究極のエコ鉄道を作れ!未来の乗り物「エアロトレイン」に賭ける「夢の扉」予告動画-TBS

2010年10月10日09時22分社会
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10月10日放送のドキュメンタリー番組「夢の扉」は東北大学の小濱泰昭教授を取材、予告動画が公開されている。車両に翼を取り付ける事で浮上して走るという全く新しい鉄道の「エアロトレイン」を研究する小濱教授に密着、その研究の最先端と教授がエアロトレインに賭ける情熱を紹介する。

未来の鉄道と言えばリニアモーターカーが代表的だが、このエアロトレインについてはまだまだ知る人もそう多くないだろう。鉄道車両に翼がついた形状の乗り物で、まさにその名が体を現している。このエアロトレインの研究・開発については2000年、当時の小渕内閣が「ミレニアム・プロジェクト」がきっかけで始まった。これは人類が直面する危機を乗り越えるべく大胆な技術革新によって新しい産業を生み出す事を推進するプロジェクトとして発足し、現在に至っている。その中の一つとして採用されたのがこのエアロトレインである。
エアロトレインはリニアと同様、地上を浮上して走る事で理論上では時速500キロが可能とされる。これが実現すれば、東京-大阪間は1時間で移動できることになる。このエアロトレインの一番の特徴は、究極のエコトレインであるということだ。現在リニアが抱えている問題に、浮上する際に使う磁力の人体への問題や膨大な消費電気量というものが挙げられる。ところがこのエアロトレインが浮上するのは飛行機と同じ原理の揚力であるから、電気などは一切利用しなくても良い。しかも動力源は太陽光発電と風力発電を併用することで100%自然エネルギーのみで走行できるというのだ。
研究スタートから既に10年、番組では小濱教授が率いる研究チームに密着しその現場を紹介する。鉄道産業では世界的にも技術の高い日本だが、このエアロトレインで世界の救世主と成り得るのか。研究の最新情報を知る事で、若い世代も未来への夢と希望が感じられることだろう。この番組では、取材対象となった人物が最終的に目標を掲げることになっている。小濱教授が目指すものはどんなものか。まったく新しいジャンルの研究開発現場が一般公開される、貴重な映像となるだろう。

ドキュメンタリー番組「夢の扉」は10日(日)よる6時30分から放送。予告動画は、番組公式サイトのトップページで視聴出来る。



TBS「夢の扉~NEXT DOOR~」