「相棒24」薬物銃器対策課の山西惇からの水谷豊と寺脇康文への依頼は辛い結末が待っていた。【第7話ネタバレと第8話予告】
事件で知り合った若い里吉詩郎(大西利空)の行方を心配する角田課長(山西惇)は特命の右京(水谷豊)たちに里吉の行方を捜してもらう。そこで待っていたのは、立ち直ろうとした里吉の死だった。「相棒24」(毎週水曜、21時、テレビ朝日)2025年12月10日、第8話を放送する。予告動画が番組公式サイトで公開されている。
「相棒24」とは
「相棒24」とは、捜査権がないはずの特命係の杉下右京(水谷豊)と相棒が巨悪事件から、どうしても気になるささいなことまで調べ上げる1話完結型の刑事ドラマだ。すでに20年以上の間、シリーズは続き、変わらぬ人気を誇っている。24シーズン目となる「相棒24」の第7話は11月26日に放送された。
角田課長(山西惇)の依頼は切なすぎる結末に
薬物銃器対策課、つまり、主に暴力団などを相手に仕事をしている角田課長(山西惇)は、組織に“取り込まれた”若い人と知り合う機会が多い。心優しき角田はそんな人達に温情もかける。そして、今回は里吉詩郎(大西利空)という男性をなんとか更生させようとしていた。しかし、里吉は“善”の面をかぶった“悪”長手(矢野聖人)たちにつけ込まれ、再び、悪の組織に取り込まれそうになる。それでも角田との約束を思い出して、なんとか踏ん張ろうとしていた。結果、他の人を助けるために殺されてしまった。有望若手俳優が登場
角田(山西惇)が目にかけていた里吉を演じたのは大西利空、弱者から強者になろうとして“悪”の道を進んでしまった長手役は矢野聖人が演じた。矢野聖人は現在カンテレ、フジテレビで放送中の「終幕のロンド —もう二度と、会えないあなたに—」の第8話、第9話に重要な役で出演している。大西利空もTBSの日用劇場「ザ・ロイヤルファミリー」の第4話にゲスト出演するなど、今後の活躍が期待されている。第8話は絵本作家が事件の鍵を握る?
1週あけた12月10日に第8話が放送される。ゲストはMBS、TBSの「プレバト!!」で俳句の腕前を披露するとともに、その喜怒哀楽の表情の豊かさでも評判となっている中田喜子だ。今回は絵本作家の役だが、どうやら過去になにかある役として登場する。右京(水谷豊)の鋭い推理が事件を暴く。■第7話ネタバレあらすじ
ある日、角田(山西惇)が神妙な面持ちで、特命係に人探しを持ち掛けてくる。対象は、里吉詩郎(大西利空)という若い男性だ。事件で知り合い、なにかと角田を頼ってくるといい、なんども食事などをして話を聞いていたのだという。しかし、連絡が取れなくなっていたと。話を聞いた右京(水谷豊)と薫(寺脇康文)は、さっそく捜索を開始する。すると、里吉は突然バイトを辞め、アパートも引き払っていたことが分かる。転居先の団体の代表を務めるのは、国からのお墨付きを得て精力的に活動する長手(矢野聖人)という実業家だった。「弱者を支援する」という理念を語るカリスマ的存在で、自身の生い立ちを記した本も出版していた。話を聞きに行っても何も教えてくれない。捜査の途中で、ゴスロリ風の服をきた若い女性が露天商に多額の金を払っているのを見かけた。
右京と薫は、長手が経営する職業訓練校に向かう。そこの代表は元暴力団の男だった。署に戻ると刑事部長(片桐竜次)たちに呼び出された。部屋に入ると長手がいて、国のお墨付きでやっている事業に文句をつけてきているとクレームを入れてきたのだ。右京は長手の自伝を読んだといい、そこに父親のことが書かれていないことを長手に確認する。長手は「一切答えない」といって、右京たちに口出ししないように釘を刺してでていった。
右京たちは父親を探す。すると、長手の父・山形は何回も犯罪に手を染め、最近、刑務所から出てきた。そして仲間に「金が入る」といっていた。右京と薫は山形のアパートに向かうと、部屋には血痕と薬莢があった。しかし、遺体はなかった。
ゴスロリの女性が金を払っていた露天商を見張る右京と薫。そこに若い警官がやってきて、「違法なものを売っているという噂がある」といって、露天を調べる。しかし何もなかった。警官は上司のもとにはいったクレームをもとに叱責を受ける。その矢先、右京たちはゴスロリの女性がホストクラブに入ってゆくのを見かけた。後をつけると、銃声が響いた。
ホストクラブの中では女性がホストに銃を向けている。友人がホストに全てを奪われて自殺したという。銃は露天で買ったものだった。山形の家にあった薬莢と一致した。ホストクラブの経営も長手だった。
美和子(鈴木砂羽)から、簡易宿泊所にいる若い男性のことを薫は聞く。何も語りたがらないが、里吉のことを知っているという。そして、一冊のノートを渡す。それを持ち帰り、角田に見せる。ノートは里吉が書いたものだった。そこには長手の職業訓練校が決して本当の職業訓練校ではないことが書かれている。“おやじ、また、しくじった”“いままでありがとう”という文言もあった。長手が経営する団体と施設は犯罪の温床となっている。役所はだまされてお墨つきをあたえ、警察もだまされていたのだ。角田は「薬物銃器対策課の総力を上げて取り締まる」と断言した。
長手の事務所を一斉捜索する。元暴力団の男が山形の殺人を認めた。山形の殺人は認めたが、里吉の殺人は職員たちが殺したという。元ヤクザということで自分も搾汁されていると訴えるが、右京は厳しく切り捨てた。
長手はまだ、自分に運があると思っていたが、役所は長手への支援を切っていた。殺人教唆の疑いで長手も捕まった。長手は子ども時代には本当に貧しく、弱者だったが、税金をつかってやればいいと思いつき、父親にやらされた受け子の時の金をつかって企業したのだという。全てうまくいっていたが、山形がやってきて脅し始めた。ユートピアを作るつもりだったというが、右京は“ディストピア”だと厳しく言った。
角田は身寄りのない里吉を自ら弔った。
■第8話あらすじ
右京(水谷豊)と小手鞠(森口瑤子)は、薫(寺脇康文)と美和子(鈴木砂羽)が最近、ボランティアをしているという、絵本作家・並木弥生(中田喜子)がオーナーの児童館を訪れる。右京は施設に何者かが侵入した形跡を発見した。さらに、付近で殺人事件が起こり、犯人が逃走中という一報がもたらされる。事件現場に足を向けた右京と薫は、遺留品の中から『いしや』『☆18』と書かれた、暗号めいた走り書きを見つける。そのメモ帳には、弥生の絵本に登場するフクロウのイラストがプリントされていた。
いっぽう、右京と薫は、弥生が今回の事件に何らかのかかわりがあると感じ、弥生の自宅を訪れるが…!?
テレビ朝日 2025年10月15日スタート。毎週水曜日21時放送「相棒24」。出演:水谷豊、寺脇康文、鈴木砂羽、森口瑤子、川原和久、山中崇史、篠原ゆき子、山西惇、神保悟志、小野了、片桐竜次、杉本哲太、仲間由紀恵、石坂浩二 ほか。番組公式X(Twitter)アカウントは「@AibouNow」。
◇テレビ朝日「相棒24」番組公式サイト
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