「朝鮮心医ユ・セプン」(全31話版)第10話~第12話:断邪草とは何か?明かされた国家の罪|ネタバレ・見どころ
キム・ミンジェ×キム・ヒャンギ主演の韓国ヒューマン時代劇「朝鮮心医ユ・セプン」の全31話版の第10話~第12話のあらすじと見どころを紹介、予告映像はYouTubeにて公開中だ。【日本語字幕付 二カ国語放送】
「朝鮮心医ユ・セプン」は、李氏朝鮮時代を舞台に韓国tvNで2022年にシーズン1(全12話)、2023年にシーズン2(全10話)に分けて放送されたヒューマン時代劇。
※2026年2月3日から、BSテレ東とテレビ大阪とで放送される全31話版で、シリーズをまとめて再編集。
【「朝鮮心医ユ・セプン」を2倍楽しむ】では、全話あらすじと時代背景や見どころ、ネタバレなしのあらすじなどまとめている。
キャスト
ユ・セプン役/本名ユ・セヨプ:キム・ミンジェソ・ウヌ役:キム・ヒャンギ
ケ・ジハン役:キム・サンギョン
マンボク役:アン・チャンファン
ばあちゃん役:チョン・グクヒャン
ナメさん役:ヨン・ボラ
イップン役:キム・スアン
チャングン役:ハン・チャンミン
ほか
■第10話~第12の見どころ
31話版の第10話から第12話は、『朝鮮心医ユ・セプン』が人を癒やす医療ドラマから、国家の闇に迫るサスペンスへと踏み出す転換章である。放火犯と疑われた女性ユジョンの治療を通じて、セプン(セヨプ)とウヌが“心の病”に向き合う姿は、ケス医院の医療が身体だけでなく尊厳を取り戻すものであることを印象づける。同時に、村を襲った疫病の正体が禁じられた薬草「断邪草」による中毒だと判明し、左議政チョ・テハク(ユン・ソンジュ)と御医シン・グィス(イ・ソファン)が関わる過去の隠蔽と殺戮が浮かび上がる。隔離に賛成したジハンの真意が「村を守るため」だったと明かされることで、物語は一層深みを増す。
第12話では、断邪草に倒れたウヌを救うため、セプンが自ら毒を口にし命を賭して治療に挑む。さらに、自分を斬ろうとした監察御史チョ・シヌ(チョン・ウォンチャン)さえも救おうとする姿が、彼の医師としての覚悟を強く示す。断邪草が先王の死や父ユ・フミョン(チャン・ヒョンソン)の最期と結びつくことで、物語は個人の医療を超え、運命と権力に立ち向かうセプンの戦いへと本格的に動き出す。
■第10話
ケス医院に、監察御史チョ・シヌ(チョン・ウォンチャン)が突然現れる。彼は披鍼(ひしん)を取り出し、その変色の理由をジハンに問いただすが、ジハンは答えようとしない。さらにシヌは毒草の書『海東本草』に言及し、ジハンの過去を探る。その様子を盗み聞いていたセプン(セヨプ)は、亡き父ユ・フミョン(チャン・ヒョンソン)とジハンが同門であり、王宮と毒草の研究に深く関わっていたことを知る。ジハンに真実を問いただすセプン。ジハンは、セプンの素性も、王宮を追放された経緯もすべて承知していたことを明かすが、「父の名も漢陽の話も、二度と口にするな」と強く突き放す。その態度は、セプンを守るためであると同時に、王宮の闇に再び巻き込まれることへの恐れをにじませていた。
一方、山で薬草採りをしていたマンボクがマムシに噛まれ倒れる騒ぎが起こる。しかし毒蛇ではなく命に別状はなかった。そんな中、イム・スンマン座首(キム・ヒョンムク)がジハンを呼び出し、妻名義の借用書を突き付けてケス医院を渡せと脅迫する。さらに、イップンが実の娘ではないことをばらすとまで言い放ち、ジハンを追い詰める。
同じ頃、放火の罪で捕らえられた女性ユジョンの治療を引き受けることに。水を浴び続け、狂犬病のような異常行動を見せる彼女は、裕福な家の娘でありながら、貧しい両班の家に嫁ぎ、過酷な日々を送っていた。ウヌとセプンは彼女の心の奥にある怒りと悲しみに向き合い、婚家を訪ねることで、嫁として虐げられていた実態を知る。
ユジョンの部屋だけが荒れ果てていることから、亡き娘ソルの存在が浮かび上がる。セプンは彼女を鬱火病と診断し、チョ・シヌに三日間の治療期間を条件に一時釈放を願い出る。ユジョンは洞窟で亡き娘の幻を見て、イップンを娘と重ねて抱きしめ、ついに胸の内を語り始める。娘を亡くした深い悲しみと、誰にも顧みられなかった悔しさが、彼女を病へと追い込んでいたのだった。
心の病と真正面から向き合うセプンの姿は、彼が“心医”として歩む覚悟を固めつつあることを静かに示していく。
■第11話
放火の罪に問われていたユジョンは、ついに真相へと近づいていく。火を放ったとされる家は、彼女の夫が囲っていた妾の家だった。セプンとウヌは忘れ物を口実に婚家を再訪し、姑がユジョンにだけ粗末な生活を強い、自分たちは贅沢三昧の日々を送っていた事実を目の当たりにする。ウヌは姑の胃もたれ治療を装い、痛烈な鍼でささやかな報復を果たす。調査を進める中で、ユジョンが長年にわたり心理的操作を受け、感情を抑え込まされてきたことが明らかになる。言いたいことも言えず、自分の記憶さえ疑うよう追い詰められていたのだ。ウヌは彼女が本来の自分を取り戻すため、「怒り」や「悪口」を吐き出す治療を施す。
その結果、ユジョンは自分が放火していないことを思い出す。ケス医院の面々と共に現場を再訪し、ユジョンはこれまで胸に溜め込んできた夫への不満と怒りをぶつける。ウヌの機転により、放火は妾の自作自演だったことが暴かれる。妾は両班の娘と偽り、ホジョンを追い出して正妻の座を奪おうとしていたのだった。無実が証明されたユジョンは、亡き娘を思いながらイップンに櫛を託し、穏やかな表情で新たな一歩を踏み出す。
その後、再びイム・スンマン座首(キム・ヒョンムク)が借用書を盾にケス医院を脅しに来る。しかしイップンは、自身が実の娘でないことも、母の事情もすべて知っていると告げ、動じない。さらにイム座首が法外な利子を取っていたことが明かされ、ハルモニの一喝と汚水を浴びせられ、追い返される。
一方、監察御史チョ・シヌ(チョン・ウォンチャン)は、ウヌの鍼筒から、毒で変色した披鍼がセプンのものだと知り衝撃を受ける。かつて先王を死に至らしめた鍼を、亡きユ・フミョン(チャン・ヒョンソン)が所持していたことに疑念を抱き、フミョンの死が他殺ではないかと考え始める。
そんな中、村では水疱ができる患者が続出し、疫病の疑いが浮上する。治療に必要な生薬はイム座首に買い占められており、ジハンとセプンは原価を置いて密かに持ち出す。だが薬は効かず、患者の症状は改善しない。ジハンは患部に不自然なかさぶたを見つけ、疫病ではなく毒草「断邪草」による中毒を疑う。
シヌは患者の山中隔離を進言し、セプンは非人道的だと反発するが、ジハンはなぜか隔離に賛成する。やがて死者が出て、ケス医院の患者たちも隔離対象となる。翌朝、セプンは治療のため隔離所へ行く許可をシヌに願い出るのだった。
■第12話
疫病とされていた村人たちの症状の裏には、恐るべき過去と禁忌の薬草が隠されていた。かつてジハンたちの師であるチョン・ギュヒョンは、断邪草が癩病に効くと信じ、内医院を去って研究に没頭していた。しかし左議政チョ・テハク(ユン・ソンジュ)は、その力を恐れ、御医シン・グィス(イ・ソファン)と共に、断邪草に関わる者たちを殺害し、記録を焼き払わせていた。それが後に幻の医書と呼ばれる『海東本草』だった。当時、薬草取りをしていたジハンは、その惨状を目撃していたのだ。もし断邪草の存在が左議政に知られれば、村は皆殺しにされる。ジハンが患者の隔離に賛成したのは、疫病だと信じ込ませ、村を守るためだった。夜中、密かに埋葬された患者の遺体を掘り起こし、死因が断邪草による中毒であることを確認したジハンは、恐るべき真実に愕然とする。その様子を尾行していたセプン(セヨプ)はジハンを止めようとするが、拒まれてしまう。
一方、隔離された患者を診察するセプンは、医書にもない奇妙な水疱に疑念を抱き、新種の疫病の可能性を示唆する。ウヌに最初の発生地を調べさせた結果、スリ村で少年からもらった花と蜂蜜が原因だと判明する。花は断邪草であり、味見をしたウヌもまた高熱と発疹に倒れてしまう。
左議政の命を受けたジハンは隔離小屋へ急ぎ、ウヌの発症をセプンに伝え、解毒には猛毒の「死梅草(サメチョン)」が必要だと告げる。セプンは『海東本草』に隠された地図を思い出し、単身山へと分け入る。その頃、隔離小屋を焼き払おうとする監察御史チョ・シヌ(チョン・ウォンチャン)の前に、疫病にかかったウヌが立ちはだかる。
死梅草を手に戻ったセプンだが、解毒薬の配合が分からない。ジハンはついに、自身が断邪草と深く関わってきた過去を明かし、決して他言するなと念を押す。それでもセプンは自ら断邪草を口にし、実験台となる覚悟を示す。命がけの試みの末、解毒剤は完成し、ウヌをはじめ村人たちは次々と快方に向かう。
セプンは、自分を斬ろうとしたシヌさえも治療し、「見捨てないでください」と訴える。疫病ではないと判断したシヌは焼き討ちを中止するが、命を救われた代償として、セプンにこの村とケス医院を去るよう告げる。しかしセプンは拒否し、先王毒殺の鍵となる断邪草の真実を追う決意を固める。
ジハンは深入りすれば村ごと危険に晒されると警告するが、セプンはすでに左議政チョ・テハク(ユン・ソンジュ)から命を狙われていると明かし、逃げずに立ち向かう覚悟を示す。ジハンは、セプンの父ユ・フミョン(チャン・ヒョンソン)、自分、そしてシン・グィスが同門であったこと、そして左議政とグィスが断邪草を権力のために利用し、真実を闇に葬ったことを語り、最後に改めてセプンに「逃げろ」と忠告するのだった。
◇YouTube「朝鮮心医ユ・セプン」予告動画
【作品詳細】【「朝鮮心医ユ・セプン」を2倍楽しむ】