勝てば官軍負ければ…潰えたチヤンの夢!「千秋太后」68-69話のあらすじと見どころ-BS朝日

2010年10月30日08時48分 
(2010年11月05日20時58分 更新)
ドラマ
Licensed by KBS JAPAN.(c)KBS All rights reserved

玉座に座るチヤンはスが来るのを静かに待っていた。捕らわれの身となり連行されたスを前に、再び「共に手を携え強大な国を作ろう」と諭すチヤン。

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第68話
もちろんスの答えは変わらない。「高麗を滅ぼす反逆者と共には生きられない」。そんなスをチヤンは我が子の黄州小君も使って説得に当たる。ここで黄州小君の態度が気になる。母が来たというのに、駆け寄ろうとも嬉しそうな顔すらしない。
これには、ちゃんと理由があるのだ。スは、チヤンとの不倫の末に出産した我が子を、周りの目を気にして堂々とかわいがることが出来なかったのだ。長男のソンは生後すぐに引き離され、手元にいる次男は堂々とかわいがることが許されない。つくづくと哀れな母である。

話をドラマに戻して…追手からソン(穆宗)一行を助け出したカン・ジョは、捕えられたスの救出にも成功する。筆者はヒャンビの死のくだりで、このドラマは「真実の愛で結ばれた二人を必ず死が引き裂く」暗黙のルールがあるようだと書いたが、今回またそのルールが適用されてしまう。
トギョンと結婚したサガムンだ。勢いを得たカン・ジョの攻撃でサガムンが討たれ、チヤンの反乱が鎮圧された。最後までチヤンを守ろうとするサガムンの無念の死の場面をお見逃しなく。

ところで、チヤンは鎮圧される直前に恐ろしい作戦をサガムンに命じていた。果たしてその作戦とは?ただ命を受けたサガムンは、涙ながらに我が子サリャンを抱きしめる。68話最高の見どころシーンをお見逃しなく。
もうひとつの見どころは、子供を連れて逃亡するサイルラだ。多勢に無勢に加え、幼子を守るため全身に矢を受けながら、がけから身を投じる最期の演技もお見逃しなく。さて、サイルラと一緒に心中した幼子は?
この二人の兄妹は、序盤からとても魅力的なキャラとしてドラマを支えてきた。サガムンの主君絶対の裏でトギョンを守ろうとした男気、もっとも最後にはとんでもないことをしてしまうが、死の間際に始めて呼ぶ“プイン(夫人)”という心の声がなんとも切ない。また、サイルラの女戦士でありながら幼子へ示す慈愛やヒャンビに見せた友情には何度も泣かされたものだ。

第69話
ここ数話、スの涙腺は決壊したようでずっと泣き通しだ。この涙はまだまだ当分続く。いや、もっと激しくなるので視聴する側もバスタオルもしくはティッシュの箱の準備をお忘れなく!

69Licensed by KBS JAPAN.(c)KBS All rights reserved黄州小君が死んだと知らされたスは、悲しみと自責の念に打ちひしがれる。チヤンは獄中で喪失感に苦みながらも息子の生存を信じて、祖国復興という長年背負ってきた使命から解き放たれ意外にもすっきりしている様子だ。尋問の場でも、サガムンの死、側近の裏切りで正体もばれているとあって、チヤンは自分の罪をあっさり認める。ということで散々見られた股開きの刑や焼きゴテの刑はチヤンにはない。
これでここ何話か続けて出てきた“悪魔チヤン”からも開放されるというわけだ。相対する“天使チヤン”は心の声だ。出来るだけヒールになってスの立場を少しでも守ろうとしているのか。しかし、ここまで愛を否定されるとスとしても立つ瀬がない。何とかテレパシーでも使って、心の声がスに届かないだろうか?
それにしても、チヤンの言った「勝てば官軍、負ければ賊軍」という言葉にあらためて、歴史の持つ意味を感じてしまった。歴史という者はいつも勝者側の立場で書かれたものであるのだ。もし、ここでチヤンの反乱が成功していたら歴史はどう書き直されただろうか?こんなことを考えることも歴史ドラマを視聴する醍醐味だろう。

さて、チヤンも捕らえ一件落着となったはずだが、宮殿内がどうにも落ち着かない。
宮殿では反乱を招いたスの退陣を求める声が強まっていた。実はこの声を裏で操作しているのはヨヌン宮主だった。まったく懲りないお方、なんという執着心、どうあってもスをやっつけないと気が収まらないようだ。

さすがにカン・ガムチャンも、今回の一件でスは退くべきだと考え、ス本人も摂政をやめめることを決心する。ただひとりこれに納得しないのがカン・ジョだった。
ユ・ヘンガンらの処刑が行われる中、スはある決意を持ってチヤンを帰法寺に連れ出した。
あれほど毅然とチヤンを拒否したスだったが、政事を離れれば一人の女性。どうしてもチヤンの本心を確かめたかったのだ。同じような建国の理念を持っていたのになぜ謀反を起こしたのか?という問いにチヤンは「理想は似ていても流れる地が違う」と返している。なるほど、だから戦争はなくならないのか?そして、スに対して一度も愛を感じたことはないと、繰り返す。
筆者の個人的な感想だが、出来ることならこの場面でのチヤンの愛の否定はもう少しソフトにしてもらえなかっただろうか?尋問に続き、ここまで厳然と否定されてしまうと、スが余りにも哀れである。この後、そらみたことかの出来事が起きる。もっとも、これがチヤンの願った落とし前のつけ方だったのかもしれない。さて、その落とし前は、ドラマでじっくりと確認しよう。

その頃、スン(大良院君)のもとへ宮殿からの迎えが着く。

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 ※ 「千秋太后」公式サイト 見どころ動画公開
 ※ BS朝日「千秋太后」番組サイト(月~金 ひる12時~12時55分放送)

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