クリスマスを制するのはヒョンビンかジュノか?「メイド・イン・コリア」vs「CASHERO」真っ向勝負

10時12分ドラマ
Disney+「メイド・イン・コリア」 Netflix「CASHERO~ヒーローは現金を持つ」

クリスマスを挟み、動画配信サービスの二大巨頭が正面衝突する。ディズニープラスは12月24日、オリジナルシリーズ「メイド・イン・コリア」を公開。対するNetflixは26日、話題の新作「CASERO~ヒーローは現金を持つ~」を投入し、年末の視聴者争奪戦が一気にヒートアップする。

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1970年代の闇を描く骨太サスペンス「メイド・イン・コリア」

「メイド・イン・コリア」は、激動の1970年代韓国を舞台に、国家そのものを“収益モデル”として利用し、富と権力の頂点を目指す男と、彼を執拗に追う検事の対決を描く社会派ドラマだ。

映画『インサイダーズ』『KCIA 南山の部長たち』『ハルビン』など、時代の空気を濃密に切り取ってきたウ・ミンホ監督が、本作で初めてドラマ演出に挑戦。混乱と腐敗が渦巻く70年代の現実を、力強く緊張感あふれる演出で描き出す。

主演はヒョンビンとチョン・ウソンの豪華ダブルキャスト。ヒョンビンは、国家情報部要員と実業家の顔を併せ持つ野心家ペク・ギテ役で、冷酷な“ヴィラン”へと大胆変身。一方のチョン・ウソンは、彼を追う執念の検事チャン・ゴニョンを演じ、物語に張り詰めた緊張感をもたらす。

特にチョン・ウソンにとっては、相次いだ私生活報道を経て迎える注目作。正義を体現する検事役を通じ、俳優としての存在感を再び証明できるのか、その行方にも関心が集まっている。


“お金で強くなる”新感覚ヒーロー誕生「CASERO~ヒーローは現金を持つ~」

一方、「メイド・イン・コリア」開始の2日後の26日に配信されるNetflixシリーズ「CASERO~ヒーローは現金を持つ~」公は、人気ウェブトゥーンを原作としたアクション・コメディ。これまでにない“生活感全開”の韓国型ヒーロー像を打ち出す。

主演は、「キング・ザ・ランド」「テプン商事」など出演作ごとに高い支持を集めるイ・ジュノ。彼が演じるのは、手にした現金の額に比例して力が強くなるという超能力を得た、ごく普通の住民センター職員カン・サンウンだ。給料や結婚資金を使い果たしながら人々を守らなければならないという、切実でどこか笑えるジレンマが描かれる。

さらに、酒を飲まなければ能力を発揮できない弁護士(キム・ビョンチョル)、カロリーを摂取しなければ力が出ないヒロイン、パン・ウンミ(キム・ヒャンギ)など、“非効率”すぎる能力を持つヒーローたちが続々登場。現代人の悲哀をユーモラスに映し出す点も見どころだ。


重厚サスペンスか、共感型ヒーローか

社会の闇と権力構造を鋭く描く「メイド・イン・コリア」と、笑いと切なさを併せ持つ「キャッシャロ」。ジャンルもトーンも対照的な2作品だが、どちらも年末を代表する大型配信ドラマであることに変わりはない。

骨太な社会派ドラマを選ぶか、それとも“お金がないほど刺さる”ヒーロー物語を楽しむか。クリスマスから年末にかけて、視聴者にとって贅沢すぎる選択が待っている。


両作品とも【2倍楽しむ】コーナーで、全話あらすじと見どころ、キャスト徹底紹介、制作発表会、評判などドラマを深掘りしていく。

「メイド・イン・コリア」はDisney+(ディズニープラス)にて12月24日から独占配信。
「CASHERO~ヒーローは現金を持つ~」はNetflixにて12月26日から独占配信。

【12月韓国でスタートの新ドラマ】