【ネタバレ】「スピリット・フィンガーズ」平凡な少女パク・ジフが見つけた“自分だけの色”【第11話・最終回】
26日に公開されたTVINGドラマ「スピリット・フィンガーズ」(스피릿 핑거스)第11話・第12話(最終回)では、ごく普通の女子高生ソン・ウヨン(パク・ジフ)が“自分だけの色”を見つけていく成長物語がついに完結。温かい余韻を残すハッピーエンドで幕を閉じた。YouTubeに公開されたメイキング映像も紹介する。
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「スピリット・フィンガーズ」は、2015年に韓国NAVER WEBTOONで公開され、世界中で愛され続けている人気漫画が原作。アートを通して“自分らしさ”を見つけていく若者たちの姿を、鮮やかな映像とともに描いた“青春ヒーリングロマンス”だ。タイトルの「スピリット・フィンガーズ(Spirit Fingers)」とは、登場人物たちが所属するアートサークルの名前。絵の上手さではなく、自分を自由に表現することを大切にしている個性派集団で、彼らの交流を通じて主人公が少しずつ成長していく。
■キャスト
ソン・ウヨン役:パク・ジフ(ブルーピンクフィンガー)
ナム・ギジョン役:チョ・ジュニョン(レッドフィンガー)
ク・ソノ役:チェ・ボミン(ブルーフィンガー)
ナム・グリン役:パク・ユナ(ミントフィンガー)
アン・イェリム役:カン・ヘウォン(ウヨンのライバル)
ピョン・テソン役:チャ・ウミン(ギジョンの友人)
ほか
■第11話
俳優を目指し始めたギジョン(チョ・ジュニョン)と、自分の間に広がる“埋められない距離”を感じたウヨン(パク・ジフ)は、ギジョンを避けるように。理由がわからないギジョンは混乱し、ウヨンと歩く大学生に嫉妬するが、彼がウヨンの兄ウソク(ソン・ヒョヌ)だと知り謝罪。しかしウヨンの冷たい態度に深く傷つく。
その頃、ウヨンの前には再び“自我の亡者”が現れ、彼女はギジョンとの別れまで考え始めてしまう。
一方グリンの元には元カレ・アカプリオ(ウォン・テミン)が登場。ソノはグリンが揺れていると誤解し、距離をとるように。
今回のスピンのテーマは「レトロスタイル」。しかしウヨンはギジョンと目を合わせず、キスしようとするギジョンを突き放してしまう。ソノもグリンを避け、集まりは気まずいまま早々に解散する。
グリンはブラック&ピンクに、ソノはブラウン&カーキーにそれぞれ愚痴をこぼし、アドバイスを受ける。
そんな中、ウヨンが自習室に行くと嘘をついてサークル活動に通っていたことが母(キム・ヘウン)にバレ、学校以外の外出禁止を言い渡される。久々に揃った食卓で絵を続けたい気持ちを伝えようとするが、父にも反対され、家の空気は最悪に。
◇11話メイキング
■第12話(最終回)
模範生だった弟ウドル(キ・ウニュ)が数学の試験会場から逃走し、父親に反抗。ウソクが止めに入り、家は一気に険悪なムードになる。ウヨンは大学に戻ろうとする兄と初めてじっくりと話し、兄が本当は“アフリカで動物や星空を撮る”ことを夢見ていたと知る。そして兄はウヨンに言う。「要領よく、好きに生きろ」
一方、アカプリオに呼び出されたグリンは「ヨリを戻そう」と迫る彼を背負い投げし、「ソノには勝てない」と一蹴。
その帰り道、待っていたソノは高校時代からずっと片想いしていたと告白。後日、グリンは「私が先に好きだった」と、中学時代に転校してきた彼に一目ぼれしていたと明かす。
その頃ウヨンは、ウドルの家出騒動や友人ボングの事故を経て「もう逃げない」と決心。両親の前でギジョンの手を強く握りしめ、「私の彼氏です」と堂々と宣言する。これは、他人の視線や親の期待に左右されない“自分の意思で生きる”というウヨンの独立宣言だった。
ウヨンとギジョンはようやく互いの気持ちを確かめ、初めてのキスを交わす。その後、兄ウソクがウヨンと母が二人で食事をする機会を作る。そこでウヨンは、夢を失った痛みから娘に執着していた母を理解し、優しく手を差し伸べる。「私はお母さんに似てるし、お母さんみたいに生きたい。だから……これからは素敵に生きてね」母娘はようやく心から和解。母は反対していた美術大学受験を全力で応援すると約束し、2人の関係は新しい段階へ。
もうウヨンの前に“自我の亡者”が現れることはなくなった。
一方、セラは母のいるドイツへ行くことを決心。テソンは握手を交わし「戻ってこい。またチャンスをくれ」と見送る。仲間たちも皆でセラの旅立ちを祝った。
◇12話メイキング
■最終週見どころとまとめ
最終回で描かれたのは、“自分らしさ”を見つけて未来へ進む若者たちの姿だ。
・ウヨンはスピンでの出会い、そしてギジョンとの恋を通して「自分を愛すること」を学ぶ
・ギジョンやグリン、ソノもそれぞれの夢へ向かって踏み出していく
・そしてウヨンは両親の前で独立を宣言し、母親と和解。新しい道を歩き始める
受験準備のため一時的にサークルを離れるウヨンのナレーションは、作品を象徴するメッセージだった。
「私が変われば、世界も変わる」
「私はこの世界にひとりだけの特別なベブルフィンガー」
■「スピリット・フィンガーズ」が残した3つのテーマ
1. 成長:平凡だからこそ“特別な私”に出会える
他人の基準に合わせて“自分らしさ”を見失っていたウヨンが、絵を通じて本当の自分を取り戻す物語。
2. 癒し:仲間が欠けた部分を埋めてくれる
スピンの仲間たちは、悩みも個性も違うからこそ互いを支え合う存在に。
3. 青春:未来は不確か。でも、それがときめきになる
完璧ではない、それでも前に進もうとする姿が視聴者の胸を静かに揺さぶる。
華やかではないが、じんわりと心に染みる「スピリット・フィンガーズ」。
ウヨンの成長を見届けたあと、誰もが“自分を少しだけ優しく抱きしめたくなる”——そんな作品だった。
「スピリット・フィンガーズ」は全話Leminoで独占配信中だ。
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