西太后と光緒帝の愛顧が交錯して運命を操る…ドラマ「蒼穹の昴」第6話見どころと前回のあらすじ-NHK
10月31日NHK総合でドラマ「蒼穹の昴」第6話を放送、予告動画が公開されている。義兄弟の契りを交わした梁文秀と春児(チュンル)は、それぞれが西太后、皇帝の目に止まり宮中での存在感を強めていく。西太后、そして光緒帝の「お気に入り」が生じる事が、周囲を運命の激流に巻き込んでいくきっかけとなる様子を描く。
西太后の後押しがあって喜子(きし)は隆裕(りゅうゆう)皇后と称せられ光緒帝との生活が始まるものの、元から皇帝の意中では無かった事もあって関係は上手くいかない。その反面、皇妃となった珍妃は光緒帝との絆を深めていく。当然のごとく気に入らない隆裕皇后は西太后に泣きつき、西太后も間を取り持たない訳にはいかないが、それ故に人間関係のもつれが更に広まってしまう。
光緒帝が珍妃と男女の心を交わす一方で、状元として皇帝に使える事になった文秀に対してはその聰明さから家臣として信頼を寄せるようになる。春児も演目の樊江関(はんこうかん)を演じきって以降周囲から一目置かれるようになり、その芝居の技量は西太后の寵愛を得る事となる。
<第5話あらすじ>
宮廷へ上がる事が決まった春児は、初舞台を富貴寺の宦官たちの前で迎えた。黒牡丹も春児と共に舞台に立つが、弱りきった体で最後の力を振り絞った結果、舞台の上で絶命してしまう。最初で最後の師弟共演が今生の別れとなってしまったのだった。
黒牡丹を失って悲しみに暮れる春児に、安徳海は最後の教えを授ける。「少しぐらい偉くなっても決してうぬぼれてはならぬ」と、安徳海自らの経験を元にした教えに加え「透明な石を見つけたら西太后様に差し上げろ」と謎の一言を託す。かくて安徳海の教えを胸に、富貴寺の宦官たちに見守られて春児は宮中へ一人足を踏み入れる。
新入りの宦官として教育係の下で指導を受ける春児は、安徳海の厳しい修行の甲斐もあって非の打ち所のない所作や作業が出来た。最も厳しいとされる御膳坊でも才覚を発揮し、どうしても難癖を付けたい指導役の宦官は春児を宦官たちで構成する京劇団「南府劇団」に配属させる。
黒牡丹に指導を受けた腕前があるとは知らない周囲は春児に下働きのみをさせるが、ある日御前に召された際に練習をしていない樊江関(はんこうかん)を演じるように西太后に命じられる。劇団の危機に直面するが、既に習得していた春児が名乗りを上げ、無事に演じきっただけでなく西太后に「黒牡丹のようだ」とまで言わしめることが出来た。いつになく満足げな西太后に光緒帝も安堵し、その活躍を文秀も目の当たりにし、春児の宮中での初演は大成功を収めたのだった。
<第6話見どころ>
何かを気に入るというのは温かく素晴らしい事だが、それが宮中にあっては複雑な関係の要因になってしまう。西太后のお気に入りである隆裕皇后に光緒帝のお気に入りである珍妃、皇后の最たる側近宦官の李蓮英に新たなお気に入りとして目に止まる春児、光緒帝が家臣として気に入った文秀…「気に入る者」と「気に入られた者」の思惑や立場が絡み合う人間模様をしっかり把握するところがポイントだろう。
ドラマ「蒼穹の昴」第6話「皇帝のお気に入り」は10月31日(日)よる11時から放送。予告動画は、番組公式サイトの「あらすじ」で視聴出来る。
あらすじ|NHKドラマ「蒼穹の昴」
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