「権力こそが生きがい」キム・ガプス、冷酷無比な“法曹界の頂点”として「プロボノ」に降臨
tvN土日ドラマ「プロボノ:アナタの正義救います!」(프로보노)第6話(12月21日放送)に、強烈な存在感を放つ新キャラクターが登場した。
キム・ガプス演じるオ・ギュジャンは、韓国随一の巨大ローファーム「オ&パートナーズ」の創設者にして、法曹界の頂点に君臨する男だ。
すでに代表の座は娘のオ・ジョンイン(イ・ユヨン)に譲っているものの、その影響力は今なお絶大。顧問という立場に身を置きながらも、山積みの書類に目を通し、ローファームの動向を静かに掌握している姿は、“引退”とは程遠い。
話題となっているプロボノチームの難民事件映像を確認したオ・ギュジャンは、「カン判事が来てから退屈する暇がない」と意味深な一言を口にする。そして、仕事から距離を置いてはどうかという娘の言葉に、冷酷とも言える本音を突きつけた。
「私にとって権力は趣味だ。力ほど面白いものはない。代表になったなら、それくらい理解していなければ」
その言葉には、父親としての情は一切ない。合理性と支配だけを重んじる“絶対権力者”の顔があらわになった瞬間だった。
さらに衝撃的だったのは、オ&パートナーズの公益案件を担うプロボノチームを「解体せよ」と命じたことだ。突然の決断に動揺するジョンインを前にしても、オ・ギュジャンは一歩も譲らない。彼にとってローファームとは理想や正義ではなく、力を誇示するための装置に過ぎないのだ。
短い登場時間ながら、キム・ガプスは無駄のない表情と淡々とした口調だけで、冷徹かつ知略に長けた人物像を鮮烈に印象づけた。登場と同時に物語の緊張感を一段引き上げる、その重厚な演技はさすがの一言である。
出世欲にまみれた判事が思いがけず公益弁護士となり、売上ゼロのプロボノチームで奮闘する人間法廷ドラマ「プロボノ」。
物語が後半戦へと突入する中、“権力を愛する男”オ・ギュジャンの存在は、チームの存続、そして正義の行方に大きな波紋を投げかけそうだ。
冷たい理性の象徴か、それとも巨大な壁か――。
キム・ガプスが動かす一手一手から、今後も目が離せない。
「プロボノ」(脚本:ムン・ユソク/演出:キム・ソンユン))は、出世に執着する“インフルエンサー判事”が、ひょんなことからローファームの公益弁護士(プロボノ)になってしまうことで始まる物語。行き場を失った被害者たちの味方となり、その声を代弁する物語。
第6話の詳しいあらすじは、【第6話あらすじ・見どこ】で紹介している。その他の回は【「プロボノ:アナタの正義救います!」を2倍楽しむ】で、制作発表会や各種動画・写真、と共に紹介している。
vN「プロボノ」第7話は、12月27日放送、その後Netflixにて配信される。
◇tvN「프로보노」HP