「ムショラン三ツ星」第2話ネタバレ:七夕カレーが呼び覚ました尾藤(関口メンディー)の母との記憶

05月30日23時30分ドラマ
画像:NHK「ムショラン三ツ星」第2話より

5月30日放送のNHK土曜ドラマ「ムショラン三ツ星」第2話は、関口メンディーの母親役に濱田マリを迎えて、葉子(小池栄子)が給食を通して“食べることの尊さ”と濱崎刑務所内に小さな革命を起こしていく様子が描かれた。NHKONEで見逃し配信、番組公式サイトで第2話の予告映像も公開された。



「ムショラン三ツ星」は、腕利きのイタリアンシェフ・銀林葉子が、ある出来事をきっかけに男子刑務所の管理栄養士として働くことになるヒューマンドラマ。受刑者や刑務官たちとの交流を、“食”を通じて描く異色の“刑務所社会派コメディー”で、原作は管理栄養士(法務技官・岡崎医療刑務所勤務)の黒栁桂子による『めざせ!ムショラン三ツ星』。➡【全話あらすじ・見どころ】

第2話の見どころは、尾藤役の関口メンディーにスポットを当てたエピソード。問題ばかり起こす受刑者に見えた尾藤が、実は幼少期の孤独や母親への複雑な思いを抱えていたことが明かされる。

特に尾藤のエピソードは印象的だ。問題ばかり起こす受刑者に見えた彼が、実は幼少期の孤独や母親への複雑な思いを抱えていたことが明かされる。七夕カレーをきっかけに、忘れていた母の愛情を思い出し、親子が少しずつ和解へ向かう姿は本作屈指の感動シーンとなっている。

また、葉子が給食会議で語る「食事と記憶はつながっている」という言葉も、このドラマのテーマを象徴する名場面。受刑者たちに季節や日常を取り戻してほしいという葉子の思いが、名取所長や杉山を動かし、やがて刑務所全体を変えていく過程は胸を打つ。

さらに、厳格な刑務所という閉ざされた世界の中で、食事が人と人を結び付け、少しずつ心を開かせていく様子も見逃せない。葉子と万美子の距離が縮まり、新たな味方が生まれる展開も今後への期待を高める。

笑いと温かさの中に更生や家族愛というテーマを織り込んだ第2話は、「ムショラン三ツ星」の魅力がより深く伝わる感動回となっている。

ちなみに、「刑務所の給食543円」というのは、実際に法務省が定める受刑者1人・1日あたりの食費予算(主食と副食の合計)。もっとも、物価高騰などの影響により、実際には物価高騰などを受けて予算は見直されており、2026年度は1日592.22円まで引き上げられている(法務省「令和7年版 犯罪白書」より)。



■第2話「俺んちのカレー」あらすじ(ネタバレ)
葉子(小池栄子)が作ったスープのおかげで、体調を崩していた受刑者・川口(玉置玲央)は元気を取り戻す。葉子はその経験を励みに、刑務所の1か月分の献立を決める給食会議へ向けて本格的に動き出す。しかし、受刑者1人あたりの食費は1日3食で543円という厳しい予算。さらに使用できない食材や郷土料理を取り入れる決まりなど、多くの制約があり、杉山刑務官(中村蒼)から献立の修正を求められる。

迎えた給食会議では、葉子が提案した「イカフライレモン」に対し、厳格な入江総務部長(生瀬勝久)が難色を示す。それでも名取所長(國村隼)の後押しによって採用が決定。だが、炊場で働く受刑者たちからは「どんぶりぜんざいがなくなった」と不満の声が上がり、尾藤(関口メンディー)は「濱崎刑務所の麦メシは他の刑務所より量が少ない」と抗議する。

そんな中、尾藤のもとへ母親(濱田マリ)が面会に訪れるが、尾藤は素直になれず、口論の末に追い返してしまう。

その日の夕食として提供されたイカフライレモンは大好評。職員たちもその味に驚き、受刑者たちの食欲も増して残飯は大幅に減少する。葉子は食事の力を改めて実感する。

その後、葉子は7月の献立作りのため、受刑者たちと話し合う場を設ける。カレーの話題になると、なぜか尾藤は複雑な表情を見せる。名取所長から「受刑者一人ひとりに異なる人生や思い出がある」と助言を受けた葉子は、自分らしいカレーを作ろうと決意。かつて店の賄いとして作っていた夏野菜入りの「七夕カレー」を考案する。

しかし、給食会議では星形に切ったニンジンが問題視される。「遊びは不要だ」と反対する入江に対し、葉子は「食事と記憶はつながっている」と訴える。食事は単なる栄養補給ではなく、人の記憶や日常と深く結びついていると語り、受刑者たちにも“食べることの尊さ”を思い出してほしいと熱弁する。

さらに名取所長が「刑務所には季節がない。だからこそ給食で季節を感じる意味がある」と葉子を支持。いつも厳しい杉山もまた、子どもの頃のカレーの思い出を語りながら葉子の挑戦を後押しする。その思いが会議の空気を動かし、七夕カレーは正式に採用される。

実は尾藤にとってカレーは、幼い頃の孤独な記憶そのものだった。仕事へ向かう母が作り置きした鍋いっぱいのカレーを、いつも一人で食べていた尾藤。早く食べ終えれば母が帰ってくると思いながら待ち続けたが、その願いは叶わなかった。そんな寂しさから、尾藤はカレーが嫌いになっていたのだ。

やがて母との再会の中で胸の内を打ち明けた尾藤は、母から謝罪の言葉を受け、長年抱えてきたわだかまりを少しずつ解きほぐしていく。

迎えた七夕カレーの日。活気あふれる炊場で完成したカレーを前に、尾藤は星形ニンジンを見て母のカレーを思い出す。受刑者たちもまた、それぞれの思い出や塀の外で待つ大切な人に思いをはせる。その日の給食は全員が完食。葉子の挑戦は確かな変化を生み始めていた。

さらに葉子に厳しかった瀬下万美子刑務官(ともさかりえ)も彼女を認め始め、二人は飲みの席で意気投合。葉子は尾藤が不満を抱いていた麦メシの量についても調べ上げ、実際は器の形による錯覚だったことを突き止める。自分の声に耳を傾けてくれた葉子に感謝した尾藤は、七夕カレーに「74点」という高得点を付けるのだった。



■キャスト【相関図】(NHK番組サイトへ)
<濱崎刑務所職員>➡塀の中の食”を支える個性派たち詳細
銀林葉子役:小池栄子(一流イタリア料理店の腕利きシェフ)
杉山賢二役:中村蒼(炊場担当の刑務官)
瀬下万美子役:ともさかりえ(矯正処遇部・工場区主任の刑務官)
斉藤俊一役:塚本高史(矯正処遇部部長)
入江鷹雄役:生瀬勝久(総務部長)
名取恒太朗役:國村隼(濱崎刑務所所長)
田端基役:葉山奨之(炊場担当の刑務官)
橋本サチ役:小坂菜緒(刑務所内の看護師)
中津川聡役:河相我聞(刑務所に勤務する矯正医官)
<炊場で働く受刑者>➡個性派6人詳細
川口心平役:玉置玲央
尾藤護役:関口メンディー
久我瑛人役:DOTAMA
矢部健吾役:山内圭哉
 ほか

七夕カレーによって受刑者たちの心に変化をもたらした葉子。次回は、延長食を巡る新たな問題に直面する。

■次回第3話予告
炊場で長時間働く受刑者たちの延長食にドーナツを作ろうと思う葉子(小池栄子)だが、物価高騰の折、入江部長(生瀬勝久)が予算の大幅カットを命じる。葉子は余った食材を生かした豆腐ドーナツを考案し乗り切るが、炊場のメンバーと他の受刑者たちとの間で思わぬトラブルが起き、延長食のドーナツは中止になってしまう。就職の決まらない娘の灯(石川萌香)も外泊が続き、公私ともにピンチな陽子だが・・?

土曜ドラマ「ムショラン三ツ星」は、5月23日よりNHKで毎週土曜22時から放送。全5話予定。第2話は30日放送、NHK ONE(新NHKプラス)で同時・見逃し配信される。

NHK「ムショラン三ツ星」