【最終回ネタバレ】「マウス~ある殺人者の系譜~」すべての真実が明らかに…悲劇のラスト

03月09日11時41分ドラマ
(c) CJ ENM Co., Ltd, All Rights Reserved.

韓国サスペンスドラマ「マウス~ある殺人者の系譜~」(原題:마우스)の最終回では、これまで張り巡らされてきた伏線が一気に回収され、主人公チョン・バルム(イ・スンギ)の運命が悲劇的な形で幕を閉じる。
※この記事は2021年5月20日紹介したnaviconの記事をリライトしたものです



「マウス~ある殺人者の系譜~」は、“もし胎児の段階でサイコパスを見分けることができたら――”という衝撃的なテーマを軸に展開する本格サスペンス。

■最終回ネタバレ
物語の終盤、これまで謎に包まれていた事件の背景には、政治家チェ・ヨンシン(チョン・エリ)が率いる秘密組織「OZ」の存在があることが明らかになる。彼女は“サイコパスは生まれつきなのか”という仮説を証明するため、胎児の段階でサイコパスを判別する遺伝子検査の必要性を社会に訴えようとしていた。そのために連続殺人事件を利用し、恐怖を煽ることで法案成立へと世論を誘導しようとしていたのである。

同時に、主人公チョン・バルム(イ・スンギ)の出生の秘密も明らかになる。バルムはかつて韓国を震撼させた連続殺人鬼“ヘッドハンター”ことハン・ソジュン(アン・ジェウク)の実の息子だった。しかし出産時、子どもたちは密かに取り替えられていた。本来ヘッドハンターの息子として生まれたのがバルムであり、彼と入れ替えられたのが神父であり医師でもあったソン・ヨハン(クォン・ファウン)だった。母親たちは「人は生まれより環境で変わるのではないか」という希望を抱き、子どもを入れ替えて育てていたが、皮肉にもバルムは連続殺人鬼となり、ヨハンは正義感の強い人物として生きることになる。

さらに物語の大きな転換点となった脳手術の真実も明かされる。バルムはある事件で重傷を負った際、ソン・ヨハンの脳の一部を移植されていた。その結果、バルムの中にはヨハンの人格の一部ともいえる「良心」が芽生え始める。もともと共感能力のないサイコパスだった彼は、移植後、初めて罪悪感や後悔を感じるようになり、自分が犯してきた数々の殺人の重さを理解するようになる。

やがて真実を知ったオ・ボンイ(パク・ジュヒョン)は、自分の祖母(キム・ヨンウク)を殺した犯人がバルムだったことに気付き、彼を殺そうとする。しかしバルムは抵抗することなく、すべての罪を認める決意を固める。彼は警察に自ら出頭し、自分が連続殺人事件の犯人であることを告白する。

その後、記者チェ・ホンジュ(キョン・スジン)が制作したドキュメンタリー番組によって、OZの存在と陰謀が世間に暴かれる。これによりソン・ヨハンの無実も証明され、これまで“殺人鬼”として疑われてきた彼の名誉は回復される。

逮捕されたバルムは終身刑を言い渡され、刑務所に収監される。そこには実の父であるハン・ソジュンも収監されていた。バルムは面会の機会を利用して父のもとを訪れ、ナイフで彼を刺し殺す。それは自分を生み出した“怪物の血”を終わらせる行為であり、また長年ソジュンを憎み続けてきたムチ刑事の復讐を代わりに果たす意味もあった。

手術の後遺症で体が弱っていたバルムは、その後、刑務所で静かに最期の時を迎える。死の間際、彼は幻想の中で幼い頃の自分と教会で向き合う。幼いバルムはかつて「自分を怪物にしないでほしい」と神に祈っていた。大人になったバルムはその少年に向かって「もう君は怪物じゃない」と語りかける。

こうして、生まれながらの殺人鬼として生きた男は、最後には罪を自覚し、償おうとした一人の人間として人生を終える。最終回は「人は生まれによって決まるのか、それとも変わることができるのか」という作品の根源的なテーマを突きつけたまま、静かに幕を閉じる。



■評判・感想・まとめ
本作は、韓国tvNで2021年3月3に~5月19日まで放送され、最高視聴率全国平均6.7%、首都圏7.5%。最終回全国6.2%、首都圏6.9%で幕を閉じた人気作。韓国社会に大きな議論を呼んだ問題作としても知られ、緻密に張り巡らされた伏線と予測不能の展開で視聴者を惹きつけた話題作だ。

最終回の放送後、「マウス~ある殺人者の系譜~」は韓国ドラマの中でも特に衝撃的な心理サスペンスとして高い評価を受けた。視聴者や評論家からは、単なる連続殺人事件のミステリーではなく、「人は生まれながらにして悪なのか、それとも環境によって変わるのか」という倫理的な問いを最後まで突きつけた作品として語られている。

特に主演のイ・スンギの演技は大きな話題となった。これまでの爽やかなイメージを覆し、冷酷な殺人鬼と罪に苦しむ人間という二面性を持つキャラクターを演じ分けたことに対し、「キャリア最高の演技」「俳優としての新境地」といった評価が多く寄せられた。表情や目の演技だけで内面の変化を表現した点が視聴者の間でも高く評価され、彼の代表作の一つとして挙げる声も多い。
“19禁”ドラマへの出演は初めてなんです…オフィシャルインタビュー

また、本作は緻密に張り巡らされた伏線と予想を裏切る展開でも話題になった。物語の途中で明らかになる主人公の正体や脳移植の設定など、視聴者の予想を大きく覆すどんでん返しが続いたことで、「韓国ドラマ史上屈指の衝撃作」と評する声も少なくない。一方で、複雑な構成や急展開の多さについては「難解だった」「途中で整理するのが大変」という意見もあり、賛否が分かれた部分でもある。

それでも最終回については、「悲劇的だが強い余韻が残る結末」「主人公の贖罪を描いたラストが印象的」と評価する声が多く、SNSやドラマファンの間では放送後も長く議論が続いた。特に「サイコパスは生まれつきなのか」というテーマは多くの視聴者に強い印象を残し、ドラマの結末についてそれぞれの解釈を語り合う声が相次いだ。

こうした議論性の高さや重厚なストーリー構成から、「マウス」は放送終了後も韓国サスペンスドラマを語るうえで欠かせない作品として名前が挙がることが多い。衝撃的な展開と深いテーマ性を併せ持つ本作は、韓国ドラマの中でも特に記憶に残る心理サスペンスとして高い評価を受け続けている。

tvN「마우스」HP

kandoratop【作品詳細】【各話のあらすじ】