軍隊生活開始!チョ・ヒョンジェ主演の『薯童謠(ソドンヨ)』は珠玉の名作!!

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番組情報
『薯童謠-ソドンヨ-』は、古くから伝わる童謡をモチーフに、百済の王子と新羅の姫との運命の愛と生涯を描いた歴史ロマン大作。百済と新羅に高句麗を加えた3つの国が、微妙なバランスを保ちながら、朝鮮半島を制した三国時代の物語である。

三国の中でも遺跡や史料が少なく謎が多い百済王国を、ドラマ史上初めて再現したことで、放送前から大きな話題を呼んだ。前評判どおりドラマは最高の仕上がりをみせ大ヒットとなった。

『薯童謠』は、先にメガヒットを飛ばしたドラマとの因縁も深い。まず、製作があのアジア中を席巻した「チャングムの誓い」のスタッフ陣ということ。チャングムで描ききれなかった「恋」を描いた、一大スペクタル・ラブロマンに仕上がった。

もうひとつ、こちらも超ヒットの「朱蒙(チュモン)」。今度は製作陣ではなく「歴史背景」との因縁。朱蒙のネタバレになるので詳しくは書けないが、チュモンと共に高句麗を創設したソソノ嬢の次男が、後に百済を建国するのだ。つまり、高句麗と百済は親戚国というわけだ。

主人公は先ごろ日本でファンミーティングを開いたチョ・ヒョンジェ。韓国MBCの2003年の作品「ラブレター」で神父を志す純粋で善良な青年アンドレアを演じた俳優だ。他に「オンリー・ユー」「九尾狐(クミホ)外伝」といった現代作品に出演しているが、端正すぎる容姿が逆に災いしたのか、頭ひとつ抜きん出るところまではいかなかった。(失礼ながら一時代の美男子風だ)。

しかし、『薯童謠』が彼の魅力を余すところなく引き出し、トップ俳優の座に押し上げた。端正な容姿と気品あふれる物腰、思慮深い物言い。その全てが時代劇を演じるのにピッタリと、業界関係者らは彼を絶賛した。そういえば、彼は、2003年のペ・ヨンジュンの映画「スキャンダル」の若旦那役を好演していた。

殺陣はもちろんだが、当時最先端だった百済の科学技術の開発にまつわる挿話はとても興味深い。音楽も素晴らしく、主役や脇を固める俳優らの演技も最高で、文句なしの一押しドラマだ。しかし、製作側が一番力を注いだ主人公二人の恋は、あまりにも完全すぎて少々物足りない。むしろ適役のウヨン姫のチャンへの恋慕が実にいい!!! 第54話、ドラマ開始25分からのウヨン姫の回想シーン以降をお見逃しなく!韓国ラブロマンス部門で3本の指に間違いなく入る。(個人的には、ダントツ1位だ)。

チョ・ヒョンジェは、今月5日、多くのファンに見送られ入隊した。2年後、我らが王子はどんな姿で現れるのだろうか。

  • チャン/ソドン(薯童)(チョ・ヒョンジェ)、ソンファ(善花)(イ・ボヨン)、サテッキル(沙宅己樓)(リュ・ジン)、モジン(毛津)(チョン・ソンギョン)

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