言葉は訳せても、想いは訳せない―キム・ソンホ×コ・ユンジョン「恋の通訳、できますか?」【制作発表会動画・まとめ】
俳優キム・ソンホとコ・ユンジョンが共演するNetflixオリジナルシリーズ「恋の通訳、できますか?」(이 사랑 통역 되나요?)が、2026年の幕開けを飾るロマンティックコメディとしてベールを脱いだ。Netflix KOREの公式Xにフォトタイム映像が公開された。YouTubeにて制作発表会の動画が多数公開されたので、レポートしよう。
1月13日、ソウル・江南区のホテルで行われた制作発表会には、ユ・ヨンウン監督をはじめ、主演のキム・ソンホ、コ・ユンジョンが登壇。作品に込めた思いや撮影秘話を語った。
●【「Netflix」で独占配信の韓国ドラマ】
「恋の通訳、できますか?」は、多言語通訳士チュ・ホジンが、世界的トップスターのチャ・ムヒの通訳を担当することから始まる予測不能なロマンティック・コメディ。言葉を“正確に伝える”ことには誰よりも長けていながら、自分の気持ちを伝えることだけは苦手な男と、世界中から愛されながらも、自分自身の愛には不器用な女性――。
「愛」と「コミュニケーション」という普遍的なテーマを、軽やかで温度のあるロマンスとして描き出す。
脚本を手がけるのは、「ホテルデルーナ~月明りの恋人~」「還魂」で知られるホン姉妹。ファンタジー要素を得意としてきた彼女たちが、久々に挑む“正統派ロマンティックコメディ”としても注目を集めている。演出は「最愛の敵~王たる宿命~」で繊細な感情描写を見せたユ・ヨンウン監督が担当する。
6カ国語の壁と、感情表現の壁――キム・ソンホの挑戦
キム・ソンホが演じるチュ・ホジンは、イタリア語、英語、日本語、中国語、フランス語、韓国語まで操る天才通訳士。しかしその一方で、自分の心の言葉だけはうまく訳せない人物だ。
キム・ソンホは役作りについて、「劇中では日本語、英語、イタリア語、韓国語の4言語を使っています。台本を覚えるだけでなく、俳優として感情を乗せなければならないので、何度も繰り返し練習しました」と語り、約4カ月にわたって語学の勉強を続けたことを明かした。「限界はありましたが、少なくとも台本に出てくる言語は誠実に準備しました」と率直に語る姿からは、この役にかけた覚悟がにじむ。
ユ・ヨンウン監督も、「ホジンはとても端正で、繊細な感情表現が重要なキャラクター。キム・ソンホならすべてを任せられると思いました。コメディもロマンスも冷静さも、すべて表現できる俳優だと改めて感じた」と、全幅の信頼を寄せた。
突然スターになった女性の不安とときめき――コ・ユンジョンの新境地
コ・ユンジョンが演じるチャ・ムヒは、ある日突然トップスターの座に上り詰めた女性。通訳士ホジンと出会い、慣れない環境の中で新しい愛に向き合っていく。
コ・ユンジョンは、「ムヒは喜びと同時に、この祝祭がいつ終わるかわからない不安も抱えています。新しい場所、新しい人に出会うときのときめき、疑い、揺れる感情を丁寧に表現しようとしました」と語り、複雑な内面を大切に演じたことを明かした。
ユ監督はムヒというキャラクターについて、「感情が整理されていない言葉を発するけれど、その気持ちはとても透明で、だからこそ愛らしい人物」と説明。
「コ・ユンジョンさんの純粋さ、可愛らしさ、そして芯の強さがムヒと完璧に重なった。今まで見たことのない魅力を発見できるはず」と期待を込めた。
日本・カナダ・イタリア――感情を映す“旅するロマンス”
本作は韓国をはじめ、日本、カナダ、イタリアの4カ国で撮影を敢行。異国情緒あふれる映像美も大きな見どころだ。
ユ監督は、「単なる背景ではなく、登場人物の感情と呼応する“一つのキャラクター”としてロケーションを使いたかった」と語る。日本編では初対面の初々しさを、カナダでは距離が縮まる感情の変化を、そして物語後半のイタリアでは、よりロマンティックな瞬間を描いたという。
撮影は二人の感情の流れに合わせて進行され、海外ロケを重ねる中でキャストとスタッフの絆も深まっていった。
キム・ソンホは「毎日一緒に過ごすうちに、ロケが終わるたび胸がいっぱいになった。家族のような現場だった」と振り返り、コ・ユンジョンも「日本、カナダ、イタリアと進むごとに、自然と距離が近くなった」と語った。
「新年の奇跡のような作品になれば」
最後にユ監督は、「言葉が違っても共感できる“愛”を、美しい風景と共に描きました。オーロラを見たときのような、良いエネルギーを新年に感じていただけたら」とメッセージを送った。
コ・ユンジョンは「童話のようで、少しファンタジーもある温かい作品。心をほぐしながら観てほしい」とコメント。キム・ソンホも「プレゼントを受け取るような気持ちで撮影しました。今度は僕たちがそのプレゼントをお届けする番。幸せな気持ちで観ていただけたら」と笑顔で締めくくった。
日本人俳優として異例のNetflix韓国オリジナル参加
なお本作には、日本の俳優・福士蒼汰も主要キャストとして参加している。福士蒼汰はこれまで、日本のドラマ・映画を中心にキャリアを築いてきたが、近年は海外作品への意欲を公言してきた俳優の一人だ。
『この愛、通訳できますか?』への出演は、Netflix制作の韓国オリジナルシリーズに日本人俳優が重要な役どころで参加する、異例のケースとして注目されている。
今回の制作発表会では福士のコメントや言及はなかったものの、Netflixの韓国オリジナルシリーズに日本人俳優が重要な役どころで出演する点は注目ポイントの一つ。多言語・多文化をテーマに据えた本作において、国境を越えたキャスティングが物語にどのような広がりをもたらすのか、放送開始への期待を高めている。
福士蒼汰は出演決定時、自身のSNSやインタビューを通じて次のような思いを明かしている。
「海外作品に挑戦できることを、とても嬉しく思っています。言語や文化の違いを超えて、人と人がどうつながっていくのか。この作品を通じて、自分自身も新しい一歩を踏み出せたらと思っています」
“通訳”と“すれ違い”を描く本作の世界観は、まさに福士自身の挑戦と重なり合う部分がある。
本作が「多言語」「多文化」を軸に描かれるロマンティックコメディであることを考えると、福士のキャスティングは単なる話題性にとどまらず、作品のテーマそのものと深く結びついていると言える。
6つの言語よりも難しい“心の通訳”。
「恋の通訳、できますか?」は、新しい年の始まりに、そっと問いかけてくるロマンスだ。
◇YouTube|制作発表会動画一覧
◇YouTube『恋の通訳、できますか?』予告編 - Netflix