「キム部長の物語」災難続きのリュ・スンリョン、家族の危機に自分と向き合い始める【第9話第10話】

15時40分ドラマ
画像:JTBC「서울 자가에 대기업 다니는 김 부장 이야기」
Netflixにて独占配信中

リュ・スンリョン主演のJTBC新週末ドラマ「ソウルの持ち家で大企業に勤めるキム部長の物語」(以下、キム部長物語)第9話と第10話がJTBCにて11月22日と23日に放送され、日本ではNetflixでも独占配信を開始した。

第9話と第10話では、退職金の大部分を詐欺で失ってしまったナクス(リュ・スンリョン)が、状況を打破しようと奮闘するも、事が明るみになり、家族が離散の危機を迎える中で自分の弱さと向き合い、受け入れていく様子が描かれた。気になるあらすじと見どころをチェックしてみよう(ネタバレあり)。

【「Netflix」で独占配信の韓国ドラマはこちら】




「ソウルの家から大企業に通うキム部長の物語」(以下、「キム部長の物語」)の原作はソン・ヒグによるベストセラー小説で、韓国のサラリーマンの日常と葛藤をリアルに描いたヒューマンドラマだ。

■キャスト
キム・ナクス役:リュ・スンリョン
パク・ハジン役:ミョン・セビン
キム・スギョム役:チャ・ガンユン
ペク・ジョンテ役:ユ・スンモク
 ほか

■第9話「生涯の宿敵」あらすじ

駅近物件を購入して家賃収入を夢見ていたナクス(リュ・スンリョン)だが、詐欺に遭ったと知り、ストレスで搬送され、パニック症状だと診断される。精神科を勧められ現実を受け入れられず病院を飛び出してしまう。親友(パク・スヨン)は忠告も聞かずに馬鹿なまねをしたナクスを責め、妻ハジン(ミョン・セビン)に打ち明けろと言うが、いざ目の前にすると打ち明けることができず、病院に運ばれたことも言えず秘密が膨れ上がっていく。貯金もほぼ使い果たしてしまったナクスは詐欺の手口を振り返り、パニックを起こし一人で苦しんでいた。

スギョム(チャ・ガンユン)は本格的に衣類の販売を事業化しようと意気込むが、ハンナ(イ・ジニ)の忠告を聞こうとせず父譲りの暴走を始めてしまう。ハジンに勘ぐられたナクスは義弟サンチョル(イ・ガンウク)の会社に挨拶に行くと言い出す。どうにか働き口を見つけたものの、雑用だけさせられ困惑。更に帰宅するとスギョムがネット販売のために1200着も衣類を在庫を抱え、ハンナもしばらく転がり込んで生活すると知り悩みのタネも増えていく。ハズレくじのような物件にもテナントを入れて少しでも収入を得ようとするが、同じビルの精神科医デリョン(ホ・ナムジュン)からテナント料が高すぎると指摘されへそを曲げてしまう。

ある日、サンチョルの会社が通信社との契約で足止めを食らっていると知ったナクスは、雑用係から営業部長のポストに昇進するためにプライドを捨てて古巣とのコネをつなげようと奮闘する。こうして迎えたプレゼンで、かつての部下はナクスに気を使って発言をするものの、宿敵ト・ジヌ(イ・シンギ)とサンチョルは勝手に契約を進め、ナクスは一人置いてけぼりに。サンチョルも本性を現し、言い争いになったナクスは再び仕事を失ってしまう。家に帰り、スギョムに人生の先輩として助言をするも、正論で返されて何も言えず。夜は運転代行で少しでも稼ごうとするが、そんな姿をかつての部下に見られ、プライドはズタズタに。心労がたたり、客の車を大輪転中に事故を起こしてしまう…。

■見どころ

退職という大きな決断をした後に、まだまだ社会的に価値がある人間であることを示すために、突っ走って詐欺に遭ってしまったナクス。今回のエピソードでは彼がパニック障害を抱えていることが明らかになり、家族にも打ち明けられないままテナント問題や、新たな仕事に適応できない焦りがリアルに描かれた。

プライドを捨てて義弟の会社に転がり込むものの、雑用ばかりをさせられ、義妹夫婦には見下され、長年勤めた会社とも再びコネクションを繋げるが努力を蔑ろにされ、小さなチャンスの光が灯っては消えていく様子が中年ナクスの哀愁を感じさせる。今回の韓国での視聴率は全国4.6%だった。(ニールセンコリア調べ)(【11月 22日視聴率TOP10】



■第10話「102号室の患者」あらすじ

キム部長画像:JTBC「서울 자가에 대기업 다니는 김 부장 이야기」
Netflixにて独占配信中
代理運転で事故を起こしたナクス。そのことがハジンにも知られてしまい、家族間に気まずい空気が流れる。ハジンは病院で言われた通り精神科に行こうと勧めるがナクスは頑なに否定する。

ある朝、悪夢でパニックを起こしたナクスを心配して病院に連れて行こうとするハジンは、それでも強がって病院に行かないナクスに声を荒げる。仕方なく病院に向かうも、人目が気になり再びパニックを起こしたナクスは、仕方なくデリョンの精神科に行くと言い出す。いざ診察を開始しても、パニック障害を認めたがらないナクスは、デリョンも詐欺に遭った被害者の一人だと知ると、呆れて病室を飛び出してしまう。そして、遂にハジンにテナントを買ったこと、詐欺に遭ったことを知られてしまう。

発狂したハジンは、スギョムも会社に騙されて名義を悪用されたと知ると、家族なのに相談してくれなかったことに激怒してしまう。家に帰れなくなったナクスに追い打ちをかけるように、テナントを買ったのは家族のためでなく自分の見栄のためだと指摘するスギョム。行く宛がない彼はハンナの隠れた才能を知り、大量に抱えた在庫に彼女の美術の才能を組み合わせることを思いつく。ハンナはそんなスギョムを家に泊めようとする。

テナントで暮らすしかなくなったナクスは結局、デリョンのアドバイスを受け入れ、会社や家庭で起きた悩み事を打ち明け始める。泊まる場所がないナクスは疎遠になっていたチャンス(コ・チャンソク)を頼って彼が営むカーセンターを訪れ、幼い頃から感じていた兄への劣等感をぶつけ、険悪な空気にしてしまうが、翌朝、兄が自分のことを自慢の弟だと言いふらしていたことや、過去の些細な意地悪を謝ったことでわだかまりが解けていく。ハジンの目を盗んで家に帰るとスギョムもこっそりと帰ってきていた。精神科や兄との会話からスギョムの気持ちを汲んで会話するナクス。親子のわだかまりは解け、借金仲間の二人は代理運転で少しずつ金を稼いでは笑顔でファーストフードにかじりつく。

誰もいないはずの家で隠れて爆睡する親子を見たハジンは呆れるが、家族のために思い出の品を眺めると、家族で暮らした家を売りに出すという思い切った決断をする…。

■見どころ

失業・詐欺被害・借金・精神的ストレスが一気に押し寄せ、遂に家族にそのことを知られてしまったナクスに家族離散の危機が訪れた。今回のエピソードでは精神科医ナ・デリョンとのちょっと変わった信頼関係が築かれ、ナクスが幼少期から抱いていた兄とのわだかまりや、会社で強がって無視してきたストレスを振り返り、それを受け入れていく様子が描かれた。

終盤では同じく借金を黙っていたせいで家を追い出された息子スギョムと和解し、借金返済のために友達のように代理運転でバイト代を稼ぐ親子の姿が微笑ましく、なぜか涙を誘う。

チャ・ガンユン、不器用な成長が胸を打つ―「キム部長の物語」で光る“リアルな青春像”


今回の視聴率は、5.4%でこれまでの最高記録を更新した。(ニールセンコリア調べ)(【11月 23日視聴率TOP10】

「キム部長の物語」第11話は11月29日放送、そのあとNetflixを通じて独占配信される。

ソウルの家から大企業に通うキム部長の物語 | オフィシャル予告編 | Netflix

Netflix
JTBC「서울 자가에 대기업 다니는 김 부장 이야기」

kandoratop【作品詳細】【関連・各話のあらすじ】