺れながら前に進む青春”が大きな共感を呼んでいる。父との衝突、すれ違い、そして理解へと向かう揺れ動く感情を、彼はドラマのなかで丁寧に、そしてリアルに積み上げている。本作はNetflixにて独占配信中だ。
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「ソウルの家から大企業に通うキム部長の物語」(以下、「キム部長の物語」)の原作はソン・ヒグによるベストセラー小説で、韓国のサラリーマンの日常と葛藤をリアルに描いたヒューマンドラマだ。
■ 激しくぶつかる父子、その奥にある思い
22・23日に放送された9・10話では、チャ・ガンユン演じるキム・スギョムと、リュ・スンリョン演じる父キム・ナクスの対立が最高潮に達した。安定した道を歩んでほしいと願う父の助言に、スギョムは冷静な“事実列挙”で応戦し、時に棘のある言葉を投げつけてしまう。さらに、商店街の物件購入で父が窮地に立たされていたことを知った後も、長年胸の奥に溜めてきた怒りをぶつけてしまい、父を深く傷つける結果に。自分を理解してくれないという苛立ちと、父を思う気持ちの両方が入り混じる複雑な心情は、見ている側にも痛いほど伝わり、ドラマへの没入感を一段と高めた。
■ 代行運転で近づく心の距離――小さな時間が絆を作る
しかし、2人の距離は思わぬ形で縮まっていく。代行運転をする父と行動を共にするなかで、スギョムは父の苦労を目の当たりにし、言葉にはしなくても心配する素振りを見せるようになる。
一緒に仕事を手伝いながら積み重ねる、疲れていても温かい時間。
そして、見守るようにスギョムの事業を応援するナクスのまなざし――。
対立の裏にあった互いの本音が少しずつ形を成し、父子の関係はじんわりと温度を上げていく。視聴者からも「胸が痛いけど温かい」「この父子の関係がすごくリアル」との声が寄せられている。
■ チャ・ガンユンが描く“成長する青年”の説得力
チャ・ガンユンの魅力は、スギョムというキャラクターの等身大の感情を細やかに描き出す点にある。反発、後悔、葛藤――その一つ一つが過剰にならず、現実に存在する青年そのものだ。不器用ながら新しいビジネスに挑戦し、決して止まらないスギョムの“直進力”は、チャ・ガンユンの自然な演技と深いキャラ理解が重なり、彼の物語を立体的なものにしている。「成長キャラ」としての魅力が一層際立ち、ドラマ全体に躍動感を与えている。
■ 今後のスギョムはどうなる? 視聴者の期待高まる
毎話、感情の波を繊細に表現しながらも安定した演技で存在感を示しているチャ・ガンユン。父子関係が一歩前に進んだ今、スギョムがどんな未来を選び、どのように成長を締めくくるのか、視聴者の期待はますます高まっている。
「ソウルの家から大企業に通うキム部長の物語」は、毎週土曜22時40分、日曜22時30分より放送中。第11話は11月29日放送、そのあとNetflixを通じて独占配信される。
◇ソウルの家から大企業に通うキム部長の物語 | オフィシャル予告編 | Netflix
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◇JTBC「서울 자가에 대기업 다니는 김 부장 이야기」